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「怒らない子育て」なんて無理!どうすればできるんだろう?

怒らない子育てが素晴らしいって言うけど、無理じゃない…?

現代では、怒らない子育てや叱らない子育てが素晴らしといわれる風潮が強くなっています。あなた自身も、子供が癇癪を起こしたり、 わがままを言ったりしたときも、決して怒らず冷静に対処する必要があると思っているでしょう。

しかし、そんな「理想の叱り方」「理想の接し方」が世の中の母親たちを苦しめている部分もあるのではないでしょうか。

母親も人間です。嫌なことがあれば嫌な気持ちになるし、怒りたい気持ちにもなります。そんな中、子供をのびのびと素直に育てていくには、子育てと、母親の感情を切り離して考えることが必要になるのです。

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怒らない子育てってどういう意味?

怒らない子育てとは、感情的に子供を怒鳴りつけたり手をあげたりしないということ。それと同時に、何があっても怒ってはいけない、ネガティブな感情を見せてはいけないという考え方も、間違いだといえます。

大人は子どもの安全基地にならなければならず、自分の感情や欲求を子供にぶつけるのはよくないことだとあなたもわかっているはず。ただ、親だからといって「何があっても絶対に怒ってはいけない」という考え方をするのは不自然でです。
怒らない子育てと、今母親たちに必要な子育てには、少しずれがあるとも感じられます。では、怒らない子育ての本質的な部分はどういうことなのか、深く考えてみましょう。

自分のことを客観的に見ることができる

自分が子供に対してどんな接し方をしているか、子供が自分のことをどう思っているか。このように、自分を第三者目線で見ることができれば、感情に任せて怒りを爆発させたり、子供に手をあげてしまうことはだいぶ減ります。

あなたは子供が自分に対してどんな感情を抱いてるか分かっていますか。感情的になったとき、自分を客観視できすることができているでしょうか。また、感情のコントロールができている時の自分と、できないときの自分にはどんな違いがあるかを比べてみたことはありますか?冷静なときの自分と、感情的なときの自分を比較し、客観的に考えることが自分と子供の関係をより良くしていくことに繋がります。

「子供はいうことを聞かせるもの」と考えない

あなたは子供は親の言うことを聞くものだと思っていませんか?子供にも気持ちや意見があり、先天的に生まれ持った気質があることを理解し、単純に「自分の子供」ではなく、人格のある一人の人間だということを常に意識することが必要です。

確かに、子供は親が面倒を見てあげなければ生きていけない存在です。しかし、なんでも親の言う通りにさせたり、親の都合や感情に子供を巻きこむことはやめましょう。子供と親の関係は上下関係ではないのです。

暴力を振るわないこと

子供に対して暴力をふるうことを「愛のムチ」ということがあります。言葉で言ってもわからないときは、叩くことも必要だと思っている方はとても多いものです。

しかし暴力というのは、恐怖で子供の心を支配することです。確かに叩いたり、脅かしたりすればその一瞬は静かになったり、言うことを聞いたりしますよね。ただ、それは「暴力をこれ以上受けないため」に一時的に行動を制限しているだけです。いわば、自分の身を守るため。決して叱られた内容を理解し、納得して行動しているわけではないのです。

多くの人は子供が一時的に言うことを聞いたり静かになったりすることを、叩いたり殴ったりすることによって理解したと勘違いしているに過ぎません。

とにかく子供の好きにさせることではない

怒らない・叱らない子育てというのは、子供の好きにさせることとは違います。子供の言いなりになり、言って聞かせるべきことに目をつぶって放任することとは違うのです。

子供には、真剣に厳しい口調で諭すことだって必要です。つまり怒ることも必要だし、親に怒られる経験をすることだって大切。甘やかしと叱らない子育てを混同してしまうことも、子育てではよくある話です。

子育てで怒らないのは無理?怒らないメリットとは

子供を全く怒らず・叱らずに育てるということはできません。しかし感情的にならず、自分をコントロールしながら子供を育てていくのは、心がけ次第でできるようになります。冷静に諭すような叱り方ができることには、どのようなメリットがあるのでしょうか。

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子供が安心して言いたいことが言える

冷静に諭すことができる親に対して、子供は言いたいことを素直にいえるようになります。言いたいこと・不安なこと・困ったことを、素直に正直に言うことができないと、子供が成長すればするほど親子の心が離れていきます。

すぐに怒鳴ったり怒ったり批判的な言葉をかける上司に対して、部下が相談したりなつかないのと同じことです。子供は本当の気持ちや事実を話したくても「怒られるのではないか?」「否定されるのではないか?」 と恐れ、自分の気持ちを押し殺したり、嘘をついたりするようになることがあります。

きちんと嫌なことは嫌と言えるようになる

子供の気持ちや、起こった出来事に対して大人が冷静に対応できると、子供は自分の意見をはっきり言えるようになります。例え、親や先生に対してでも、嫌なことは嫌、やりたくないことはやりたくないと素直に言うことができるのです。

子供にとって家庭は一番最初に身を置かれる集団生活です。幼いころから家庭環境の中で、自分の意見やネガティブな感情もはっきり主張できるようにしてあげないと、学校や社会でも自分の気持ちを表現できず、ネガティブな感情に押しつぶされてしまう可能性も出てきます。

「自分は間違ってるんだ」と自己否定することが減る

子供は大人の言うことは100%正しいと思って生きています。特に、怒ったり怒鳴ったり、強い当たり方をされると余計に大人の意見は正しく思えてしまうものです。

すると、ちょっとしたことでも「自分が間違っている」「自分はダメな人間だ」と自己否定する考え方が癖になってしまうのです。これは大人になって、社会人になっても結婚して子供を産んでも変わりません。親が感情的に怒ったり、理不尽な叱り方をすることで子供の性格を左右することもあるのです。

将来、子供が親になったときにも影響する

親から否定的な言葉をかけられたり怒られてばかりだった人は、それが親から子供への愛情だと信じて疑いません。親というものは感情に任せて怒るものだと思い込んでしまうのです。怒ることや、子供の行動や態度にいちいち文句をつけることは「正しい大人にしてあげるための手段である」と勘違いしてしまいます。

すると子どもは将来大人になって子供を設け、親になったとき、同じように子供に辛く当たったり感情に任せて怒ったりするようになってしまうのです。

ママ自身が無理をしなくてもよくなる

怒るという行動の裏には「もっと~させなければいけない」「子供をまっとうに育てなければいけない」という大きな固定観念の影響が強く出ています。
固定観念が強いと「こうあるべき」「~しなければいけない」という強い子供への欲求が爆発し「子供をもっと思い通りにさせたい!」という欲求を強めます。そして、小さなこと、ささいなことにも腹を立ててしまうのです 。

怒らない子育てについて深く考えることは、あなた自身が無駄なエネルギーを使って子供をコントロールしようとすることを防ぎ、あなた自身が楽になるためでもあるのです。

怒らないなんて無理!親がきちんと言い聞かせるべきこと

子供に正しいことを教えるためには、ときに厳しく言って聞かせることも必要です。このとき、親子間で大切にすべきことをよりシンプルにするのがポイントです。

子供は自分で考え、自分で行動する中で様々なことを学んでいます。あれこれ口を出したい気持ちをぐっと抑え「最低限親が指導するべきことだけ」を考えてみましょう

命の危険があること

子供が命の危険にさらされる可能性のあることは、厳しく教えるべきことです。

  • 交通安全に関すること
  • 知らない人について行かない
  • 火遊遊びをしない
  • 刃物や尖った物でで遊ばないこと
  • 川や海など危険な場所で遊ばないこと

少しくらいやんちゃな遊びをするのは構いませんが、大怪我をする可能性のある遊びや、命の危険があるようなことはしっかり指導しなければいけません。子供の身を守ることに関しては、時には強い口調で叱ることも重要です。

人を傷つけるようなことはしてはいけないということ

人を傷つけるようなことは言ったりやったりしない、これは厳しく教えていきましょう。

  • 人の嫌がることを面白がってしない
  • 人の体の特徴をバカにしない
  • 仲間は外れや、いじめをしない

この時重要なのは、子供を傷つけるような強い言葉や、体罰によって教えないことです。人を傷つけてはいけないという教えを、暴力や暴言によって指導するのはとても矛盾した行動。たとえ大切なことでも、子供を傷つけるような言葉や暴力で教えてはいけないのです。子供がこのような矛盾を無意識のうちに見抜き不信感や、憤りを感じます。

自分に嘘をつかないこと

自分の気持ちに嘘をつかず、本当の気持ちを話すことを徹底して言い聞かせましょう。自分に嘘をつかないということは、普段から、本当の気持ちを話したり自分の意見を主張できるような環境を作ってあげることが先決。

もしかしたら子供は親の痛いところを突くような発言をするかもしれません。
「お母さんが怖い」「きつく怒鳴られるのは嫌だ!」そんな気持ちを聞くこともあるかもしれません。 このような本当の気持ちをきいたときはしっかり耳を傾け、今後の子育てにどう活かしていけばいいかを考えてみましょう。

無理して怒らない子育てをすると、ストレスが溜まる?

怒ってはいけない・叱ってはいけない……このような考え方が育児のさらなるストレスを溜めてしまう可能性もあります。人間は「やってはいけない」と思うと、余計にコントロール力を失ってしまうことがあります。
「やってはいけない」と思っていることができなかったときのストレスはとても苦しいもの。怒らない子育てではなく「無理しない子育て」という考え方にチェンジしてみましょう。

たまには怒ってしまっても大丈夫!

親も人間ですから子供に対してイライラすること、怒りを感じることがあると思います。例え子供でも、親に対して失礼なことを言ったり、傷つけるようなことを言ったりすることがあるでしょう。

親子という関係にとらわれず、腹が立った時は腹が立ったと、親自身も主張していいのです。なんでも子供の言うことを聞くことや、あなたが我慢することが「いい親」とは決していえません。
「親なんだから」「子供なんだから 」という枠組みや立場ではなく、純粋な人間同士の関わり合いだということを念頭に置いてみましょう。

夫婦仲や仕事のことなど、別のイライラがないか考えてみて

怒りは「第二の感情」といわれています。第二の感情ということは、第一の感情がその裏側にあるということです。他のことで悩んだり悲しい気持ちになった時、それを抑えることの弊害がい、怒りという感情として爆発しているのです。

子供に対して感じる怒りの他に、もっと大きなモヤモヤした悩みや苦しみはありませんか?夫婦関係や仕事のことで悩んでいませんか?どうにもならない大人の事情を、ぶつけやすい子供にぶつけてしまうという例は非常に多くあります。

いつも怒ってばかり…そんなあなたに贈る対処方法

溢れ出る感情は止められない。ダメだとわかっていても怒ってしまうという方がとても多いですよね。怒ってばかりの自分が嫌になるときは、このような方法を試してみてください。

子供と真正面から向き合わなくていい

あなたが怒っているとき「自分がこの子をなんとかしなければ!」と意気込んでしまいませんか。
怒りの感情が表に出てきているときは、子供と向き合うのやめてください。自分が子供をコントロールしようとするあまりきつい言葉を発してしまったり、感情的に怒鳴ってしまったりするのであれば、何も言わずに距離を置いた方が良いです。

感情的になって子供を傷つけてしまうぐらいなら、一度その場から離れて冷静になる時間を設けましょう。決して子供を無視するのではなく「お母さん、今お話しすると怒っちゃうからそっとしておいて」と話してみましょう。

自分の絶対タイム30分を作る

人間は予想外の行動や、感情をぶつけられると混乱してしまうことがあります。自分が子供に言ったことに対して、子供が予想のつかない言葉や、反応を見せたとき、あなたは混乱して怒ってしまうことはありませんか。

そんなときは30分でもいいので子供と離れましょう。自分の中で整理する時間を作ってください。なぜ子供はこんな反応に出るのだろうか。 なぜ自分は怒っているのだろうか。
そんな風に自分と対話する時間を設けてみるのです。その間、子供を一人にしたって構いません。 テレビは動画を見せて静かにさせておいてもいいのです。

みんなそれなりに怒ってしまうもの

周りのお母さんたちを見ていると「いつも笑顔で明るくて、子供を怒ることなんかないんだろうな」と思ってしまうことがありますよね。 しかし子育てに悩んでいるのはあなただけではありません。子供を怒ってしまうというのは、子供のことを常に一生懸命考えて、立派に育てようとしている証拠です。

どんな親も子供に立派に育ってほしい、自分が立派に育てなくてはいけないと自負しています。そんな気持ちが「こうしなければいけない」「こうでなければならない」という強い固定観念に結びついてしまうです。
子供にとって大切なことは、ほんの少ししかありません。あれもこれも完璧にやろうとするのは無理なのです。まずは固定観念を減らすこと、そして子供に対して怒りが湧く状況を減らすということも必要ではないでしょうか。

怒らない子育ては、正直無理。でも……

叱らない子育てというのは確かに大切な考え方ですが、それによってあなたが「怒ってはいけない」「感情は出してはいけないと」縛られることによってさらなるストレスを産みます。

怒らない子育てというのは、感情を出してはいけないという新しいストレス要因を目指すためのものではありません。
子供に対して指導するべきポイントを取捨選択肢し、最低限のこと以外は温かく見守るということなのです。

あなたは子育ての方法に悩みすぎ、自分が怒るべきポイントが分からなくなっているだけなのではありませんか。
子供は最低限のことだけ言って聞かせ、見守ることだけで十分に立派に育ちます。あれもこれもと口を出さず「まぁいいか」という適当な気持ちがあっていいのです。

子供の育て方に悩みを抱えてしまう人は「怒る」「怒らない」ではなく、子供にとってどんなことが大切なのかをもう一度考えて、引き算をする時間が必要なのではないでしょうか。/Kandouya編集部

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