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「あの子に比べて私は…」他人が羨ましい心理を知って自分らしくいるには?

他人が羨ましい……その心理は、単なる嫉妬なのでしょうか。羨ましいという言葉と、嫉妬という言葉には、ニュアンス的に少し違いがあるように感じませんか。

羨ましいというのは、妬みや嫉妬のようなドロドロとしたものだけではなく、他人と自分を比較したときに自分の欠点が浮き彫りになり、落胆してしまうようなことも「羨ましい」という表現になります。

なんとなく、誰かと自分を比べてしまう人。自分だってそれなりに頑張って生活しているのに、それではまだまだ足りないと感じる……そんな、悶々とした気持ちが「あの人はいいよね……」「それに比べて私なんて……」というネガティブな気持ちとして表れて、あなたを苦しませているのではないでしょうか。

他人が羨ましいと感じたら、まず自分の心理状態を分析しよう

他人が羨ましい、そう感じたときはあなた自身が、今の心理状態に不安定になっている恐れがあります。もしくは、自分の生活に何か足りないものを感じているのかもしれません。その原因を深く探っていきましょう。

自分のプライベートに満足していますか?

あなたは今の仕事や、自分の家庭に生きがいや充足感を得ていますか?例えば仕事ではそれほどやりがいを感じなくても、それ以外の場所で自分が伸び伸びできる環境が整っているでしょうか。

また、いくらバリバリ仕事に燃えていたとしても、家族関係や恋愛、友人関係などプライベートな場所での問題や悩みを抱えていませんか。

人間は、誰かから必要とされたり、ありのままの自分を受け入れてくれる身近な存在を「社会的欲求」として求めています。しかし、これが十分に満たされないときに、その上の段階である「承認欲求」という段階へ飛び級してしまうことがあります。

承認欲求とは、他人から認められたい、尊敬の目で見られたいなどの欲求のこと。社会的欲求が自分の居場所的なものであるのに対し、承認欲求は「評価されたい」「褒められたい」という一段上の欲求なのです。

人と比較して落ち込んだり、自分に劣等感を抱えてしまう人の多くは、プライベートに自分の絶対的居場所や、安全基地を持っていないことが考えられます。

仕事や趣味などに、やりがいを持っていますか?

仕事や趣味など、やりがいや生きがいを持って何かに取り組める場所がある人は、精神的に安定する傾向にあります。これは、フロー現象といい、何かに夢中になったり没頭することで、幸福感を強く得ることができるためです。

時間を忘れて何かに没頭するということは、他人を気にしたり、外野からの言葉も気にならなくなったりすることもあり日常生活において重要なものです。前項でお話した「プライベートの充足」もない、そして仕事や趣味にも生きがいを感じない……という状況では当然ながら自分に自信が持てず、他人を羨ましく感じて落胆してしまうのです。

何でも話せる、絶対的信頼をおける人はいますか?

あなたには、どんなことでも打ち明けられる絶対的信頼をおける人がいますか?1人に全部話すことができなくても、仕事のことを話す人はこの人、恋愛の悩みはこの人、家族関係の悩みはこの人、というように、依存する場所を上手に分散できていれば問題ありません。

しかし、どれも話す人がいない、話せるジャンルの限られる人しか周囲にいない……という場合は要注意です。自分の話をしっかり聞き、聞いたうえで本音のアドバイスや共感をしてくれる人の存在がいるかどうかはとても重要です。

何かに追われるように焦っていませんか?

他人を羨ましいと感じたとき、そこには何か「焦り」のようなものがあるのではないでしょうか。その「何か」がはっきりとわからないことも多いですが、常に何かに追われているように感じると、上手くいっているように見える他人を「羨ましい」と感じることがあるのです。

羨ましいという言葉には常に「自分と比べて、あの人はいいなぁ。」「あの人に比べたら自分はダメ。」という比較が存在しています。心のどこかで「自分もあの人に追い付かなければ」「あの人に勝ちたい」という、競争心や焦りが芽生えていることもあるのです。

自分に自信を持っていますか?

他人を羨ましいと感じる人は、最終的に「自分に自信を持てない人」です。自分に自信を持つことはとても難しいことです。しかし、日本人は全体的に自己肯定感(自分が自分そのままの状態で価値があると感じられること)が低い傾向にあります。

だからこそ、人を妬んだり羨んだりすることで起こる人間関係のトラブルが絶えません。全ては自分自身の心の中にあります。

つまり、決してあの人と比べて、あなたが劣っているわけでもなければ、あなたがダメな人間なわけでもないのです。自分が、自分のことを好きになれない、自信を持って生きられないことに全ての原因があるといってもよいでしょう。

他人が羨ましい!そんな心理状態から抜け出す方法は?

他人が羨ましいという心理状態に陥った時は、まず自分の心理を事細かに分析して冷静に見ていく必要があります。

羨ましく見える人の、全てを知っているわけじゃない

あなたが「あの人はいいな……」と羨ましく見える人のことを、あなたはどれだけ知っていますか?あの人が、朝起きてから出社し、心の中で何を考え、お昼にどんなものを食べ、帰宅後にどんな楽しみをもっていて、寝る前に何を思って寝ているのか……あなたはどのくらい知っていますか?

あなたが「恵まれている人」「何もかも手にしている人」だと思っているその人も、心の中には深い闇を抱えているかもしれません。表面的に強く見せるのが上手で、心の中では同じように人を妬み、毒を吐いて、なんとか自分を保っているのかもしれません。あるいは、本当にすべてが上手くいっていて、人生に何の不安もないのかもしれません。

人の心や暮らしの詳細な様子については、誰も知ることができないのです。もちろん、恋人や家族などの近しい人でも、他人が心の中で何を感じているかはわからないのです。布団に入って、人知れず泣いていても、それは誰にもわからないのです。

自分はどんな人間か、ちゃんと知ること

あなたは、自分がどんな人間かちゃんと自覚していますか?何が好きで、どんなことに心が躍り、どんなことに嫌悪感を示すのでしょうか。この、自分の好き嫌いや性格のタイプを知らないと、自分の軸となるものがわからず他人と比較しやすくなります。

例えば、いつも友達に囲まれていて、ワイワイキャーキャーしている人を「羨ましい」と思ったとします。でも、実際にあなたがその状況に置かれたら、すごく疲れて1週間も持たない……なんていうこともあり得ます。

また、あの人は仕事であっちからもこっちからも頼られて、何でもできていいなぁと思っても、実際に自分がその役になったら「こんなに大変なのか……」と投げ出したくなるかもしれないのです。

羨ましいなと感じたとき、ではその人と同じ立場に自分が今すぐなってもいいのか!?ということを、冷静になって考えてみえると、何か違った感情が生まれてくるかもしれません。

憧れと嫉妬を区別する

「他人が羨ましい」という心理状態にあるとき、それは「憧れ」や「目標」なのか「嫉妬」なのかを区別することも必要です。

憧れや目標とは「あの人みたいになれるように頑張ろう!」というポジティブな動機になっています。しかし、嫉妬というのは「あの人と私の何が違うのよ!キィーー悔しい!」という怒りになっています。

嫉妬は、自分の捉え方や行動の起こし方次第では原動力になります。例えば、失恋したときにそのネガティブな感情を原動力にしてダイエットしたり、新しい恋人を探したりして幸せになる人もいますよね。そのように、他人が羨ましいという感情を「力」にするか「怒り」としてただ悶々とさせているだけかでは、その後の人生が大きく変わるでしょう。

自分だけの目標を設定する

他人が羨ましいと感じる心理状態のときは、自分の中に何かしらの満たされない思いがあるはずです。まずは、その感情を原動力として自分に何が必要かを明確にしましょう。

恋人が欲しいのか、仕事でもっと成果を出したいのか、お金が欲しいのか、もしくは自分で自分に自信が欲しいのか……

人によって、人を羨ましく思う気持ちの裏にある思いはさまざまです。そこを、一般論ではなく「あなたの中で、どんな風に変わりたいのか」を明確にしてみましょう。そして、そのためにはまず何が必要か考えましょう。とても小さなことでもいいので、何かをはじめてみましょう。どんな些細な変化でも、実行に移すのと何もせずに他人を羨ましく思って愚痴を吐くのとでは、雲泥の差があります。

まずは、自分が自分の中だけでわかるような小さな変化を、日々少しずつ付け加えていくようにしましょう。

他人が羨ましくなったら、自分の中身を徹底的に見つめなおすこと

他人が羨ましくなったとき、人はどうしても外に向かってエネルギーを発散してしまいがちです。誰かに愚痴を吐いたり、羨ましい対象の人の悪口を話したり、場合によっては皮肉を言ったり嫌がらせをしたり……。あなたはきっと、そんな人ではないはずです。

他人を羨ましいと思ってしまう自分に、劣等感や嫌悪感を覚え「これじゃだめだ」と変化したがっているはずです。他人と自分を比較したくなったら、まず外へ目を向けるのをやめて自分の中身を徹底的に振り返り、分析してみましょう。きっと、悪いところではなく、いいところや誇れるようなこともたくさんあるはずです。

それが少しずつわかってくると、今後自分に自信をつけていくために何をすればいいかがおのずと分かってくるのではないでしょうか。/Kandouya編集部

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