kandouya

ネガティブ/マイノリティ専用WEBマガジン

どんな時も笑顔で。つらい時こそ笑顔で……はやっちゃダメ!感情を無視しない生き方

つらい時こそ笑顔でいよう。笑顔さえ忘れなければどんなつらいことも乗り越えられる。
こんな話を耳にすることが、いろいろなシーンであると思います。確かに笑顔は人間関係のファースト
ステップでもありますし、幸せに生きる上で必要なものであることは確かです。

しかし笑顔でいることって、そんなに大事でしょうか。泣きたいときにがまんして笑顔でいること、寂
しいときにも平気な顔をすること。それって、本当にいいことでしょうか。

自分自身の感情を、そのときどきで正しく「感じる」ということをしないままで、幸せになれるなんて
ことはないです。笑顔や感謝は「するべき」ものではなく、思わずあふれ出るものです。

つらいときこそ笑顔で……感情を殺すクセがつく!?

周りに心配をかけないようにしなきゃ。自分が笑っていないとみんなが不安になるから。
そんな風に「つらいときこそ笑顔」でいることを、人は素晴らしい、強くてかっこいいというように感
じることがあります。


様々な苦難を乗り越えて立派に生きている人、災害や事故などで大変な苦労を背負った人、最愛の
亡くした人、誰かに傷つけられた人。世の中に人として生きていれば、誰でも「悲しい」「苦しい」
「寂しい」という負の感情を抱きます。


しかし、この国には困難に見舞われても明るく気丈にふるまうことを美徳とする文化があります。そうしたけれ
ば、そうしてもいいのですが、無理して笑うことが本当にあなた自身のためになっているでしょうか。本当に、そうしたく
てそうしているわけではない。

「明るい人のほうが素敵だから」「笑顔でいるほうが頼もしいから」
そんな、外からの見え方や、誰かのプレッシャー、自分が頑張らなければいけないという責任などが、
そうさせているだけなんです。

このような感情表現の日常的な習慣になってしまうと、本当に自分が「笑いたい」わけではなく、そう
しなければいけない理由があっての感情を表現するクセがついてしまいます。

抑え込んだ感情はどこに行く?

いつも笑顔でいようとすると、当然感情を抑えるようになりますね。がまんしたつらさ、痛み、寂し
さ、苦しさは胸のあたりにたまっていくと私は感じています。
なくなったのではなく、体に溜まっていくのです。
感情はエネルギーであるという話を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。

喜怒哀楽の感情は、何か行動を起こしたり、人に伝染したり、力になるエネルギーなのです。だから、

がまんしたり抑えたり、無理に笑顔で塗り固めても消えません。
無意識に抑えてしまう人も多く、一度癖がつくと抜けるまでに時間がかかります。あるいは、自分が感
情を抑えていることや「感じないようにしよう」としていることに気づきもしない場合も多いです。

また、つらい体験を表に出さないまま平気なふりをして抑え込むと、そのことがいつまでもあまたから消えずに残りやすくなることもあります。いわゆる「トラウマ化」してしまうということです。

不安を感じたとき、体のどこに違和感がありますか?

例えばあなたが「不安だ」とか「いやだな」「苦手」「怖い」といった負の感情を抱いたとき、体のど
のあたりに違和感があるか感じてみてほしいのです。


私の場合は胸のあたりや肩などにぐっと力が入る感覚があります。
感情を無視したり、がまんすることによって、毎回力が入っている。そして、体を硬直させ緊張状態を
つくります。これが「心と体」のつながりです。


自律神経の乱れやストレスによる精神疾患、体調不良などに大きく関係しています。気合や忍耐、努
力、頑張るといったことは全く必要ないとは言えませんが、どれだけの力で体を締め付けているかとい
うことを一度知るといいでしょう。

瞑想で人生変わるかも?瞑想の効果とやり方をガイド!実体験も読んでみて

つらいときこそ笑顔でいる必要なんかない。泣き、怒り、感情を出していい。

笑顔とは本来「あふれるもの」です。思わず笑みがこぼれるとか、自然に内側から湧いてくるもので
す。

笑顔の他にも、感謝なんかも同じですね。人にいつも感謝していれば、いつか自分に返ってくるという
気持ちで笑顔やありがとうの気持ちを振りまく人もいます。

笑顔も、感謝する言葉も、見せかけだけで内側に何のエネルギーもない、ということは往々にしてある
ということ。それでもそんな自分でいたい、笑顔いっぱいでいることが自分にとって心地いいことであり、必要なこ
とだと感じるならそれでいいと思います。

でも「笑顔でいなくちゃ」「私が笑っていないと」「泣いちゃいけない」「感じてはいけない」と、自
分を抑制している自分に気づくこともたくさんあるはずなんです。


表に出せなくてもいいので、まずは「ここに負の感情がある」ということを、あなた自身がしっかりと
感じ取る練習をしてみましょう。感情に振り回されるのではなく「自分は今、悲しいんだな」とか
「あぁ、私今怒っているな」という風に、見つめるんです。そしてそれを否定しないでほしいのです。

「普通はこうあるべき」を打ち破っていく

一般的には、前向きに、明るく、強く生きる人が称賛されていますよね。大ヒットする映画やドラマの
多くが「明るくひたむきに笑顔で生きる」人をモデルにしていたりします。
でも、そういうモデルこそが世の中の人を苦しめているのに、気づいてください。
自分の感情をもっと感じて、必要に応じて表現する。そんな普通の、当たり前のことを、私たちは抑圧
されています。

普通なんてものはないし、立派な人、素敵な人のステレオタイプも打ち破っていいのです。理想の男性
像・女性像、母親像、仕事、生き方、お金の使い方……そういうのもすべて誰かが勝手に作って、勝手
に広まっただけの巨像なんです。

それに合わせて自分を抑え込むことに、どんな意味がありますか。がまん強い人がえらいという時代はもう古いのです。

長年培われてきた価値観や理想像を打ち破っていく、一般的なイメージを壊していくのは怖いですし、難しいことでもあります。しかし、多くの人に「ちゃんと生きる」ということをしてほしいです。ネガティブな感情が自分の中にあっていいと認めること。これはとても大事な自分のケアのひとつです。自分の気持ちに素直になるって、どういうことなのかを今一度考えてみてはいかがでしょうか。/Kandouya編集部

瞑想で人生変わるかも?瞑想の効果とやり方をガイド!実体験も読んでみて

おすすめ書籍《トラウマ・HSP・アダルトチルドレン》

スポンサーリンク

Return Top