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染み出るようなネガティブを演じる俳優【池松壮亮】出演映画・作品大特集

ヒューマンドラマには欠かせない俳優【池松壮亮】の魅力

メッセージ性の強いヒューマンドラマには欠かせない存在の俳優、池松壮亮。主役・脇役問わず、彼の演技力の高さと、そこに置かれている雰囲気が好きだ。「あぁ、この映画いいなぁ」「この空気感すごく好きだなぁ」と思って観ていると、なかなかの確率で池松壮亮が出てくる。配役のバリエーションも豊富で、灰汁の強い悪役からナイーブで繊細な役、安定的な役、暑苦しい熱血男、セリフなし一瞬のみの登場などもある。

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2017 #sosukeikematsu #池松壮亮

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池松壮亮にネガティブを演じさせれば、右に出るものはいない。もちろん、楽観的なキャラクターや熱血なキャラクターもこなす彼だが、やっぱり人の「裏側」を演じているときの魅力といったらない。

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池松壮亮の基本プロフィール・経歴

池松壮亮(いけまつそうすけ)は福岡県出身の俳優である。1990年7月9日生まれ。デビューは、劇団四季ミュージカルの『ライオンキング』だ。子役オーディションで、見事ヤングシンバの役を勝ち取った。姉が既に劇団ひまわりで子役活動をしていた。「野球のカードを買ってあげるから」という母の誘いにつられて応募したという。

2003年には、大ヒットハリウッド映画『ラストサムライ』で飛源役を演じ、トム・クルーズと共演している。その後もドラマや映画に数多く出演し、映画賞や助演男優賞なども多数受賞している。

池松壮亮出演作品特集!

池松壮亮の出演作品には、狂気的なMOZUやデスノートのような作品から、静かで奥深い感性のヒューマンドラマ、性や愛について赤裸々に表現される作品など本当に幅広いものがある。彼の多様な出演作品を楽しでいただきたい。

夜空はいつでも最高密度の青色だ

最果タヒによる、詩集『夜空はいつでも最高密度の青色だ』を映像化した作品。世界観が独特なため、わかる人にしかわらない物語といってもいいだろう。この作品で彼は、いつも落ち着きがなくおしゃべりな「慎二」を演じている。しかし、石橋静香演じる「美香」と親しくなり、殺伐とした都会で生きづらさを抱える男女が、拠り所を見つけていくラブストーリーだ。監督は『船を編む』や『バンクーバーの朝日』でお馴染みの石井裕也監督。

裏切りの街

出会い系サイトで知り合った、熟女と若いフリーターの不倫を描いた物語「裏切りの街」。人は、なんとなく人を裏切ってしまう。その微妙な心の揺れや怠慢を表現した作品だ。池松は、フリーターの若い男「菅原」を演じている。どうしようもない男が、真面目で地味な中年主婦と関係を持っていくのが不思議だけれどなんだか、自然。『銀杏BOYZ』が手掛ける劇中音楽が、人間の生々しさをより一層濃くする。

海を感じる時

池松壮亮といえば、劇中での濡れ場の多さにも触れておかなければならない。池松壮亮の魅力の中に、色気が挙げれることも多いが、それは単純に濡れ場が多いというだけではないだろう。人の「性」の部分には、その人の人柄や満たされない欲求が色濃く表れるものだ。表面的な行為の裏にあるものを、彼の演技からはちゃんと受け取ることができる。『海を感じる時』では、心が満たされない女性と、体が満たされない男の、複雑で衝動的な心の動きを描いている。一般受けする作品ではないが、人間臭さをひしひしと感じさせる映画で印象的だ。

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セトウツミ

打って変わって、コミカルなコメディにも注目してほしい。こちらは此元和津也の漫画『セトウツミ』を映像化したもの。菅田将暉演じる瀬戸 小吉(せと しょうきち)と、池松壮亮演じる内海 想(うつみ そう)の2人の掛け合いがジワジワと笑いを誘う。

瀬戸は明るいおバカなキャラ、内海は内向的で頭がいい。正反対な2人は、なぜか毎日のように学校の外で時間を共にしている。考え方も話し方も、家庭環境も全部違うのに、その凹凸がぴったりと合わさって見事に転がる。決して派手で輝くような映画でなはいが、個人的にはぜひ一度観てほしいコメディ作品だ。

宮本から君へ

2019年、深夜ドラマから映画館へ飛び出した『宮本から君へ』の公開も話題となっている。新井英樹による漫画が原作である。池松壮亮と蒼井優というネガティブを演じさせたらピカイチの2人が、暑苦しく泥臭い演技を披露する。

池松壮亮と蒼井優は、子役時代からのつながりがある。完成試写会でも、池松が蒼井を「お母さんのよう」とこぼす一面があった。2018年公開の時代劇映画「斬、」でも共演しており、日本映画を代表する逸材の2人の違った一面を見ることができるだろう。

【番外編】そのほか池松壮亮出演作品!

池松壮亮は、映画のほかにもCMやミュージックビデオ、ナレーションなど幅広いシーンで活躍している。彼の声は抑揚が少ないのが特徴だが、なぜか耳に残る。CMやテレビドラマの出演本数は、映画出演に比べると少ないので貴重である。

また、2016年のBEAMS40周年記念の動画では、2016年を代表する俳優として登場した。決してトレンディーな俳優ではないが、まさに独自の信念を貫く『サブカルチャー俳優』の位置に静かに鎮座している。

既に異色を放っている彼だが、今後さらに歳を重ね、味のある俳優になっていくのが見える。まだ『若さ』や『衝動性』のある役どころの多い池松壮亮が、どんな風に変わっていくのか楽しみである。

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