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上京への憧れ……不安をなくす方法は「東京を知る」ことただひとつ

刺激的で、日本の文化に触れられる機会も圧倒的に多い東京という街に、憧れをもっていますか?

憧れだけで上京などできない。東京での新生活は、大変なことも多いとよく耳にすると思いますし、身近な人からそうアドバイスされて迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。

確かに、地方から東京に出ていくと大変なこともあります。想定していなかった問題に直面することもあるでしょう。しかし、それは「東京に行ったから」という理由ではなく、計画が甘いことや知らないことが多いというところに問題がある場合がほとんどです。

憧れの気持ちだけで東京に飛び出していけないのであれば、不安材料をしらみつぶしに解決しておくことや、上京後に起こりえることを想定し、心や物理的な準備をしておくことが大事なのではないでしょうか。

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「憧れ」だけでは暮らせない? 上京前にしっかり考えておきたい3つのこと

上京したい気持ちがあるのなら、思い切って決意を固めてみてもいいと思います。ただし、大事なのはそのあとに「どんなことを考えて動いていけばよいか」というところにあります。

東京での就職先や働き口のこと

上京するには、一般的に30万円~50万円ほどの貯金をもっていると安心です。上京する前に就職先やアルバイト先を決めておくことができれば、スムーズに生活がスタートできますが、実際難しいものです。

面接や説明会などの度に、交通費を払って通わなければならないため、住んでいる地域によっては上京前に働き口を決めるのはなかなか難しいこともあります。

東京では、登録制の単発アルバイトが充実しています。イベントスタッフのアルバイトやセミナー受付、試験会場の監督、データ入力やテレアポなど、複数の業種で登録制アルバイトの求人があります。上京してから定職が決まるまでは、つなぎとして派遣や登録制バイトをして、休日に就職活動や長期的アルバイトを探すという方法もあります。

仕事は贅沢をいわなければいくらでもありますし、地方とは違った業種にチャレンジできる機会にもなります。

東京は物価が高い?

お金の面でいちばんネックになるのは、物価の高さではないでしょうか。

「東京は物価が高い!」というのはもはや常識でもありますが、東京だから物が高いというよりも、生活が変化することによりかかるお金が増えるというのが実際のところかもしれません

家賃に関しては、確かに東京はかなり高いです。交通の便がいい山手線駅周辺では、とても手が出ないような価格であったり、利便性を重視すると部屋の築年数や設備をあきらめなければならないことは、承知しておきましょう。

また、東京はモノの値段が高い……というのは若干の誤解があるように感じます。

東京住むということは、自分の活動や交友関係を広げたいという目的があると思います。いろんなお店に行ってみたい、イベントやコンサートなどに出かけたい、大都市の文化に触れたい……そうなると、必ずお金がかかります。

新しいもの、話題の店、人気のイベント、新しい出会いがあれば交際費も増えます。そうした文化や活動をを広げるためにはどうしてもお金が必要なんですね。だから、上京にはお金がかかる、お金がなくて失敗するというパターンに陥ることも多いのです

全国規模の外食チェーンやファッションブランドなどは、販売する地域によって値段が変わるということはありませんので、基本的な生活にかかるお金は食料品の値段が若干高くなるという程度です。自炊をメインにする場合には、やりくりの仕方や節約の知識を蓄える必要がありますが、そこは始めてから自分で学んでいく部分が多いので、重要視する点ではないでしょう。

東京在住の友人や知人の存在

東京に、馴染みの知人や友人がいないと寂しさやホームシックに陥ることがあるので、注意しておきたいところです。

東京には人がたくさんいるのに、その中に気軽に話せる人や知っている人がいない……というのは、ある種の「疎外感」のようなものを感じてしまうのです

さらに、比較する対象の人の数も増えるので、その分自分に自信を失ったり、孤独感を抱きやすいともいわれます。ファッションセンスのいい人、外向的でキラキラとして見える人など「都会的な人」がわんさかといる中、友人がいない状況はかなり精神的にこたえる場合があります。

また、社会人の場合、学生の上京に比べて友人を作りにくい環境であることも、精神的ストレスの一因になります。学生の場合、同じ目標に向かって、同じ年代の人が集まっているので友人を作りやすいですよね。そして、地方出身者を見つけやすいので、シンパシーを感じる出会いも多いものです。

しかし社会人の場合は、仕事上の付き合いの人が圧倒的に多く、持っている目的も違えば年代も、出身地もバラバラで、親密さを感じにくい人間関係も多いのは事実です。その人のもっているポテンシャルによっては、友人知人がいないことが精神的な負担となってしまうことがあるので、覚えておくと良いのでは。

上京に憧れているあなたが、もう一度視野に入れておくべきこと

東京に行けば何かが変わるかも、東京に行けば楽しいことが待っているかも。そんな期待を多くの人がもっています。もちろん、たくさんの人と出会い、新しい出会いや最先端の地で暮らすことは、刺激的で楽しくないわけがありませんよね。

ただ、上京さえすれば自分の中の何かが変わる、という錯覚や思い込みは一度捨てたほうがいいかもしれません。

憧れだけでは生きられないことも事実

「上京すれば、自分は変わるだろう」と期待するのは少々危険です。もっと大事なのは「上京というハードルを、自分で乗り越えよう」という意識です。

何かを手に入れれば、幸せが手に入る。環境さえ変われば、もっと幸せになれるはず。

このような考え方は、上京に限らず人生のどんな場面でも失敗を生んでしまう考え方なのです。様々な人と出会うこと、刺激に触れる機会を増やすこと、それはとてもすばらしい挑戦なのですが、その分大変なことが同等にあるということを忘れないでほしいのです。

何かを手に入れたければ、何かを手放したり、乗り越えるために力を振り絞るようなことも必要になります。上京は、夢や希望にあふれているだけでなく、その分苦労や困難も待ち受けているということをしっかり想定しましょう。そして、そのために「何を、どうするか」具体的に考えたり、調べたりする力をつけていきましょう。

方向転換も視野に入れておく

上京して、もしも都会暮らしが自分に合わなかったり、つらくなったりしたら、早めに方向転換をすることも大事です。「一度決めたんだから何が何でもこの地で……」としがみつくことで、身体や心を壊すのではまったく意味がありません。

あなたは、人生を豊かにするために東京にいくのですよね。人はそれぞれ、合う環境と合わない環境があるのです。多くの人が東京で輝ているのに、自分はそうなれなくて悔しい……と感じてしまうかもしれませんが、人はみんな適性が違うということを覚えておきましょう。

やってみようと挑戦するのはとてもすばらしいこと! しかし、問題が起こった時に方向転換をするということはけっして「逃げ」などではなく、試行錯誤という生活するための方法です

場合によっては、期間限定で上京を体験するという方法もあります。シェアハウスやウィークリーマンションなどを契約し、安値で東京暮らしを体験するという方法をとっている人も多くいます。

関東近郊に住むのもアリ

お金の面での心配があるなら、都心部から少し離れた関東近郊に住むというのも大いにアリです。東北・中部・関西・九州・北海道や沖縄……首都圏から遠く離れた地方に住んでいる場合、関東近郊まで出てくるだけでも生活は大きく変わるはずです。

過疎化している地域に住んでいるのであれば、少しだけ東京に近づくだけでも生活や行動範囲が広がって、良い人生経験になるでしょう

東京都内でも、23区外に上京する人も多いですし、埼玉や神奈川などの電車一本で都心まで出られるところで手を打つという策をとっている方もたくさんいます。

都会過ぎず田舎過ぎない場所は、イベントや用事のときだけサッと都心に出ることもでき、物価も高すぎないため堅実的な方法のひとつであるといえます。

東京って実際にどんな街なの?

東京はおもしろい人、個性的な人の多い街なの?

東京に行くと、さぞかし個性的で刺激的な人たちやカルチャーに出会うことができると、期待や憧れの気持ちが膨らんでいくものですよね。ただ、本当のところ東京在住の東京出身者は63.3%です。残りの36.7%は地方出身者です。

東京に憧れをもって、地方から出てきている人が他の地域に比べて多い。つまり、東京自体が個性的で刺激的な街というわけでも、新しいことや自分なりの考えや行動をして世界を広げている人だけが集まっている場所でもないのです。

ただ、そもそも人口が多いことや、決意をもって上京してきている人の数も多いので、結果的におもしろい人や場所も多いというだけなんですね。人の数が多い分、自分と価値観や感性の合う人と出会う確率も高まるということです

参考文献: 『第7回人口移動調査』 |国立社会保障・人口問題研究所

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東京の人は冷たい…それって本当なの?

東京の人は冷たい、都会の人は他人に無関心……というのはちょっと誤解です。

先ほども触れましたが、東京の人口のうち3割以上は地方出身者ですよね。地方出身者は、あなたと同じように違う土地から東京に出てきているため、地域にに根差した家族やコミュニティーがありません。そのため「自分のことは自分でやらなければならない」「他人に迷惑をかけず、頼らない」というスタンスが定着してしまうわけです。

数世代に渡って東京に住んでいる人たちは、地方の人たちと同じように地元に愛着をもって暮らしています。よく聞く「下町の人情」などという言葉が、それを示していますよね。地元愛をもたない地方出身者が中心部に密集しているので、結果的に「東京の人は冷たい」という印象になっているだけに過ぎません

要は、それぞれの人が東京という街で、どう過ごしたいか。どんな風に人生を送っていきたいかを、ちゃんと考えれば幸福になれるということなんです。枠組みにとらわれず、あなた自身が東京という街をどんなふうに自分の人生に活かしていくかをもっと、問うてみるとよいかもしれませんね

失敗も大いにあり。上京を憧れで終わらせないために、しっかり計画をしよう。

上京は憧れだけでは安定しないともいわれますが、安定しないのはどんな街でも結局同じなのではないでしょうか。

もしも不安や迷いがあるのなら、もっと東京という街がどんなところなのか知ってみましょう。そこには、社会や経済の知識も必要です。お金のことや地域性なども少しずつ学んで、問題が起こればその都度試行錯誤していくこと、合わないと感じた場合には方向転換することが大事です。

どんな経験も決して無駄にはなりませんから、憧れの気持ちから上京したっていいのです。周囲の人に理解を得られなくて悩んでいる場合は、「自分はどこまで調べて、どこまで計画を立てている」ということを表明することも必要ですね。

あなたの人生が、これからもより輝くことを願っています。/Kandouya編集部

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