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「受動的」は才能です!受け身の姿勢をうまく使うには?

受動的な人って、いつも受け身で嫌い

もっと能動的なれば人生はもっとよくなる!

ということがよく叫ばれていますが、受動的な人からすると、少し自分を否定されているような気持ちになりませんか? 自己主張の強くない自分に対し、さらに自信がもてなくなりそうな気がしませんか?

【受動的】

他から動作・作用を及ぼされるさま。自分の意志からでなく、他に動かされてするさま。

goo国語辞書

【能動的】

自分から他へはたらきかけるさま。

goo国語辞書

世の中には、受動的と能動的な性格やタイプがあります。もともともって生まれた素質や、環境要因によって「受け身」になったり「自発的」になったりします。しかし受動的、受け身の人だって有意義な人生を歩むことができます

人の性質を無理に「変えなければならない」ということはありません。自分の性格を活かしながら、その中で何ができるかを考えればいいのです。だから「自分は受動的だから、人としてのレベルが低い」だなんて思う必要はありません。

この記事では、受動的に人間だけどそれなりに幸福に暮らしている筆者の考察をお話していきます。

受動的な人は、ビジネスや仕事に不利とされやすい

受動的な人は、仕事や交友関係、恋愛において不利であったり、うまくいかないことが多いとされやすいです。「自分から動かないと何も始まらないよ」と言われることも多いです。確かにそれも一理あるのですが、だからといって無理やり外向的になろうと頑張ったり、能動的な自分を演じようとすると失敗します。

能動的に動ける人は輝いている?「輝いて見える」の間違いでは?

受動的でも、本人が「自分はこのやり方が合っている」「自分はこのスタイルで十分満たされている」と感じれば、それは輝いた人生です。能動的な人だって「自分に自信がないからとにかく外に働きかけよう!」「人から好かれて自分の価値を認識したい」と無理していることもあります。

つまり、どちらも「見え方」でしかないということです

能動的な人は、外や他者に向けて働きかけることが多いため、誰から見ても「アクティブで輝いている」ように見えます。当然、本人自身がその輝きを感じている場合もあるし、実はあまり満たされていないことも、両方のパターンがあります。

一方、受動的な人はあまり外に向けた働きかけをしませんが、外から受動的な人に向けてのアクションがあります。本人はそんなに積極的に他者にアピールしないけれど、人が寄ってくることもあるし、何もしないと誰からも反応がないまま終わる人もいます。

どっちも同じなんです。

受動的な人は「意思がない」「人に流される」という意味ではない

受動的な人はときどき「自分の意思がない」「人に流される」という見方をされることもありますが、イコールにはなりません。他者からの働きかけを受けるのは、その人の意思です。人に合わせて、平穏に暮らしたいというのも、その人の選んだことです。

受動的であることと「自分をもっていない」「優柔不断」「何も考えていない」というようなネガティブなイメージを一緒くたにしてはいけないのです。意思とは、心の中にあるものです。それを他者が「あの人は自分をもっていない」などと判断できるはずはありません。すべては、自分がどうありたいかです。

世の中すべての人が能動的だったら、衝突や争いが絶えないはず

世の中、すべての人が能動的で自己主張のはっきりした人だったらどうでしょうか? 衝突や争いが増え、もめごとばかりの毎日になるでしょう。

世の中には役割というものがあり「能動的に活動するのが合っている人」と「受動的に他者を受け入れるのが合っている人」の分担でしかないのです

受動的である自分にコンプレックスをもちながらも、どうしても変わることができない人。能動的になろうとすればするほど、ストレスが溜まって苦しくなる人……。そんな人は「能動的な自分を最大限に活かす方法」を知れば、そのままのあなたの才能に気づくことができます。

受動的な人は見返りに弱く、悩みやすい

受動的な人に対し、誰かが何かを与えてくれたり働きかけてくれたりします。その後に、必ず「今度はこっちから働きかけなくてはいけない」という焦りや申し訳なさを感じることってありませんか?

日本は「ギブアンドテイク」の文化が強い国です。何かを渡したらお返しをする、お礼に何かを差し上げたり、ご馳走したりする。それがマナーにもなっています。しかしそれは裏を返せば「与えたら、相手に何かを返してもらう前提」の世の中でもあるということになります。

元々受動的な人は、自分がどうしてもやりたいこと、どうしても接したい人にしかアプローチをかけません。しかし「以前誘ってくれたから」「いつも声をかけてもらうばかりだから」という理由で、能動的な行動をとらざるを得ないこともあります。この見返りの苦悩を知っている分、自分から他者に働きかけるのが苦手になってしまう部分もあるのではないでしょうか。

受動的な人が「受け身スタンスをうまく使う方法」とは?

最初の段階として、まずは受け身スタンスな自分を「そういうタイプである」と自覚しましょう。頑張ってもできない、努力しても苦しくなるだけなことにエネルギーを使わないでください。もっと、足元を固めることを意識していきましょう!

受動的な人は「自分の世界」をもっている。それを最初に少しだけ出してみて

受動的な人は、誰かがいなくても自分ひとりで完結している部分があったり、自分だけの楽しみやこだわりをもっていることがあります。つまり「自分の世界」をもっているのです。

その自分の世界は、どこでも誰とでも共有できるものではないから自分だけの世界になってしまうわけですよね。そして、どんどん受動的になっていきます。ここで心を閉ざすのではなく、その自分の世界をちょっとだけ、表に出してみることをおすすめします

完全に自分ひとりで毎日生活している人はいないはずです。生活の中、人間関係の中、趣味、仕事、SNS、ブログ……なんでも良いので、自分だけの世界をちょっとだけ人に見せてみてください。引っ込み思案で自信がない、だから能動的になれないとうタイプの人も、自分の自己満足のような世界を表に出してみると、人が強く共感したり驚いたり、感動したりしてくれることがあります。最初だけ、ちょっとずつでいいので、自己表現を意識してみることが大事です。

受動的でも「積極性」をもつ

受動的とは主張や意思がないこととは違いますよね。誰かに意見を求められたときは、自分の考えをしっかり話すこと、自分が重要だと感じる問題への指摘はきちんとするなどの意識は必要です。

意見を言わない、見てみぬふり、他人任せ……といった評価をされるのは、受動的だからではありません。相手への信頼感、自信のなさ、嫌われることが怖いなど、他の心理的要因も関係しています。

自分から他に働きかける頻度や強度は少なくてもいいのです。でも「これは言うべき」という判断ができないことや「もっとこうしてみてはどうでしょう?」という提案をするのは、人生のどんなシーンにおいいても大事なことです。

自分のキャパシティを守る

能動的な人は、キャパシティが広いです。キャパが広いことがすごい! というわけではなく、その分細かい部分にかけるエネルギーが少ないのです。

  • そこまで深く考えずに行動できる
  • 自分の気持ちを優先できる
  • 他人に感情移入しにくい
  • いい意味で「まぁいっか!」が上手

こんな感じで、広いゾーンに働きかけられる分、ひとつひとつのことにかけるエネルギーが小さいのです。よく言えば楽観的。悪く言えば、鈍感です。

一方、受動的な人は細かい部分にも注意が向き、責任感や感受性も強めです。だからこそ、能動的になってキャパシティを広げようとすると、ひとつひとつにそそぐ神経やエネルギーは小さくなってしまいますよね。「ひとつひとつに、全力で向き合えていない」という状態にすごくストレスを抱えます。これはけっして欠点などではなく、受動的なタイプの人の才能であると私は考えています。

受動的な人は、受けたことに対してだけ全力をつくす

自分から何も動かないのに、相手がこうしてくれない、ああしてくれないと不平不満を言うのは「受動的才能」とはいえません。受動的でいたい、自分は能動的タイプではないとはっきり自覚するなら「常にギブでいい」と思える心が必要です。

自分から働きかけることは少ないが、他者から受けたことには全力で向かう」という姿勢が大事です。不思議なことこの気持ちでいると、必ず関わった誰かが何かを与えてくれるし、対価や評価といったものが与えられます。だから不用意に相手からの見返りを求める必要もありません。

「他者から受けたことに対して全力で応える」という姿勢を徹底すると、当然自分からの主張が弱くなります。先ほどのキャパシティの話にも通じますが、人が注げる神経やエネルギーの量には限りがあるためです。

相手のアプローチを受けて、自分の意見を言う。相手のアプローチを受けて、全力を出す。受動的タイプの人はこれで十分です。それ以上にやったら、心を病んだり体を壊したりする恐れもあります。

受動的な人は「断る勇気」が大事

受動的でいるためには「本当は嫌だった」「あの人が言うから嫌だけどそうした」という、後出し的な主張はよくありません。もちろん、本音を言えないシーン、断りにくい関係性というのはどこにでもありますよね。しかし、受け身な自分を頼ってきてくれた人に対して「頼ったあなたの押しの強さが悪い」と言うのは、ちょっと傲慢になってしまいます。

受動的であるならば、断る勇気をもつことや、上手な断り方を学んで、取捨選択をしていくこともとても大切であると考えています。

自分に求められていることを把握する

仕事の場合、受動的な人ほど自分のことをよく理解して「自分には何ができるか」「他者は自分に何を求めているか」のニーズを常に確認しておくことが大事です

他者から依頼されたことを、あなたはそのニーズに沿って誠心誠意尽くします。すると「この人に頼んでよかった!」「この人に頼めば間違いない」と思ってもらえるようになります。すると、自分から他者に働きかけなくても「あなたにお願いしたい」「あなたなら、しっかりやってくれそう」と期待して、寄ってきてくれる人が増えるのです。

しかし、それを続けていくとやっぱりまたキャパシティを超えてきたり、不本意な要求ばかりしてくる人も中にはいたりします。そんなピンチのときのためにも「断る勇気」や「上手な断り方」というものが活きてくるのです。

直感的に信頼できる「能動的なパートナー」を大事にする

受動的な人は「絶対的信頼感のあるパートナー」の存在がとても大事になります。信頼感、というと「そんなの一朝一夕に築けるものではないと思うかもしれませんね。

しかし、あなたのことを何度も何度も誘ってくれる人。こっちが誘わなくても、そんなことはお構いなしに定期的に声をかけてくれる人っていませんか? もう、関わらなくなるかもしれないと思うくらい時間が経っても、またひょこっと顔を出して誘いや伺いを立ててくれる人って、ときどきいるのです。

こういう人がなぜパートナーになるかというと、あなたが受け身だとかアクティブだとか、そんなことは関係なしに「ただ、あなたに関わりたい」という損得勘定なしの好意から近づいてきてくれるからです。仕事でもプライベートでも同じです。

ただし、あなたが直感的に「この人はちょっと違和感がある」と思う人は、パートナーにはならない可能性が高いかもしれません。違和感・モヤっとする言動・不信感などはなるべく精査していくようにしましょう。

受動的で流れに身を任せていても、成功する人は成功する

求められていることを把握してそれに応える積極性や、受けたことへの責任感が「貴重な人」として重宝されていくようになります。能動的であることと、人生や仕事が上手くいかないことは別問題だということが、おわかりいただけたのではないでしょうか。

受動的な人は個性がない、すべて誰かからの意見で動いている……という意見もよく耳にしますが、人間だれしも誰かの影響で生きています。個性だって、他人がどれくらいその人の中身を知っているかなんて当てになりません。

他人から見る「受動的」「能動的」の基準は、本当に幻想です。自分自身が「自分はこのやり方でいい」「自分にあった方法ってどんな方法だろう?」と考えていくことこそが、受動的な人の人生の切り開き方なのではないでしょうか。/Kandouya編集部

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