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【育児コラム】女の子の子育ては楽?それって誤解です

「女の子の子育ては楽」なんて言われることもありますが、実際に女の子を育てている人からすると

ちょっと待って!」と言いたくなるもの。

基本的に、楽な子育てなんてありません。

男の子には男の子特有の苦労があるのと同じように、女の子には女の子特有の育児課題があるものです。

この記事では「女の子育児は楽なんでしょ?」という誤解を解くべく、筆者の体験をベースにお話していきます。

女の子育児は楽じゃない!女子特有の悩み

女の子育児だって、大変なことは山ほどあります。しかし、その一方で周囲のママや男の子のママから「楽でいいね」「羨ましい」といわれた経験のある人は多いと思うのです。

ここでは女の子3人を育てる筆者の体験をもとに、女の子育児特有の悩みをお話します。

1.理想と現実のギャップが激しい

女の子の子育ては、母親にとって子どもが「自分の分身」のように思ってしまうことがあります。筆者もそう思っていましたし、今でもそう思うことがあります。

だからこそ、理想と現実のギャップに驚いたり、動揺してしまうことがあるのです。

女の子は物静かで、大人しく遊んでくれるもの。母親の言うことをしっかりと聞き、お手伝いもしてくれる……というような理想像って誰でももつものですよね。

しかし現実は、女の子であっても癇癪を起こすことはあるし、男の子に負けないくらいパワフルに遊びまわったりすることもあります。

母親自身が自分の中の理想を捨て、目の前の子どものすべてを受け入れる力量が試されます。

2. 心の成長が早い

女の子はませていたり、精神年齢が高いといわれることもありますよね。筆者自身は、長女に対してませていると感じたことはありませんでしたが、次女や三女に関しては体の成長よりも、心の成長の方が早いと感じています。

大人の中で可愛がられて育つ上の子と、姉妹や家族の中でもまれながら育つ第2子以降では、育つ環境がまったく違います。保育園に入園するのが早かったり、姉妹の口喧嘩を見聞きすることがあったりもします。

家の中はとにかく会話が途絶えることがなく、誰かがお手伝いをしてみたいと言い出せば、それぞれが我先にと積極的に行動しだしたりもします。

女の子は周囲との調和や、集団での活動を重んじる意識をもっていることや、言語の発達が男児よりも早いため、その分精神的な発達も早いとされます。心の成長が早いと親は楽なのでは?と思う人も多いのかもしれませんが、精神年齢が高いほど実際は適切な対応をしなければいけなくなるので親もより真剣にならざるを得ません

3. 長女に負担がかかりやすい

女の子育児では、姉妹間のバランスを親がしっかりと把握して、対応してあげるのが大変です。

女の子育児に限ったことではありませんが、下の子がいると上の子は我慢しがち。長女は、下の子達に対してオモチャを譲ったり、大人の顔色を見て行動してしまったりと、我慢していることが見ていてよくわかります。

親としては「妹たちに優しく譲ってあげてほしい」という気持ちと「我慢させてしまっている」といううしろめたさの両方を、毎日のように感じます。

もちろん多少のがまんは必要ですし、何でも自分の思い通りになると思って欲しくはありませんよね。しかし自分の意思表示をさせてあげたいと思う気持ちも強く、姉妹を見ているときの私たち親の葛藤も大きな苦労のひとつです。

3. 女子特有の友達トラブル

友達同士でのトラブルは、年齢を重ねるごとに複雑になります

喧嘩や口論を上手く交わしていける子もいますが、そんなに器用な子どもばかりではありません。友達の言葉を直球で受け止めてしまう子もいますよね。

長女は後者、つまり直球受け止めタイプです。

次女はうまく交わしていけるのですが、長女は強く受け止めすぎてしまう……これも長子と次子の違いがあるかもしれません。

友達と遊んでいても許せる範囲なら、笑って受け流します。しかし、だんだんとがまんが蓄積してくると友達と言い争いいになり、ケンカ別れします。

そして、冷静さを取り戻してから落ち込んでしまうのです。

あまりにもひどいと夜泣きまでしてしまい、時には徘徊まですることも。

遊びに誘った、誘わなかった、というささいな「仲間外れ」はよくある女子トラブルです。また、仲の良いメンバーができるとそこに入れる子や入れない子、相性のいい子悪い子が出てきて、各々に自分の言い分を主張することがあります。

お友達とのトラブル対処や、子どもへの声掛け、提案なども女の子ママは早い段階で取り組まなけれなりません。

4. 言葉がうまい

女の子は、言語の発達が早いケースが多く、言葉の使い方も上手です。その分、トラブルや衝突が生まれるのも確かですよね

女の子の言語発達が早いのは、性別特性であり長所です。しかし、その分大人から見ると生意気に感じられたり、ませていると感じたりすることもあるのが実際のところ。

また、言葉の発達が早いことで「自分の意思」を相手にどう伝えればよいか、という試行錯誤ができるようになっていきます。

その中で、思ったように伝わらなかったり、間違った伝わり方を避けるためにがまんしてしまったり……ということが起こり、友達同士のトラブルが生まれたりするのでしょう。

もちろん小学生くらいまではまだまだ子どもですから、言葉をストレートに伝えてしまうことで自分も相手もつらくなることもがあります。

5. 身だしなみ、おしゃれに敏感

小学校中学年になると、おしゃれに対して少しずつ目覚める子もでてきます。筆者の娘の同世代は、おしゃれに目覚め大人に近づいている子も多いです。

頭から靴までこだわる子もいれば、周囲の子どもに影響されて少しずつ興味をもち始める子など、個人差は大きいもの。

おしゃれに興味関心の強い子は、親もどの程度なら許容できるかを考えたり、買い与えるべきかどうか判断したりする機会も増えます

洋服や持ち物へのこだわりが強い女の子は、Tシャツに短パンなら何でもOKという男の子に比べて親のサポートも大変になります。

長女は周りの友達の影響もあってか、最近はアクセサリーにこだわりがでてきました。イヤリングや髪飾りなどを、自分でを選ぶようになっってきています。

周囲の子どもにある程度足並みをそろえてあげる必要があるのも、女の子育児特有の大変さではないでしょうか。

【女の子育児】同調ばかりじゃない!違いを観察することで見えるそれぞれの個性

女の子の子育てを楽にするコツ

子育ては大きくなるにつれて、体力面で楽になりますが、気持ちの面でのケアが大変になります。

女の子は特に心の成長や言葉の成長が早いこともあって、気持ちの面のケアを早い段階で心がける必要があるのです。

自分自身の気持ちを楽にすることを意識する

子どものために……と頑張りたい気持ち、子どもに尽くしてあげたい気持ちはもちろん大切な親心です。

しかし、それ以上に大切なのは「親自身が楽な気持ちで生きていること」です。

女の子は、男の子に比べて人の言葉や表情の裏を読む力に長けています。感受性や共感性が強いので、日常的に長く接している母親が苦痛を感じていると、子どもたちも同じように苦痛を味わうことになってしまいます。

女の子だからと細かいことにまで気を配ったり、心配しすぎたりするよりも、母親が楽に自然に、リラックスして生活する様子を見せることが、彼女たちの自由な将来に繋がっていきます。

子どもに考えさせる

全てを親の私たちが決めないようにすることも大切です。

姉妹間でのトラブルを解決したり、それぞれの考えや遊び方の違いを学んだりすることも、ひとつです。自分の気持ちをストレートに伝えて、相手がどう思うのかを考えさせることも家族の中でできる勉強ですよね。

子どもが自分たちで考え、解決していく力を養ってあげる必要があります。子どもたちの自己解決能力を育てることは、子供たちにとっても私たちにとってもお互いに成長できる機会だと考えているからです。

考える力を育てるように促すことは、ともに自立した親子関係を築くことにつながります。あれこれ口をはさんだり、なんでも親が勝手に決めてしまうことを「過干渉」といいます。過干渉は、ひどくなると母と娘の癒着関係ができてしまうので危険です。子どもや自分をも苦しめることになりかねませんので、早い段階から気をつけておきたいところです。

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母親は娘たちを信じ、相談に乗ることしかできない

私たち親は、子どもの話を聞き、子どもを信じ、ときにほどよい助言をすることくらいしかできません。

しかし、それを今は共に考え、悩むことができます。大人になったら、もう一緒に悩んだり、促してやることもできなくなるでしょう。

子どもたちと共に悩み、考え、一緒に前へ進める。立派な子育てではなく「分かり合える子育て」をしていくことが大切だと思っています。

女の子育児、どうしてもイライラしてしまう時は…?

それでも、女の子育児ではイライラしてしまうことも多いです。

女の子は母親にとって、自分の分身のように感じてしまうため、気に入らないところや気になってしまう点が多いのも事実です。

筆者の場合、娘の気に入らないところは自分に似ているところでもあり、余計イライラが募ってしまうこともあります。

イライラしている時は私の感情がヒートアップしているため、自制がきかなくなることもあります。ときには荒っぽい言葉を吐くこともあります。

ただ、そんな私を見たときの娘の顔はなんともいえない表情。

ふと我に返って「自分は何を伝えたいんだろう……?」とさえ思ってしまいます。

10分間1人になる

イライラした状況の時は、10分程1人になってください。冷静になる時間をとることで、だんだんと自分の感情や考えが整理されます。

少しずつ気持ちが落ち着いてきたら「自分は何がしたいのか?」を考えます。

さらに自分の内面がわかってきたら、今度は「子供がどうしたいか」や「なぜそうなったのか」を子どもに聞きます。

感情が高ぶることは仕方がないことです。怒ってはいけない、いつも笑顔でいなくてはいけない、と押さえつけることはありません。

感情が強まったときは、いったん離れればいいのです。

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子どもを安心させ、落ち着かせるテクニック

自分がまず冷静になり、トラブルの経緯や子どもの気持ちを聞いた上で私は

大丈夫だから。あなたは○○だから

と伝えるようにしています。

これは一定の心理法則に基づいた声掛けのテクニックです。

まず、大丈夫だということを子どもに伝える。そのあとに「だって、〇〇だから」という事実になる理由を付け足していますよね。

例えば次女の場合「あなたは優しくて明るいし、人の気持ちを考えられるから」と伝えます。これは私の視点ではありますが、事実です。

人は「大丈夫」という信じたいことの後に「だって〇〇だから」という事実を付け加えることで、脳が勝手にその二つの情報を紐づけし合おうとします。事実を混ぜると、人は信じてしまうのです。(知らないうちに、子どもを焦らせたりコントロールしたりするためにこの誘導を使ってしまうパターンも多いので、気をつけてくださいね)

大丈夫だよ、という安心の言葉(信じたいこと)をかけ、そして長所(事実)を伝えることで、子どもの脳に大丈夫なんだということがインプットされて心が落ち着きます

その流れでトラブルの内容を確認し、どうしたらいいかを考える……という流れで、お互い落ち着いて話せるようになりました。

3つの罠をうまくかわせば、子育てのイライラはグッと楽になる。

女の子育児は楽じゃない。立派な仕事であることに誇りをもって

女の子には女の子の難しさがあり、男の子には男の子の難しさがあります。

子育ては甘くありません。だって子供たちも1人の人間だから。

たしかにまだまだ毎日、イライラはします。

「なぜ?」と思うこともたくさんあります。

ただ、子育ても立派な仕事であり、義務であり共に成長ができるものです。

毎日、笑顔でいるのは難しいです。

怒らない子育ても無理なんです。

しかし、笑顔でいる子供たちは本当に可愛いですし、ふとした瞬間に癒されることも事実。

その大変さと苦労のバランスを取るには、私たち親も、どこかに気持ちを吐き出すことが大切です。

誰にも聞いてもらえず、わかってもらえないと、ただそれだけで子育てが重く辛くなってしまうものです。話せる人がいなければ、何かに書いたりするのもいい方法です。方法はなんでもいいので、とにかく外に出して解放してあげてくださいね。

だって私たちは人間なのですから。

子どもは自由です

気持ちのまま進みます

だから大人も、自由でいい

あまり考えすぎないで。

回り道をしてもいいのです。

だってそれも子育てなのですから。/Kandouya編集部

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