
「断捨離」や「取捨選択(しゅしゃせんたく)」は、何を捨て、何を残すかを決めることで心をスッキリさせることができます。
「あれがほしい」「こうなりたい」という思いはすぐ思い浮かんでも、何を手放せばいいか?ということは考えても意外とむずかしく、知らず知らずのうちに捨てきれないままで違和感を抱え続けてしまうことがあります。
しかし、やっぱり何かを手放すことによって、何かを手にすることができるもの。
この記事では、部屋にある「不要な物」を捨てるといった大掃除的なことではなく、心の中にある違和感を断捨離していくための方法やそのメリットについてお話していきたいと思います。
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「断捨離」は物だけではなく、人間関係や感情も手放すことができる

たとえば「壊れたソファをもう捨てよう」とか、「履けなくなった靴をまとめて捨てよう」というのなら簡単ですよね。
ですが、それ以外の心のモヤモヤや、毎日の生活において本当は邪魔になっている違和感を手放すことはちょっぴり勇気がいります。まずは具体的に、どんなことを手放していけばいいのか、その見つけ方とやり方について見ていきましょう。
① 1年前を振り返っても、堂々巡りになっていること
最近の事であればまだ様子を見てもいいのですが、今から1年前を振り返っても、何度も同じことを考えて、それなのに何も進展していないこと。実際に行動を起こせていない、動いていないことを振り返り、そのことに関しては思い切って手放してみることをおすすめします。
- 頑張ろうと思ってやっているけれど、実際にはやる気が起きず結果が出せない仕事
- 「待っていて」と期待を持たせられつつも、答えがもらえないこと(恋愛など)
- 感謝や恩の気持ちで無理に引き受けてきた「誰かの願い」
- 心の中でやり込めてきた、小さな不満が何度も積み重なっている友達や人間関係
など、「なんとかできるかも」と思いながらも、結局は何も変わらず、心に疑問や違和感の残るものです。
実はなんらかの我慢によって自分の本心を抑え込んでいたり、キャパオーバーしているのに無理をして誰かのために動いていたり、ずっと待たされている状態だったりすることはありませんか。
1年経っても進展のない「心のもやもや」や「期待」そして「人間関係」は、これから先にきちんと答えが出る可能性が低いもの。そろそろ見切りをつけて、本当はあなたにとって”足かせ”になっていることを捨て、身軽になってもよい時です。
② 他人の目や常識にとらわれることで抱えているストレス
一般常識という目や、周囲の人の目が気になって、あなたの本当にやりたいことや思っていることを自分自身で否定していませんか?もしかしたら、自分でも「こんな自分はおかしい」とか「これではだめだ」と思い込んでいるかもしれません。
- 本当はもっと自由に働きたいのに、つらい仕事を続けている(親や常識的なことが気になる)
- 本当は愛している人がいるが、異性ではないからと自分を誤魔化している(ジェンダーの問題)
- 本当は1人が大好きなのに、無理に集団の中で人と合わせている
- 身も心も壊しているのに、離婚ができない
- 本当はボーイッシュな格好がしたいのに、真逆のスタイルをしている
- 結婚したくないのに、年齢的なことで無理してする「婚活」
など、挙げだすとキリがありませんが、簡単にいうと「あなたの本当の気持ち」をちゃんと大切にしてあげませんか?ということです。
ヘビーな問題については、確かにすぐに解決できることではないのですが、それでも「本当はこう思っているんだ」ということをないがしろにせずに、あなたの中で認めたり、受け止めてあげてください。
「あなたはあなたの考えがあっていい」ということを再度確認し、できる範囲で「否定の気持ち」を断捨離すると、とても心が軽くなります。
③ 過去の嫌な出来事や、嫌な思い出を振りきることも大事

もうずいぶん前のことなのに、時折思い出しては胸が痛くなったり、針で刺されたように「チクッ」とすることってありますよね。それは自分でもコントロールがむずかしく、何気ない瞬間に蘇ってくることもあるでしょう。
こうした過去の嫌なことは、大抵の場合、その「相手」はもう忘れていることなのです。なぜまだ胸に残るかというと、あなたがあなたを許してあげていないからです。
しかし、もう長く抱えてきたのなら、そろそろ断捨離してみませんか。
その方法としては、ふと思い出して心が痛んだ時、「あの時は失敗してしまったなあ」と正直に考えること。そして、それでもその出来事がなければ、あなたはあなたでなかったのだと、心の中で微笑んでみてください。
「そんなことができるならとっくにやっている」と思うかもしれませんが、意識的に自分の過去の経験を優しく笑ってあげることで、少しずつ自分を許してあげるのです。そしてそんな自分を「大人になったなあ」と褒めてあげてください。
そして、あなたとの間に気まずい思い出のある「相手」がいる場合、その人はあなたのことを考えずに自分の人生を歩んでいるし、過去の事を思い続けてあなたとの距離を詰めてくるなんてことはないのだと知ってください。
遠い思い出を映画に映すように、その嫌な思い出をそっと閉じて、断捨離していきましょう。
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心の「断捨離」で、もう一歩新しいあなたへ

ここまで色々と書きましたが、大切なポイントはまだあって、全体として「物以外」を断捨離することに対して「罪悪感」を抱かないことも重要ではないかと考えています。
人間関係を捨てようと思っても、罪悪感や申し訳ない気持ち、相手への情もあって「悪いことをしている」と思ってしまうこともありますよね。だけど、何よりあなたのために、それは必要なことなのだと思ってくださいね。
また、常識や人目を気にしないようになりたくても、なかなか難しいことでもあります。それでも、それによって本当の思いや事実を捻じ曲げることなんてないんですよ。
よく年末などに言われる「大掃除」や「断捨離」。けれど実は、日常的にこうした気持ちを持って自分を振り返ったり、認めてあげたり、リセットする時間を作ることも大事なのかもしれません。/kandouya編集部
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