あなたには、どうしても気が合わない、嫌いな保育士さんっていますか?
先生と保護者の関係は、悪化すると大きなストレスになります。大切な我が子を仕事の間に見てもらっている手前、何か思うことがあっても、そうそう口に出すこともできません。しかし、合わない、苦手、むしろ嫌い……という人は必ずといっていいほど現れてしまうもの。
今回は「嫌いな保育士さん」をテーマに、心がモヤモヤする時の解消法を探ります。
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「あなたには正直預けたくない…」保育士さんを嫌いと感じてしまう出来事
相手はほぼ毎日顔を合わせるいわば「第二の母」的な存在。わが子と共に過ごす時間もとても長くなります。ママだって感謝の気持ちもあるので、何か一つのきっかけですぐに「もう嫌い」と遮断するわけではありません。結局は「え…?」と感じる違和感の蓄積。これが限界を迎えた時、「もう無理!嫌い」となるのです。
その日によって、態度や機嫌が全然ちがう
先生だって人間ですし、ましてほとんどが女性ですから、体調が悪かったり人間関係のしがらみもあるでしょう。ですが、教育者として仕事をしている以上、”機嫌で仕事”はするべきではありませんよね。預けるママも社会人ですので、そういった「仕事への意識」についてはしっかりとしたものを持っているでしょう。
残念なことに、それでも「日によって大きく機嫌や態度が違う保育士さん」がいるのは事実です。筆者も経験がありますが、機嫌のいい日にはとても愛想のいい笑顔を向けてくれますが、態度の悪い日は、挨拶しても不愛想。ママとしては子供も心配になりますし、これから頑張って働いてこよう!という朝に、嫌な気分になってしまいますよね。
コミュニケーションが苦手な子は、ポツンと一人ぼっちにしている
子供の性格や個性はバラバラです。なかなか保育園についてママと離れる瞬間に泣くことをやめられない子、みんなの輪に入るのが苦手な子、準備をするのがゆっくりな子など、色々な子がいて当然です。しかし先生は全体を見なくてはならないからか、スムーズにいきにくい子を放置していることもしばしば…。
我が子が寂しがりやだというママや、マイペースだというママ、数年間同じ園に通っていてもまだ泣いてしまう子のママも大勢います。そんなママは、時々自分の子供が「ポツン」と置き去りになっていたり、輪の外にいても最悪ほったらかし(のようにしか見えない)にされている状態を目にしてしまうことも。
確かに決まった時間に準備ができなかったり、積極的になれない子につきっきりにはなれないのもわかるけれど、「色々な子供の個性と向き合うのも保育士さんの仕事じゃないの!?」とも思ってしまうというのが本音ではないでしょうか。
冷たい言葉が並ぶ「お帳面」
”否定形”の言葉が並ぶ連絡帳、お帳面に傷つくママもたくさんいます。
たとえば、子供のできたこと、よかったことに目を向けてくれず、帰宅後に開いた連絡帳にはいつも「今日も○○ができませんでした。家でも教えてください」「クラスで1人だけいつも○○が遅れていますので、ちゃんと教えてあげてください」なんて言葉ばかり…。
確かに集団生活の中では、1人だけできないと困ることもあるのは分かるけれど、いつ見ても否定ばかりされるとつらいものです。さも、家で何も教えずに「保育園の先生任せにしている」かのように言われている気がしてモヤモヤしますよね。
大切な我が子をまさか邪険に扱われていたりして…!?と悪い想像もしてしまいます。
ノーメイクやいつもと違う服装だと「休みですか?」
働くお母さんの朝はとても大変。たまたま子供がぐずったり、なかなか朝食が進まなかったりして、いつものようにきちんとお化粧ができなかったりする日もあります。また、いつもはスーツなどのカッチリ目の服装で子供を預けているお母さんが、たまたまラフな格好で子供と一緒に登園することもあるでしょう。(休日ではないけれど、実は服装自由の職場など)
こんなとき、姿だけを判断材料に「お休みですか?」「お休みならなるべく家庭で保育してください」なんて決めつけられると、つらいものがありますよね。”嘘をついて子供を預けて羽を伸ばすつもりですか?”と責められている気持ちになることもあるでしょう。
一部こういった経験を持つお母さんはいるようです。しんどいですね。
ナイーブな問題をさらっと言ってくる
様々な保育士さんがいますが、悪気なく、子供ができない部分について「癇癪(かんしゃく)ですかね?」「発達の病院に行かれてはどうですか」「愛情が足りてないのかもしれません」などの言葉をダイレクトに言う人もいます。
親にとっては、たとえば手先が不器用だったり、運動恐怖があったり、泣き虫な子であったりと、性格は色々でもあからさまに言われるとすごく傷つくものです。それは、だれよりお母さん自身が子供のことをわかっているからこそのこと。
また、近年では子供の発達障害についての指摘が、昔よりも多くなっているようです。じっとできない、言うことを素直に聞けない、言葉が少し遅い、お友達とうまく遊べないなど、何か問題が見つかると「障害では?」「診察してみては?」と言われやすくなっています。やはり保育士さんなどの教育に関わるプロからの言葉にはグサッとくるものがありますよね。
”若いママ”への対応の差
表面化しないだけで多いのは、保育士さんも「人を選んでいる」気がするということ。たとえば、見た目も年相応のお母さんで、時々はお父さんも送り迎えにくるような家庭には丁寧に対応しているのに、見た目も年齢も若いママにはしょっちゅうタメ口を聞いたり、言葉がきつくなったり。
実際に「お母さんよりも保育士さんのほうが明らかに年上」というパターンは珍しくなく、まるでちょっとした姑のように説教じみた対応を取る保育士さんもいるようです。「若いから、見た目がまだ派手めだからってちゃんと育児していないように決めつけないでほしい」と言うママを、筆者も何人も知っています。
年齢や見かけがどうであれ、保育士さんと保護者の関係である以上、一定ラインの接し方を守って欲しいですね。
嫌いな保育士さんにもう限界!?意見したい時の心構え
まずは事実をしっかりと確認して
嫌いな保育士さんに対してストレスも限界に近付いてきたときは、まず物申す前に事実をきちんと確認します。その保育士さんが、あなたにだけ嫌な対応をしているのか、全体的にそのような対応をしているのか。
こうした情報収集を怠ってしまうと、大きなトラブルや新たなストレスや悩みの元となる可能性があります。まずは、もうおしゃべりも十分にできる年齢のお子さんであれば、子供自身に話を聞いてみる。それが無理なら、同じクラスの別の保護者さんにそれとなく先生の印象を聞いてみるのもいいでしょう。可能であれば一日だけ早く迎えに行き、先生と会話を試みるのもありです。(普段は親も保育士も忙しいためまともに会話できていないことも多い)
また、兄妹が何人もいて、何年にも渡って昔から同じ園に通わせているママさんなどは、色々な先生を見ていたり、驚くほどたくさんの情報を知っていることも多いです。あなたとあなたのお子さんにだけ対応が悪いことがはっきりと分かったら、伝え方を考えていきましょう。
最初は「連絡帳」を使って伝えること
朝は無理だとしても、もうお迎えついでに何か言い返してやりたい!と思うかもしれません。しかし、あくまでも感情的にならず、冷静に対応しましょう。感情的になった瞬間から、もう相手は聞く耳が半分なくなります。そして、直接対決は最終手段とします。
連絡帳やお帳面を使うと、ワンクッションおけるメリットがある反面、受け取り方の誤解が生じることもあるでしょう。ですので、お子さんについて指摘ばかりされるのであれば、「もう少し詳しくお話を聞かせていただけますか?」と書き残したり、お着替えや準備などであれば、「家では慌てずにゆっくりやればできています」など、様子を伝えて返事をみてください。
腹が立っていても、「いつもお世話になっています」「いつもありがとうございます」をきっちりと文章に入れることで、大人な対応ができるママだとしっかり伝えましょう。その方が、ケンカ腰よりも話がスムーズにいく事が多いです。
それでも完全にアウトなら
どうしても話を聞いてもらえない、子供も登園を嫌がってすごく行き渋るようになった、あなたに対する態度がおかしい、など明らかな場合は、言われっぱなしで黙る必要はありません。ただし、この場合は「嫌いな保育士さん」と対話しようとしてもきっとうまくいかないはずです。
「主任と話をさせてください」「園長先生に相談します」といった、その保育士さんよりもいくらか立場が上の人を持ち出す方が話が早いかもしれません。本当にお子さんに何か決定的な不器用さがあるにしても、すぐさま「ダメ」と言うのはおかしい話です。保護者と保育士さんは連携しなければいけないのです。
冷静な態度をできるだけ保ちつつ、どっしり構えて伝える覚悟を持ってみるのもいいでしょう。何より大切なのはお子さんですよね。苦手やできないことがあっても、楽しく登園できる環境を作りたいと思うのが親心です。親への対応が悪い人が先生では、子供のことも心配だと思うのは当たり前ですね。
保育士さんが嫌い、しんどい!と思うママの心について
色々な「疲れ」が重なっていませんか?
保育士さんにしても、ママ友にしても、夫婦仲にしても、イライラする時や不満が溜まりやすいときというのは、あなたがとても頑張っている時です。保育士さんが嫌い、という感情もストレスのひとつですが、疲れが溜まり過ぎて敏感になっていませんか?
もちろん、事実何か嫌な雰囲気の保育士さんがいるとしても、嫌だと感じる度合いは、そもそも休息を取れていないために余計強くなっているかもしれません。特に働くママの疲れはなかなか取れることもなく、絶え間なくやることがあるはずです。
一度「嫌いな保育士さん問題」を置いて、ゆっくりと休む時間を確保してみるのも対応のひとつとしてありかもしれません。頑張り過ぎは禁物ですよ。あなたはもう十分に頑張っているのです。自分を責めてはいけませんよ。
人付き合いが苦手ではありませんか?
親だからといって、全員が「誰とでも仲良くなれる」わけではありません。頑張って愛想笑いをしていたり、苦手でも子供のためにと、ママ友付き合いを一生懸命している人もいるはずです。これもストレスの大きな要因になります。
人付き合いが元から得意ではない人の場合だと、まず他人をそこまで信頼できないはずです。
そして毎日のルーティーンが、家→保育園→仕事→保育園→家というものになり、そうすると、仕事以外で強制的に毎日顔を合わせるのは「保育士さん」となりやすいです。その保育士さんが合わないことで、嫌なところが目につくと、次から次へと嫌なことが目に入ってきて、すごくしんどくなっていきます。
それが仕方ないとしても、無理をしすぎるのはやめておいてくださいね。無理してママ友や周囲に愛想良くしたり、気を遣わない方が、気持ちが穏やかになれることも多々あります。できる限りあなたに無理のないよう、周り全体を見直してみるのもいいかもしれません。
嫌いな保育士さんがいるのは仕方ない!よく見極めて冷静な対応をしましょう
毎日の生活と密接に関わる「園の先生」。うまくいかないと、傍から見るよりも当のママさんはとてもつらい思いをしているもの。正直言って、嫌いな保育士さんや先生がいることって、しょうがないと思います。人間同士、相性はありますよね。
ストレスをため込んでいたり、傷ついている今、あなただけが受け身となって我慢することもないのです。必要に応じて、言った方がいいこともあります。保育士さんも保育士さんで、様々な事情や思いはあるのでしょう。大事なのは、きちんと対話することです。どうにもこうにも対話ができない場合には、大切な我が子のためにも不安要素は取り除きましょう。
そして、保育以外の日常生活で無理しすぎていないか。ママの心や休息も、大切にしてくださいね。/kandouya編集部
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