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彼氏が変わるたびに、七変化していた「痛いくらい一途な女の子」の話。

彼氏に合わせて自分を見失ってない?もう無理しないで

今回は、体験談です。筆者が10代の頃、共通の趣味で知り合って仲良くなった女の子がいました。今思えば、その女の子はとっても純粋だったんだなと思うのです。しかし、彼氏のために無理していたんだなとも感じます。

「彼氏のために自分らしくいられてないんじゃないかな」と感じたことのある女性に読んでいただきたいです。

彼氏が変わると、そのたびに別人になる女の子

ある日、彼女は「彼氏ができた」と嬉しそうに報告してきました。私も、前回の失恋を引きずっていたことを知っていたので、嬉しくなって「良かったね!」と一緒になって喜んだものです。

それからしばらくして、久しぶりに会った時、これまで清楚系のファッションをしていた彼女の変貌ぶりを見てびっくり。誰が見てもわかる「ギャルお姉さん」になっていたのです。「なんか雰囲気変わったね」と言うと、「今の彼氏はギャルが好きでさ。あと足の細い子じゃないと無理なんだって。痩せたいけどしんどいなー…」とちょっと困った顔で言いました。

はっきり言って、その子は元々スタイルのいい子でした。背も高く、手足が長い子です。私は「それ以上痩せたら、身体壊しちゃうからだめだよ」と少し笑いながら言い返しました。

友達といても、彼氏の好きな「ギャルで可愛い子」の研究をしている

その日からその子は、一緒にごはんを食べに行っても歩いていても、街中にいる「ギャルで可愛い女の子」を目で追っては、「あ!あの子可愛い、いいな~細くて」「あの髪の巻き方、かわいくない?」としきりに繰り返し言っています。

心の中には常に「大好きな彼氏」のことが浮かんでいて、いつどんな時でも、彼氏と結びつけて考えてしまうのですね。”恋の初期段階”ではよくあること。ラブラブで一生懸命で可愛いなと私は感じていました。でも……

歩き疲れて二人でカフェに入った時、「彼氏ってどんな人?優しい?」と何気なく聞いてみた時でした。女の子は少し考えた後、「優しいよ。けど、電話とかはあんまりしてくれないかな。会ったら、毎回、太ったって言われるし」と答えたのです。

「ふうん……どこが太ってるか、全くわからない…」と素直に答えた私に、「ありがと」と微笑みました。

突然の別れに狂ったように泣く彼女

それからお互いが忙しく、数か月会っていなかった彼女から、深夜に電話が入って驚きました。大泣きしながら「振られた、つらい」と訴えているのです。翌日、すぐに電車で彼女の住んでいる家まで会いに行きました。

くわしく話を聞いてみると、彼氏の好みの女性になるために頑張っていたのに、知っている別の女性に彼氏が心変わりをして、挙句の果てに突然に別れを告げられてしまったと言うのです。

また、彼女の肩を抱いたときに、元々細身な彼女がさらに痩せ、あまりにも細いことにショックを受けました。「そんなひどい彼氏のためにもう泣かなくていい」……そう伝えるのがやっとの思いでした。

しばらくして、また彼氏ができる

泣いている彼女を慰めてから、彼女は時々メールで「つらいけど頑張る」なんて報告してくれました。今度は良い恋ができればいい。心からそう願っていた私。

予想外にも彼女からの「彼氏ができた」という二度目の報告は、別れてから3週間後の出来事でした。

「新しい彼氏できて、今超しあわせ」

えっ!?と電話越しに思わずこぼしてしまった私ですが、嬉しそうにしている彼女に何も言えません。今度は、友人の紹介で知り合った、友達の友達が彼氏になったようでした。

何度も何度も同じことを繰り返した彼女

それ以来、彼女の心はどこか壊れてしまったのかもしれません。二度目の彼氏ができた時は、急に「ギャル」から「魔女系彼女」になりました。魔女系というのは、魔女の女の子のように、赤いアイラインを引いてモノトーンで揃えた服をきているような女の子。

彼氏の趣味だったようです。それだけではありません。その彼氏と別れたあとは、きれいめファッションにエクステ、次の彼氏に「ぽっちゃりが好き」と言われれば頑張って大食いしていました。

そうして1年間の間に、私が知るだけでも5人ほど「付き合っては別れる」を繰り返しました。それでも、その時は精いっぱい。それでも、その時は幸せ。彼氏のことは、全員本気だった。それが彼女の、正直な思いなのです。

彼女を変えることになった大きなきっかけ

恋をすると、痛いくらい盲目になってしまう私の友人。誰と付き合っても、幸せになりたいのに、頑張っているのに、長くは続かないようでした。次第に彼女の周りからは友人も離れていきます。

「男遊び激しすぎ」「感情の起伏が激しくてついてけない」「彼氏ができると友達を大事にしない」

そんな理由からでした。その中で離れなかったのは、私。心の中では「どうにかしてあげなくちゃいけない」と思いながら、彼女が傷つくたび、その思いが膨らんでいたのです。そんな時、彼女を変える大きなきっかけとなる出来事が起こりました。

「好きだから断れなかった」妊娠、中絶。

ダウンコートがなくては我慢ができない寒い冬の日、彼女から突然相談されます。

「断れなくて……できちゃったかもしれない。どうしよう」妊娠の可能性があるという話でした。しかも、相手は、まだ付き合っていない好きになったばかりの片思いの相手。

このとき、私は19歳、彼女は20歳。とてもじゃないけれど、的確な判断などできません。

「なんでちゃんとしなかったの!?」と怒り混じりに言う私に、彼女は「だって、断わったら嫌われるかもしれないじゃん!」と、まじめに言い返すのです。

私がはじめて、あまりにも恋に溺れすぎていると、彼女を叱った日でした。

心も身体も傷ついて、やっとわかる「恋の仕方」

親にも打ち明けて処置を終えた彼女は、電話で私に「ごめんね…」と泣きながら、謝りました。何を謝っているのでしょう。私に謝ることなんてないのに。

私も、彼女が無事だったことや、何もできなかった自分が情けなくて、涙が出ました。

「男の人のために、こんなにまでなってもう無理しないでほしい」……

そう伝えると、彼女はこう言いました。

『本当になにやってんだろね?私。男のためにボロボロになってさぁ。でも、必死でわからなかった。本当はしんどかった。好きだったけどやっぱり幸せとかそんなんじゃないわ』

『もう、絶対に同じことはしたくない。ちゃんと、大事にしてくれる人といたい』

それ以来、長く彼氏を作らなかった彼女です。

エピソードから見える大切なこと

今でも付き合いのある友人である彼女は、たくさんの恋愛を経て、傷つき、大切なことに気づきました。

彼女のそばにいた私も、気付かされました。今これを読んでくださっているあなたにも、そのことを是非、伝えたいのです。

恋をしても「自分を持つこと」の大切さ

「恋は盲目」と言います。人を好きになると冷静な判断ができなくなったり、時には自分を犠牲にしても「愛されたい」と願ってしまうのです。それでも、自分を持つことをしなければ、いくら頑張っても「ありのまま」のあなたを見てもらえず、もっと苦しい思いをしてしまう原因になるんです。

彼女のように、好きな人の好みの女性になること、そのために頑張ることしかできない人もいると思います。しかし、彼はどうですか?あなたが望むような男性になろうと、あなたと同じだけ努力してくれますか?

本当に必要なことは、相手に合わせるために本来の自分を犠牲にすることではありません。素のあなたを愛し、認めてくれること。そして、外見や表面的なことでつながる関係から抜け出すことなのではないでしょうか。

恋の決定権は、あなたなのです。

いくら友達に怒られても、友達が離れていっても、恋において「どうするか」を決めるのはあなたなのです。嫌なことを嫌と言うのも、無理なことは無理と決定するのも、あなたの中に選択肢があります。

どうしようもない彼でも、周りがどんなに否定しても、好きなものは好き。それでも、あなたの持つ決定権を、すべて好きな人や恋人にゆずり渡してしまわないでください。YESよりも大切なのは、NOをしっかりと言えること。

そして、あなたのNOを無理にYESに変えようとする相手を、選んではいけないのです。

彼女の現在、そして私との関係

このエピソードの彼女は今、結婚をして3人のママをしています。涙の電話から3年後、今の夫である男性と知り合い、じっくりと数年かけてお付き合いしてゴールインしました。彼女にとって、はじめて長続きした男性です。

あの時とても傷ついた彼女は、恋に臆病になりました。好きになることが怖くなり、告白されても、心が動かない日々。3年も1人でいるというのは、まだ20代前半の彼女にとって大きな時間だったのです。

実は、その男性は、私が紹介した男性です。とても誠実な、信頼のできる人。そのこともあって、二人が結婚する時には涙がこぼれてしまいました。彼女は無理するのをやめ、自分らしくするようになって、やっと本当の恋愛ができたそうです。

どんなに傷ついても、あなたらしくいれば幸せになれる

彼氏に無理して合わせてしまう女性、傷ついてしまう女性はたくさんいます。「無理しているかもしれない」と気づいたなら、彼氏との関係を見つめ直してみてください。そして、あなたはあなたのままで、人を愛してくださいね。/kandouya編集部

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