友達の関係で起こる「マウント」が正直、うざい。
マウントの何がうざいのか……
それはすべてが「遠まわし」であることではありませんか?
一度「マウントされている?」と感じたら、次も、その次も…
どんどんマウント的発言に気づいてしまうし、そこばかりが気になってしまうというループに陥ってしまいがち。
表面的には仲の良い友達を装っているのに、心のどこかで自分に対して
「あなたより私の方が勝っている」
「私はすごい女なんだ」と言われているような気がする。
話をするたびに傷付いたり、嫌な気分になったりすることもありますよね。
マウントって何?友達なのに……
さりげない会話の中で、自分と相手のレベルを計ろうとしてくること。
それを、最近の言葉では「マウント」と呼びます。
マウントとは、英語で【馬乗りになる】という意味。
弱い者の上に乗っかり、自分が強いと確認する行為です。
マウンティング女子という言葉も一時期は流行しましたが、このマウントをとるという行為は決して流行のものなどではありません。
いつの時代でも、日常の中でさりげなく、無意識にやってくる人がとても多いもの。
あからさまな自慢は、人に嫌われると分かっているし、本人としても恥ずかしい。
しかし、心の中にじわっと湧き出る「他人に勝ちたい欲求」を抑えられず、言葉の端々に出してしまう。
これが、現代の「マウント」と呼ばれるものです。
マウントしてくる友達や人の特徴
うざいマウントをしてくる人には、おもしろいほどの共通点があります。
あなたの周りにいる友達に、こんなところはありませんか?
さりげなく「自分はすごい」とアピールしてくる
遠まわしな自慢をして、マウントをとるタイプの人は圧倒的に多いもの。
そして、聞いてもいないのに自分の話を織り交ぜてくるというのも特徴です。
例えば…
普通女子「最近〇〇ってとこのエステ行き始めたんだ。ちょっと高いけど結構いいよ!」
マウント女子「〇〇行ってるんだ~!私は知り合いにエステティシャンがいるから、いつも一番高いコースを友達価格でやってもらえるんだよね。」
相手の方から、率直に「知り合いのエステティシャンに、友人価格で施術してもらっている」という話をすれば何の問題もないんです。
しかし、相手の発言を受けて「あなたより、私の方がいい状況にいる」というさりげないアピールをしています。
これはマウントに当たります。
見下したような発言
相手の話に共感しているように見せて、自分の方が勝っていると見下したような発言をする人もいます。
普通女子「私ね、ここ2週間で3キロダイエットしたんだ!」
マウント女子「そうなんだ!2週間で3キロなら、けっこう簡単じゃない?私、本気でやれば1週間で3キロはいけるかな(笑)」
友達が頑張ったことや喜んでいることに対して、見下したような発言をする人、いますよね。
普通女子「今月仕事頑張ってて、契約5件もとれたの!」
マウント女子「すごーい!私はね、一番仕事に燃えてたとき、契約8件とって社長賞も貰えてさ。あの時お世話になった人には今でもご飯連れて行ってもらうんだよねー。」
こうして見比べてると分かるように、相手の1つの発言に対して、マウント女子は何倍も返してくるというのが特徴なんです。
聞いてもいない自分語りを、勝手に始めてしまうところが共通しています。
表面的にはとても親し気に接してくる
会話のところどころにマウント的要素を挟んできても、表面的には優しく、親し気に接してくるのも特徴ですよね。
これが、とても厄介なところ!
「この人、基本は優しい人だから。」
「いじめのようなことをしてくるわけじゃないし…」
こんな風に、マウント女子の表面的な優しさに、惑わされてしまうことも。
だからこそ、自分と相手を比較したり、遠まわしな自慢などに気付かなかったふりをしてしまう。
結果、ストレスを溜めて悩んでしまう原因に繋がっているのです。
容姿や学歴などを遠回しに比較する
容姿や学歴なども、人の評価に繋がりやすいため、マウントをとられがち。
例えば…
普通女子「最近動画見てメイク研究してるんだー!」
マウント女子「めっちゃえらい!私なんか、ほぼすっぴんだし、メイク時間も5分とかなんだよね。これで普通に合コンとか行っちゃうの、ヤバいでしょ?」
自分を下げているように見せつつも
「自分はメイクしなくても合コンに行けるレベルの容姿」であることをアピールしています。
普通女子「若いころもっと勉強しておけばよかったって、社会人になってから思うんだよね。」
マウント女子「分かるー!私、〇〇大学出たんだけど、結局就職したのここの会社だもんねー。」
この場合、相手と同じ会社で同じ仕事をしていながらも「私とあなたは違う」ということを、大学名を入れることによってさりげなく主張しています。
全てに共通しているのは、表向きは褒めていたり、共感しているところ。
でも、言葉の使い方や選ぶエピソードがすべて「私とあなたは違う」という、マウントであることが分かります。
友達なのにマウントしてくる心理とは?
友達なのに、なぜこんなにうざいアピールをしてくるのか。
「相手は自分のことをどう思っているのか?」
「悪意があるのか?」
これが分からなくなると、人間関係のストレスを抱えやすくなります。
友達がマウントしてくる場合の心理を、深く探ってみましょう。
実は自分に自信がない
マウント女子は、自分に自信があるから
「私の方が上なのよ!」
「私はあなたとは違うのよ!」
そう言いたいのだと、感じていませんか?
実は、“自分の方が優れている”と遠まわしにアピールしてくる相手は、自分に自信がない人です。
本当の意味で自分に自信を持っていたら、わざわざ人に言わなくても、自分自身の心の中で満たされているはずなんです。
誰かと比べたり、自分が上だとアピールして、相手の反応を見る。
相手の反応によって、自分の立ち位置を確認するのです。
こんな風に、いちいち“確認”しなければ、不安になってしまう。
つまり、自信がない人なのです。
「自分より劣っている人がいる」と安心したい
人と比べたり、複数の人の中での立ち位置を気にする人は、自分より劣っている人や弱い人がいることを確認したがります。
「あなたより私の方が優れているのよ♪」と口に出してしまうのには、承認欲求を満たし、安心したいという気持ちが隠されているのです。
特に女性は、承認欲求が強い傾向にあるといわれます。
女性ばかりの環境では、こうしたマウンティングが日常茶飯事になってしまうということなんです。
※承認欲求とは?他人に認めて欲しいと思う、本能的な欲求
隠しているけどあなたに嫉妬している
マウントしてくる友達は、あなたに対して嫉妬心を抱いているかもしれません。
マウント女子は、人に対しての敵意や嫉妬心が強く、その不安をなんとか解消しようとしているのです。
それがとても不器用な方法でしか表現できないため、結果的にマウントという嫌な発言になってしまうことがあります。
本当はあなたに”魅力的な部分”があるということ
あなたに言えない不満がある
あなたに対して言えない不満を持っていて、その気持ちがマウントという形になって表れていることもあります。
でも、必ずしもあなたが悪いということではなく、相手があなたの価値観や考え方を受け入れられないということもあります。
だからと言ってマウントをとるという行為は、相手にとってもあなたにとってもマイナスなことしかありません。
不満は遠まわしに気付かせるのではなく、はっきり率直に伝える方がお互いのためになります。
友達にマウントされた!とすぐ思ってしまう人の心理
人に対して無意識にマウントをとってしまう人がいる一方で、誰かにマウントをとられていると思い込んでしまう人がいるのも事実。
“友達にマウントをとられている”と、頻繁に感じる人について深く考えてみましょう。
自己評価が低すぎる
自分で自分のことを認めていない人、自分への評価が低すぎる人は、マウントをとられたという思い込みに陥りやすいです。
例えば…
「私、この前先輩に〇〇ができてすごいって言われてね。今まで頑張ってきたことだったからすごく嬉しかった!」
こんな風に、成功した話や嬉しかった話を耳にしたときに、
「それに比べて私は全然ダメ。」
「褒められて、評価される人はいいよね。」
こんな風に“自分は相手より劣っている”と、自分自身で位置づけをしてしまうことがあります。
自分の価値をわかっていない
自分の価値とは、自分だけの基準を持ち、それに従って生きることです。
自分にとっての基準と、友達にとっての基準は違います。
自分にとっての100点と、友達にとっての100点、その内容は全然違うのです。
あなたが「自分にとっての100点はこのくらい」という基準を分かっていないと、他人に振り回されてしまうもの。
自分の価値は、自分の中の基準によって物事を判断し、心地よく生きることなのです。
一時的に心が不安定になっている
人の意見に左右されすぎたり、友達の意見をマウントと捉えてしまう人は、精神的に不安定になっていることがあります。
人の言葉が自分に刺さり過ぎたり、何気ない会話の中で批判されているような気持になったときは、精神的な休養が必要です。
仕事や恋愛、人間関係が上手くいっていないときなど、生活に充実感を感じられないストレスは大きなものです。
心のバランスが崩れているのかもしれません。
常に人の目を気にしている
友達との会話の中で、マウントをとられたと感じ、落ち込んでしまう人は、人の目をしすぎている傾向にあります。
自分が正しいか、間違っているか。
自分は好かれているか、嫌われているか。
自分がどうありたい、自分はどう感じるかという、自分目線を見失っていることがあります。
友達にマウントされたときの対処法3つ
友達にマウントをとられたとき、いかにストレスをなくし、受け流すかが重要になります。
相手に強く意見することや、揉めごとを起こさず、うまく交わす方法を考えてみましょう。
本質的にはお互いに似たところがあると理解する
マウントをとる人も、とられる人も、お互いに自信がなく、心の軸がしっかり保てていないという特徴がありました。
マウント女子というのは、一見とても嫌な人のように見えてしまうもの。
しかし、本質的には、少し寂しい人なのではないでしょうか。
・自分に自信がない
・安心を得たい
・誰かに認めて欲しい
こんな気持ちが、マウントの奥底に隠されています。
これを知っているのと、いないのとでは、捉え方に大きな違いが出てくるはずです。
一方的に、あの人は嫌い!うざい!と拒絶するのではなく、「なぜマウントをとるのか?」という背景に着目すると、接し方へのヒントが得られるかもしれません。
相手の得意なことを褒めたり、頼ってみる
遠まわしな自慢マウントが多い人は、頼ったり褒めたりすると心が満たされて、優しくなることがあります。
相手が自慢に思っていることや、得意なことを観察して、褒めたり頼みごとをしたりしてみましょう。
すると、相手はあなたのことをとても好意的に見てくれるようになり、敵視されなくなるというケースもあります。
いい部分は全くないのか?冷静に考える
マウントとは、ウザいとか、陰湿で嫌なイメージをもたらすものです。
一度マウントされると、そのことばかりが浮き彫りになって神経質になってしまうことも。
一度冷静になって、相手の良いところや認めるべきところはないか考えてみましょう。
誰でもきっと、良いところや悪いところがあるはずです。
また、良いところと悪いところは表裏一体でもあります。
一度冷静になって、友達のことを少し離れたところから見つめなおしてみましょう。
マウントをとる友達は無意識がほとんど
マウントの裏側には、意外なコンプレックスや深層心理が隠されていることが分かったと思います。
無意識でやっていることがとても多いので、捉え方を少し変えるだけでも、解決策が見えてくることもあります。
相手のことも、自分のことも、客観的に見つめ直す機会を持てるとよいですね。
それでも尚、一方的にマウントをとってきたり、自己中心的な会話に持っていこうとするような人とは距離を置きましょう。
マウントに対して張り合ったり、落ち込んでストレスを抱えたりする時間はもったいないものです。
「私は、こういう方法で自分の価値を確かめるのはやめよう。」
こんな風に、マウントをとられた経験に対し“参考になった”と捉えられる人が、本当のイイ女なのかもしれません。/Kandouya編集部
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