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【できない】わがままになるには、どうしたらいいの?【わからない】

楽に生きられるようになるためには「もっとわがままになっていい」とよく言われますよね。

もっと自分を大事にしていいし、自由になっていい。わがままになっていいんだ!と、いろいろなところで見聞きすると思います。

「確かにそうだよなぁ」「人のことを考えすぎるから苦しいんだよな」と、なんとなく理解はできるけれど、でも実際やろうとすると言葉に詰まったり、頭が混乱したりする人も多いはずです。そして、筆者自身も同じです。

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わがままになるにはどうしたらいいの?

わがままになることで、人を傷つけたり迷惑をかけたり、関係が悪くなったりしたら元も子もない!

そんな風に感じて「わがままになる」とか「自由に生きる」という意味が理解できない……という状態の人は、根本的に考え方が洗脳されている状態なのかもしれません。

わがままになるには、人に迷惑をかけてもいいの?

わがままになろうとすると「じゃあ、人を傷つけたり、迷惑をかけてもいいってことなの?」という疑問が湧くと思うんです。

確かに、自分がわがままに振舞うことで、人が迷惑したり、困ったりすると、最終的に自分が誰からも愛されず不幸になるように感じてしまうんですよね。

ここが大きな、思考の錯覚なんです。

「自分が自分のしたいことをする、したくないことをしない、という選択をすると、周囲の人が嫌がる」というのは、あなたが洗脳されている状態なのです

本来、子どもの頃からあなたは、自分のしたいことをして、したくないことを拒否する権利があったはず。でも、日本の家庭や学校では、ほとんどが「人に迷惑をかけない」「人の輪を乱さない」「誰にでも優しく親切に」といった、人に合わせる教育がされてきました。協調性や、調和も確かに必要ではありますが、それが強すぎたり、厳しすぎたりすることもあったはず。つまり、あなたは洗脳されてしまっていると言っても過言ではありません。

「あなたのせいで、周囲の輪が乱れた」

「あなたのせいで、親の私たちが恥をかいた」

「あなたのせいで、私が嫌な気持ちになった」

「あなたのせいで、みんなが困っている」

こんな風に言われることが、子供時代に多かった人ほど「わがままになるには、どうしたらいいのかわからない」という感覚に陥っています。

本来なら子どもは何をしても、何を言ってもそれを一旦認めてもらい「あなたは、そうしたいんだね」「あなたはそう感じたんだね」ということを受け入れてもらう必要がありました。でも、それをきちんとやってもらえた人はとっても少ないのです。

わがままになるためには、わがままと身勝手をわける

たとえば、恋人に「今日はどこか遠いところに出かけたい」と言ったとしますね。すると恋人が「えぇ、めんどくさいから嫌だ」と答えます。

自分自身が「自分の思った通りに行動、発言することで他人に迷惑がかかる」と思い込んでいる人は「あぁ、私がわがままを言ったから、この人はめんどくさいと思ったんだ」と解釈してしまうんです。

めんどくさいこと提案した自分が悪いんだ」という考え方になってしまうんです。

でも、冷静に考えてみると「遠くに出かけたい気分の私」と「家でのんびりしたい気分の彼」が、それぞれ生きていて、自分の気持ちを言っただけなんです。お互いに妥協できるラインを探したり、話合ったりして、その日のスケジュールを決めればいいだけなのです。

ではここで、わがままと身勝手をわけてみましょう。

身勝手な言動とは?

身勝手とは、相手の迷惑をかえりみずに言動することを言います。相手に迷惑をかけるということですね。

「どこか遠くに出かけたい私」が「今日は家でのんびりしたい彼」に向かって「なんでよ!こんなにいい天気だし、せっかくの連休なのに家にいるなんてもったいないでしょ!どこかに連れて行ってよ!」

と、相手に怒ったり、強制しようとしたりすることは、身勝手になるわけです。このような要求は、相手の気持ちを考えず、何とかして相手を動かそうとしている状態です。

もちろん、ケースバイケースではあるのですが「私の欲求を、あなたが満たしてよ」という考え方でいると、身勝手な人になってしまうわけですね。過去に、自分が誰かにお願いしたり、わがままを言ったことで怒られたり、否定されたりしたい経験が心に根付いてしまっていることもあるかもしれませんね。

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わがままであることとは?

「遠くにお出かけしたい気分の私」は、「家でのんびりしたい気分の彼」と意見が合わなかった場合、自分の希望を叶えるには「じゃあ、私ちょっと出かけてきてもいい?」という方向になってもいいのです。もしくは、素直に「私最近ストレス溜まってて、どこかに出かけて気晴らしがしたいんだよー!」と、弱い自分を見せたり、相手を頼ったりするのも、いいわがままだと私は考えます。

これは、身勝手な振舞いでしょうか?

「彼と一緒にいるのに、自分だけ出かけるなんておかしいのでは? それこそ身勝手なのでは?」と思う人もいると思います。でも、なぜ気分ややりたいことが違うのに「彼と今一緒にいる」という理由で、自分のやりたいことを抑え込まなければいけないのでしょうか

ここをよく考えてみると、他人と自分との間の「境界線」に気づくことができます。あなたはあなた。他人は他人。関係性がどうであろうと、自分と他人は別々の気持ちや状況にあります。それを、お互いに尊重しなくてはいけないのです。

自分の行動を決める理由はどこにあるだろう?

ここで、あなたはいつも自分の行動を決める理由をどこに置いているか考えてみるといいですね。もしくは、自分のしたいこと、言いたいことを抑えてしまう理由は何か考えてみてください。

  • これを言うと、相手が怒るから
  • 自分の意見が間違っているから
  • 自分より相手の方がえらいから
  • 人を嫌な気持ちにさせる自分が嫌だから

いろいろなネガティブな理由が思い当たると思います。でも、それらはすべてあなたのせいではないんです。

自分で自分に「この人を怒らせたのも、この人が退屈するのも、この人の気持ちが下がるのも、自分のせい」という思い込みが潜んでいるだけです。

あなたが言ったこと、やったことに対して、他人がああだこうだと批判したり、責めてくるようなことがあったら、それは「あなたが悪い」のではなく「相手があなたを動かそう」としているだけです。この自他境界の意識は、とても自分で気付くのが難しいものです。

わがままになるには、自分の弱さを尊重する

もうひとつ、わがままに生きるために大事なことは「自分の弱さを尊重する」ことです。

わがままになれない人、頑張りすぎて生きづらい人は、自分の弱さやダメな部分を隠して「(大丈夫じゃないけど)大丈夫です」とがまんしてしまうんです。筆者も、疲れや体調不良を口に出せなかったり、人に頼らずひとりで頑張ることに価値を感じてしまっていたことがありました。

  • こんなにがまんしている自分はすごい
  • 誰にも頼らずにやっているからすごい
  • 自分のことは二の次、他人に尽くす自分はえらい

こんな風に、がまんしていることや、人に頼らないことを「自分の価値」だと思ってしまうんです。そんな、自分に厳しくて我慢強いところが自分のいいところだと思ってしまうため、それを崩すのにはかなりの時間がかかります。

人を頼ることや、甘えることで自分の価値が崩壊するような気持ちになったり、今まで保ってきたプライドがぶち壊されるような感覚を得ることもあるのでは。でも、それでいいんです。少しずつでいいから、人を頼ったり甘えたりして「自分で全部背負い込まなくても生きられる」ということや「受け入れてくれる人もいるんだ」ということが理解できていくといいですね。

弱さも欠点も、悪いものなんかじゃない。誰にでもあって当然です。弱さを尊重する考え方、ちょっと意識してみてくださいね。

わがままになるには、自分を責める考え方、洗脳から脱していく

わがままなことは、いけないこと。弱さを見せたり、人を頼ったりするのはいけないこと。筆者もずっとそう思って生きてきました。

私の思っていることは、間違っているかもしれない。自分なんかが人に意見していいはずがない。自分のために人が嫌な気持ちになるのが耐えられない。人に頼らず、ひとりで解決するのが一番大事なことなんだと、信じていました。また、人に助けられたり、守ってもらったことも「ダメな自分だから」「自分には力がないから」というように、マイナスに捉えて生きていました。

このような刷り込みは、ほとんど洗脳です。おそらく、すぐには理解できなかったり、頭ではわかっても実際その状況になると心にストッパーがかかったようになることもあるかもしれません。

ただ、今まで自分が「こうでなければいけない」「こうあるべき」と思っていたものは、それほど重要ではないかもしれない。むしろその考え方が自分の首を絞めている原因なのかもしれません。/Kandouya編集部

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