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私って、甘えられない性格?甘え方のタイプとパートナーシップ

いきなりですが「甘える」って、どういうことなのでしょうか。

たとえば恋愛において「男性に対して素直に甘えられる女性は可愛がられるし、大事にされる」とか「ちゃんと甘えられないのはプライドが高いせいだから人間関係も上手くいかない」なんてことも、いわれたりしますよね。

甘えるのが下手だったり、言葉やスキンシップでの交流が苦手だと「だから自分はダメなんだ」「もう恋愛も結婚も上手くいく気がしない」なんて、あきらめたくなったりするかもしれません。

でも、甘えるって一言で言っても、その表現方法ややり方は人それぞれではありませんか?

無理して男性に甘えようとする

頑張って甘い言葉をかける

スキンシップを求めて相手を頼る……

こうしたことだけが「甘え」ではないはずだと、筆者は考えているのです。

甘えるとはどういう行為のことなの?

筆者自身「自分は甘えられない性格」だと思っていたのですが、よくよく考えてみると「甘えるって行為自体、とてもあいまいなものだし、人によってその表現方法は違うのではないか?」と思ったのです。

甘えるという言葉のイメージには、子どもが母親とスキンシップをとるときのイメージや、子猫と親猫がじゃれ合うような様子を想像する人も少なくないのではないでしょうか。

男女の恋愛でいえば、イチャイチャするという言葉で表現されることも多いですよね。

しかし、大人同士の人間関係の中でこうした「あま~い甘え」を好む人ばかりではないはずです。

自分は甘えるのが苦手……と思って悩んでいる人は、人に甘えるというのはどういうことなのかを、もう一度考えてみるとスッキリするかもしれません。

甘えの定義

甘えの定義は人によって解釈が違うものだとは思いますが、とても重要なのは「言わなくてもわかってもらえている」という安心感があること。

これが甘えの心理を理解するときにけっこう重要になると考えています。

甘えられる相手というのは、絶対的な信頼関係を前提としていますよね。信頼している相手というのは、あれこれ説明したり、1から10まで話す必要のない「言わなくても、聞かなくても大丈夫」な目に見えない繋がりであると私は考えています。

しかし「言わなくてもわかってもらえる」という関係にピンとこない人も多いはずなんですね。

幼いころから、言わなくてもわかってもらえるとか、わがままや感情を受け入れてもらった経験のない人は、おそらくそのような安心感が薄い可能性もあります。

ただし、大人同士の関係では「言わなくてもわかってもらえる」ことは稀ですので、まずは自分にどういう傾向があって、どんな振舞いをしているのか見つめなおしてみるといいかもしれません。

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甘え方のタイプにはいろいろある!

恋愛話ではよく「男性は女性に甘えられたいものだ」なんて言われることも多いです。「男性がかわいいとおもう甘え方とは?」なんてものを探して実践しようとしている人も少なくないはず。

しかし、実際「他人への甘え方」ってひとつではなくて、ひとそれぞれ心地いい接し方や関係性というものがあります。

甘え方のタイプをざっくりと挙げてみます。

スキンシップを求めるタイプ

スキンシップを求めるのが甘えというイメージは、もっとも一般的だと思います。ストレスが溜まったときでも、ふっとしたときでも、毎日決まったルーティンでも、そのタイミングはそれぞれで「スキンシップを求めることで、エネルギーを充電できる」というタイプの人がいます。

わがままを言うタイプ

「自分はこうしたいの!」「これやって~!」「それは絶対いや!」というように、一見わがままとも捉えられる「自分の意思」を強く表現するタイプの甘え方もありますよね。

人を頼ることが上手な人、自分を表現するのが上手な人であるともいえるでしょう。

自分の欲求ばかりでは相手が疲弊してしまいますが「相手はこれは許してくれる」「ここまでなら相手に投げてもいい」というラインをわかってさえいれば、これも一つのコミュニケーションであると考えられます。

八つ当たりするタイプ

感情を出すことでしか甘えられないという人も、少なくありません。素直にスキンシップや、甘い言葉で人を頼ることができればいいのに……と思いつつも、攻撃的になってしまったり、強い感受性を抑えられず相手にぶつけてしまう場合もあります。

ただ、八つ当たりでも関係が成り立つ関係性もあります。相手が「甘えている証拠なんだ」と心のどこかで理解していたり、当たられることにさほど刺激を受けないタイプの人だったりすれば、八つ当たりも軽くスルーする力があったりします。

もしくは、ケンカは起こるがお互い様。感情の衝突は一過性のものだと考えられる関係もあるのです。

黙ってしまうタイプ

ストレスがたまったときや余裕がなくなったときに、黙ってしまうタイプの人もいます。これはこれで、一種の甘えです。

いつもは明るく振舞っているけれど、余裕がなくなると表情がなくなったり黙ったりしてしまうような性格。もちろん、本当はスキンシップをとって話をたくさんすればスッキリするのだろうとわかっていはいても、それをすること自体がストレスになったり、気力がいるという人もいます。

ひとりになりたがるタイプ

人との接触を遮断して、ひとりの時間をもつことが、親密な人への甘えである場合もあります。ひとりで静かに過ごすこも、たくさん寝ること、趣味や活動に没頭すること……そういう時間が必要であることを、相手に理解してほしいと感じている人もいます。

それぞれに違った甘え方、頼り方があることを「言わなくてもわかってほしい」

親密な間柄では、必ずしもスキンシップや言葉での交流だけが甘えと捉えるのではなく「この人にとって、これが甘えるということなのかな」と理解していくことがとても大事だと考えています。

相手に無理してスキンシップをとったり、背伸びして苦手な言葉を口にしたりすることができない人もいるはずなんですよね。

また逆に、スキンシップや言葉で甘えられるとどう対応していいかわからない人もいるのが事実です。

女性に甘えられて嬉しくない男性はいない……なんて、よく聞きます。しかし、すべての男性が女性から甘えられたいと思っていると誰が言いきれるでしょうか。

そうではなくて「人それぞれ甘え方がある。それを、できる範囲で理解して、受け入れようと歩み寄る姿勢」が、パートナーシップにおいてとても大切なことであると感じます。

子供の頃に甘えられなかった人はうまくいかないのか?

子どもの頃親に甘えられなかった人。

長男長女で、なんでも自分でやってきた人。

スキンシップや言葉で甘えるのがすべての正解だと思っている人など……

もちろん幼少期からの体験は、大人になってからのパートナーシップに大きな影響を与えているでしょう。

でも、幼少期からの体験は、その人自身の人格を形成しているものです。それを否定的に捉えるべきではないと、私は考えています。

そんな体験も含めて「あなた」という人間です。

甘えないと死んでしまうくらいに、スキンシップを求める人もいますし、言葉で言ってくれないと安心できないよという人もいます。

人を頼るのが苦手な人もいます。自分の感情を話すのが苦手な人、ひとりの時間をもって充電しないと、人との関係がさらに悪くなるタイプの人もいます。

自分の意とは裏腹に、感情的になってしまう(程度にもよりますが)人だってたくさんいます。

幼少期からの積み重ねでできた人格を、今から変えましょう!といっても、それは本当に難しいこと。もちろん意識することで、コントロールしたり悪い学習経験を塗り替えることもできます。

ただし、完全には変わらないですし、変わろうとすることで逆にストレスが増えることもあるはずです。

だからこそ「自分は、どんなタイプなのだろう」と知ることや

「こういう言動や行動パターンを、言わなくてもわかってほしい」と感じるポイントを探すのが先決ではないかと考えています。

もちろん、タイプによって相性はあります。どう頑張っても衝突ばかりになる組み合わせ、友達としてはうまくいくけれど、パートナーとしてはうまくいかない組み合わせ、心がどんどんすれ違っていく組み合わせなども、あるかもしれませんね。

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相手に伝えるべきことって?パートナーシップで大事なこと

甘えの定義として「言わなくてもわかってもらえている」という安心感が大事であると記事の最初でもお伝えしましたが、だからといって何も言わなくていいわけではないんですよね。

大人同士の関係は親子関係とは全く違っていて、相手の性格も考え方も価値観も、今まで見てきたことも、普段考えていることも全部が全部「未知」なのです。

どんなに長く一緒にいても、相手のことをまだまだ知らないのだと痛感させられることは多々あります。

自分と感性が似ているように思っていても、性格は真逆だったとか価値観に大きな差があるなんてこともざらです。

だからこそ「私にはこういうところがあるから、そこは事前にわかっておいてほしい」「こういう部分がある前提で、この先見ていてほしい」ということは、伝えられるといいですね。

ただし、これを伝えるにはやはり自分のことを客観的にみて、自分で自分を認めたり、理解したりする必要があります。自分と相手のどんなところに違いがあるのか、ということもわかっていないと上手く伝わらないかもしれません。

ただ「甘える」という行為やその表現方法はひとそれぞれで大きく違っているし、スキンシップや言葉で甘えることがすべてではないことを知っているだけでも、違うのではないでしょうか。

自分を表現するのが苦手な人、人を頼ったり甘えたり、感情を出すのが苦手な人。また、感情を出すことでしか甘えられない人など、本当にいろいろなタイプのコントラストがあるということを、一度考えてみてはいかがでしょうか。/夏野新

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