自分が嫌いでたまらない、消えたい時ってあるよね。
自分の事が好きになれない、嫌い。
時々自分が嫌いでたまらない気持ちになって、居ても立ってもいられない…。
本当に消えることはできないと分かっていても自分嫌いの波がきたとき、どうすればいいんだろう。こうしてここにたどり着いてきてくれたということは、あなたも今、「自分が嫌い」という感情に飲み込まれそうなのだと思います。
人間だから、たまにはネガティブになるなんて当たり前。でも、なんとかしたい思いですよね。
結論:自分が嫌いでも、あなたに大きな問題はない。
結論から先に言いましょう。今「自分が嫌い」「自分が嫌で仕方ない」と思っているあなたは、悪くありません。あなたが、どうしようもない人間であるわけでもないし、間違った人間なのでもありません。
なぜかというと:世界はもっと広いから
たとえばあなたは誰かに心が苦しくなるようなキツイ言葉を投げかけられたのかもしれない。恋愛でうまくいかないのかもしれない。育った環境がめちゃくちゃだったのもかもしれない。何も夢もないし目標も得意なこともないのかもしれません。
でも、あなたが自分を嫌いだと思っても、あなたに共感する人はとてつもなく多いからです。
自分を嫌いだ、自分が嫌いでたまらないと思うあなたのことを認め、理解し、私もそうだと感じる人は世界中に溢れるほどいるし、たった一人か二人あなたを否定したからと言って、全世界があなたの敵ではないのです。
なぜかというと:「自分が嫌い」なあなたは、あなたのほんの一部だから
自分の事が嫌いなあなたが、あなたという人間のすべてのように思っているならそれは間違いです。「私は、自分の事が嫌いです」であなたを何もかも語り、自己紹介はこのワンフレーズで済むわけではもちろんないでしょう。
確かにあなたは自分の事が好きじゃないのかもしれませんが、美味しいものを食べて笑顔になることもないのでしょうか?どうでもいい話を誰かと電話して、10分間冗談を言い合うこともないのでしょうか。
笑ったり怒ったり泣いたり、苦しんだり。たったひとつの顔しかないわけではありません。
これは「私は泳ぐことは苦手で、可愛い動物が好きです。」ということと同じように、「私は自分のことが嫌いです。そんなところも持っています」というあなたの一部分の特徴でしかないのです。
そうとは言われても、自分が嫌いと思ってしまう瞬間
やろうと決めたことが、いつも続かないとき。
「今度こそはこれを頑張ろう」「こんな風に努力して続けよう」と最初は思うのに、結果はいつも同じ…。
嫌になって諦めて、同じことばかり繰り返している自分に自己嫌悪。「私はこんな努力の続かないだめな人間だから、いつも失敗してしまうんだ」と自分が嫌いになってしまいますよね。
熱しやすく冷めやすい性格、継続していればよかったと思うことがたくさんある、自分が諦めたことをコツコツ頑張って成功した人を見てしまって激しく後悔と動揺があったなどもそう。
とても素敵な人に出会ってしまったとき。
自分より容姿がきれいで、話もうまくて、心も強くて前向きで。この人ってどうしてこんなに素敵なの?私にはこんなものもないし、あんなものもないし、だめだなあ…。
こんな風に自分と人を比較してしまった途端、自分が嫌いになってしまうこともあります。
また、もう大丈夫になりかけていたコンプレックスが蘇ってしまうことも。
素直になれないくせに、愛されたいと願ってばかり。
自己表現がうまくできなくて、本気で分かってもらいたいと誰かに強く願っても、愛されたいのに結局愛してもらえない気がする。恋人がいても嫉妬ばかりしたり縛ってしまったり。相手に対して不安になって、自分は大切に思われていないと思い込んで離れたあとで強く引きずってしまう…。
もうこんな自分が嫌だな、嫌いだなと感じてしまう瞬間です。
信じるのが怖いのか信じたいのか、自分でもわからない、そんな自分が嫌いなんですね。
自分に対する指摘を立て続けに受けてしまったとき。
たとえば仕事でミスを連発した、身近な人にダメ出しをされてばかり、自分でもわかっているのにわかっていることがうまくやれないジレンマを感じるときです。
相手に対してもモヤモヤする一方で、1人になると自分を責めてばかりになりませんか?
何度も同じ指摘が繰り返されると、どんなに強くなろうとしてもやはり落ち込みますよね。自分が悪いから、自分が認められないような人間だから、人に迷惑をかけているんだと思い自分が嫌いでたまらなくなるのです。
そんなつもりはないのに、人を傷つけてしまったとき。
いつも自分は一言多いみたい。悪気なく言った言葉で相手が悲しんでしまう。どうしてだろう。もっと考えればずっとあの人と親しくいられたのかもしれないと思うことはありませんか?
あなたがただ何の気もなしに言ったこと、行動したこと、純粋に思ったことを言っただけのことで人間関係がこじれたり誤解を招いてしまうことが多いと、精神的に落ち込みますよね。
「ああ、またやってしまった」「何かしたかな?」と不穏な空気を察知して、自分が嫌いになります。
自分の本音が言えず、人に流されてしまったとき。
わかりやすく言えば「いじめを見逃す」という心理にも似ていますね。
本当はあなたの思いはそうではないのに、周りに流されて悪口を言ってしまったり、思ってもないことをそうであるかのように笑って受け入れてしまったり。
「どうして自分は、自分というものがないんだろう」「何を怖がっているんだろう」と自分が情けない。強くなりたい、はっきり言いたいことを言える人になりたい、本心で行動したいのに…。
人間関係の悪い部分に限らず、家族関係や恋愛でも同じことが言えるでしょう。
自分が嫌いでたまらない時は、このことを思い出して。
自分が嫌いというあなたは、本当は誰にも迷惑をかけていない。
自分が嫌いで悩む人は、その大部分を周りの人間からの刺激によって作り出してしまっています。
よくよく考えてみると、自分が嫌いだなんて言って自分を責めている人が、人の今後に関わってくるほどの迷惑をかけていることはありえません。それなのにあなたが自分を否定しすぎているのです。
あなたがこうして悩んでいる間も、周囲の人はカップラーメンを食べながらテレビを見たり、嫌なことなどとっくに忘れて恋人とベッドの中にいたり、休日の映画や欲しい服のことを考えています。
あなたが周囲への思いや発言、行動によって自分を責めたり嫌いだと感じるなら、それはとても損をしているんです。あなたはもっと笑っていい。もっと気軽でいい。もっとバカでいいのです。
真心のない人は、そもそも「自分が嫌い」にはならない。
少なくとも自分が嫌いになる人には、人としての思いやり、気遣い、考える力、真心が必ずあります。あなたにとっては「何もない自分」と思うあなたでも、自分を深くかえりみることができる人であることは明らか。
これはできそうで簡単にできることではありません。
生きていると、「自分×誰か」という付き合いの中で、すれ違い、誤解、失敗、別れを必ずくぐり抜けていきます。
「自分が嫌いなあなた」はあなたの一部にしか過ぎないと言いましたね。あなたは自分を愛せないけれど、実は真心のある人間性も秘めている豊かな人であるということに気付いてください。
あなたを好きになってくれる人の事は否定してはいけない。
自分を好きになれなかったり、基本として「自分が嫌い」という人によくあるのが、そんな嫌いでたまらない自分を好きだと言ってくれる人の事を恐れる、ということ。
これは自分でも好きになれない自分を他人が愛してくれるわけがないという不安、離れていってしまうのではないか?と最初から終わりを想像してしまうなどが原因。
自分が嫌いな人にとって、幸せは恐怖でもあるんですよね。
ですがあなたが自分をどんなに嫌いでも、あなたを好きだと言ってくれる人の事を混同してはいけません。
相手の思いは相手の思いなのです。そこをきちんと区別して、相手の思いは否定せずにいましょう。約束ですよ。
そして、その人こそがあなたに少しずつ自信や自分を愛することを教えてくれる人だから。
自分が嫌いでも構わない。あなたを愛する人がいる。
自分が嫌いでも、嫌いでたまらないと思っても、それがあなたのすべてではありません。
自分が嫌いと公言し、自分が嫌いだということをむしろ受け止めて生きている人を筆者はたくさん知っています。もちろん、その誰もが強くないし、時々は急激に自信をなくしたり孤独になったり、自分と葛藤しています。
この記事が少しでもあなたの力になることを願う私も、自分の事は嫌いだし、好きにはなれないです。だけど、だからこそ自分が嫌いで悩んでいるあなたの気持ちが分かるし、分かって良かったと思えます。
いつかは自分で自分を愛し、そんな自分を愛してくれる人を心から信じられるようになりたいですね。/Kandouya編集部