
断捨離とはよく聞きますが、それって【人間関係】も同じだと筆者は思っています。近年では、人間関係リセット症候群なんて言葉もではじめました。
人間関係をリセットしたくなるのは、言えない、伝えられないだけで不満やモヤモヤを隠し持っているからです。本当はしんどい、付き合っていても意味がない、マイナスになっている…そう思っていても断ち切れない気持ちが爆発して、突発的に何もかも嫌になってしまうのではないでしょうか。
人間だから、心のどこかで「人を断ち切る」ということに罪悪感を覚えたり、それって人としてなんかやってしまって大丈夫?という思いになってしまうのも事実ですよね。
しかし、爆発してしまう前に悪いことと思わずに【人間関係の断捨離】を自らすることによって、本当に必要な人、繋がるべき人を見極めることができるのではないかと、私は考えます。今回はそんな【人間関係リセットのススメ】をご紹介します。
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自分で人間関係をリセット!それは悪いことじゃない

「そんな簡単に人を断ち切れない」というところが、人間関係の整理においてつらい部分かもしれません。「相手を傷つけるのではないか」「最低と思われるのではないか」という思いも湧いてくるでしょう。
内心「この人はあんまり好きじゃないかも」と感じていても、嫌いな人からでさえ嫌われたくないという矛盾した気持ち。でも合わないものは合わないし嫌いなものは嫌い。付き合いがなくなるかどうかは、時間の問題かもしれません。
LINEに100人友達がいても、信頼できるのはたった数人
「友達が多い」ということは、その人が人気者であるとか、味方がたくさんいるなんていう風なひとつのステータスとして自分も他人からも捉えられやすいことです。
しかし、実は100人友達がいたとしても、本当にあなたと相性がよくて、ずっと付き合い続けたいと思う人はわずかしかいないということはありませんか?
多くの人が、本当は100人いてもそのうちの5人とか3人とか、そこに価値を持っています。こうした「なんとなくの友達」が増えてくることによって、時には心を圧迫することもあるのです。
- 眠くて疲れているのに返信するLINEやSNS
- 相手の愚痴ばかり聞かされて自分は聞いてもらえない
- 何かと「数合わせ」で呼ばれているだけ
- ○○紹介して!などと頼られるだけ
- 悪口の便乗を求められるのがしんどい
- 本気で悩んでいるときに、相談しようと思えない
この残り何十人の存在について罪悪感を持ったとしても、いざという時、本当に支え合える人ですか?
言えない不満を抱えていることは、お互いのためにならない
一度「あなたと私は友達」となってしまうと、そこから先はもう「友達として」接していくことになります。しかし、気が合わないと感じるとか、どうしても好きになれないと感じるとか、そんなことはあって当然です。
器用な人であれば自分自身でそれとなくフェードアウトしたり、しれっと音信不通にうまく持っていったりできるでしょう。でも、多くの場合それが上手にできないから、ずっと心の中に隠し持っておくことになるのです。
「相手のため」「イヤな人間と思われないため」と我慢し続けることに、なんの意味がありますか?
不器用な側の人は、簡単に言うと優しい方の人です。あなたが「イヤだけどでもなあ~うーん…」と相手の事を思っている時、相手はそんなこと考えていないはずです。もっと気楽に好きなようにやっているでしょう。
結局は「不満を抱えている」という事実が一番見つめるべきことです。そのことから目をそらすことは、あなたのためにも相手のためにもなりません。そして「ぶつかり合ってまで分かり合う必要性がない」人であることがほとんどではありませんか?
本気であなたを「大切にしてくれる人」の枠は空いてますか?
ここで言う人間関係の断捨離とは、あなたのことを本当に大切にしてくれる人の枠をちゃんと空けることを意味しています。人には自分の抱えられる限界というものがありますよね。
友達も、繋がったりできるのはいいものの、いつの間にか自分のキャパをオーバーしていることが多いんです。本当に大切にしてくれるというのは、損や得を考えずに、あなたの何気ない日常の中で自然とあなたを思ってくれる人のことではないでしょうか。
- あなたのダメなところも、時には笑ってくれる
- 気を遣いすぎずに思ったことを言い合える
- 言っていい事と悪い事をわかっている
- この人のことは信頼できる、嘘がないと思える
- 依存しすぎない
付き合いを持っていて、「この人とは本当にずっと仲良くしていたいな」「人として好きだな」と感じられる人の枠をもっと増やすことの方が、あなたの人生において自分らしくいられるという意味で大切ではありませんか?
【実践編】人間関係リセットのやり方

さて、ここまでは色々「人間関係も断捨離しちゃっていいんだよ!」というマインドについて見ていきましたが、実際に筆者がしている実践の仕方についてご紹介していきましょう。
その通りにする必要はもちろんありません。こんな考え方、やり方もあるんだなと思っていただければと思います。
「人間関係の断捨離」は年に1回
何も嫌だからすぐに「もういいです!」と断ち切るわけではありません。筆者は、必ず1年に一回、人間関係を大幅に見直す期間というものを自分で設けています。マイルールというやつですね。
時期は年末。クリスマスなどのイベントごとが終わり、あと残り5日くらい。という空白の時間です。これまでに色々と考えてやってきましたが、この「年1回、しかも年度末」というのが一番ちょうどいい気がしています。
スマホの中にある自分の人間関係をゆっくり見直し、一年を振り返りながら、誰と何を話したか?LINEなども見直していくようにしています。
「いるだけ」の人はためらわずに消す
1年トータルで見ても、連絡先を交換してはいるけどなにも関わりがなかった人については迷うことなく消去しています。それは、1年の間でその人になんの影響ももらっていないということだからです。
良くも悪くも、自分に何かしらの影響をもたらす人っているじゃないですか。それは相手だけではなく、自分もそうです。相手にとっても自分がなんの影響も与えていないな、と感じる人とは繋がり続けないようにしています。
私は不器用で、たくさんのことを一度に考えたり、モヤモヤしながら抱えていけるだけの物理的な余裕もありません。だからこそ、大切だと思える人にだけ、大切にエネルギーを使いたいと思うのです。まして深く狭い付き合いに向いていると自分で分かっているので、とても大事な作業にもなっているんですよね。
例外:昔からの恩人
断捨離はするのですが、1人だけ例外がいます。昔自分に大きな影響を与えてくれた人です。この人は平気で2年3年くらい会わなかったり、連絡すら年に1度だったりしますが、断ち切りません。
会えなくても、私の心にずっといい影響をもたらしてくれる人だからです。
あなたにもそんな人はいるでしょうか。会っている、話している、といった形にこだわらなくても繋がっていたいと思える気楽で信頼できる友達は、大事にし続けてもいいと思います。
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実際どうなるの?年に1回リセットしている私の後日談

「なんで拒否するの?」と言ってきた人はいない!
これまで人間関係断捨離をしてきて数年になりますが、誰かに連絡先を聞いてまで「なんで私を消したのよ!?」と言ってきた人はいません。ゼロ人です。相手にとっても「ま~そんなもんか~」という感じなんだと思いますね。笑
実際、こうして人間関係がすっきりすることは、精神的にも新鮮な感じがしていいことばかりでした。言い方は悪いかもしれませんが「その程度」なのです。「その程度」の友達を複数人持つことに、意味を感じません。
まれに「連絡とりたい!」と言ってくれる人がいた
数年で何人かは「連絡とりたい!」といってわざわざ再度連絡をくれる人がいました。その人とは、「また連絡を取り合う」ことにしています。自分を必要としてくれている気持ちもそうですが、私だったら消されたとわかってからその人に連絡をしようとは思わないからです。
そういうことに対して嫌な気持ちを持たずに「えー!私は連絡したいからしよ!」と動いてくれるようなカジュアルな人って珍しいし好きだなと思うのです。こうしたところでも、その人の本質というか、内面がよくわかるのでいいなと感じています。
気が付けば、電話帳には「大切な人しかいない」状態に
こういうことを臆せずに繰り返しているうち、私のスマホには「大好きで信頼できる人」しか入っていない状態になっています。こうした人がおのずと増えていくので、いい関係の人ばかりになりました。友達は少ない方ですが、数よりも質です。
どうせ悩むのなら大切な人のために考えたいですし、一生懸命な人の力になりたいのです。そして本当の意味で私の事を「必要だ」と思ってくれる人とも付き合っていくことができるようになりました。
人間関係は「なんとなく」で決めたり増やしてしまうと、ある時全部めんどうになることもあるでしょう。ややこしいのが人間、当たり前なのかもしれません。
人間関係がしんどくなるあなたこそ、人間関係リセットのススメ

「人間関係を断捨離」なんていうと、なんだかドライに思えてしまうかもしれません。でも、もしも自分だったら、実は周りにいる人が自分に不満や苛立ちをもっているのに、我慢されることの方がよっぽど嫌です。
それに、我慢し続けて大爆発したときの「リセット」では、とても冷静な判断ができないのではないでしょうか。感情のある人間だからこそ、冷静にちゃんと考えて判断していきたいですよね。
合わないから苦手だからと言って攻撃するのではなく、自分がきちんと判断する。そのことの大切さを日々感じています。あなたも一度人間関係の断捨離を考えてみてはいかがでしょうか。嫌われることを恐れるのは、自分が大好きな人にだけでいいのではないかと、私は考えています。/kandouya編集部
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