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誰も信じられない。そんなあなたでもいい

腐った世の中、誰も信じられない!

家族、友人、恋人、教師、警察、医師……誰も信じられない世の中ですね。

それは犯罪を犯すからというものだけではなく、冷めきった家族、人同士の裏切り、いじめ、虐待、毒親、様々な要因が重なり、さらにニュースでも連日の「人間不信」を助長する話。

気が付けば「1人で生きている方がいい」と思いたくなるのも頷けます。筆者もその1人です。

結局のところ「自分は誰も信じてないな」という答えに行きつき、それが一周まわると「もうそれでいいか」という場所までたどり着くものです。これを読んでいるあなたも、「誰も信じられない」「人間不信」でこれで大丈夫なのか?と少なからず思っているのではないでしょうか?

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誰も信じられないのは”悪い”ことなのか

結論から言えば、例えばそれが好きな人であっても家族であっても、無理に信じることはありません。

そしてあなたが誰も信じられなくても、それは悪くないですよ。

しかし、

誰も信じられない自分は心の冷めた人間なのではないか?

誰とも信頼関係を築けないって、生きていく上で邪魔になるのではないか?

こんな自分だからダメなのではないか?

幸せになれない、幸せを感じられないのはこのせいではないか?

パートナーを傷つけてしまうのではないか?

という不安や、なんとも言えないモヤモヤが常に心を支配していませんか。

誰も信じられないからといって愛されたくないわけではないからです。一見とてもワガママにも見えますが、人間なんてそんなものですよね。誰も信じられないけれど、愛されたいと願っている、それが自然なことなのです。

○○だから信じて当たり前、という概念を取っ払おう

好き同士なんだから信じあっているはず、家族なんだから特別な絆があるべき、ずっと仲の良い友達なんだから信頼していて当然だ。これは幻想です。

はっきり言ってそんなに簡単に人を信じられるはずもないのです。


「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本

仮にあなたと相手が乗っている遊園地の観覧車が事故で止まって、もう落ちそうになっているのに相手があなたを抱きしめて守ってくれたら、話は別かもしれません。

家にいきなり殺人鬼が入り込んできても逃げずにあなたを守ろうと戦ってくれたら、話は別かもしれません。

そうです。誰かに対して本当に「この人は心から信頼できる」と思える瞬間は、ピンチの時や追い込まれたとき、1人の人間の本質や本性が出て初めて見えてくるもの。

でも現実的に考えると、そこまで大きく試されるような経験はないことが望ましいし、誰でも自分を守るのが当たり前です。家族であっても、恋人であっても、友人であっても。だからこそ、「○○だから信じられるもの」という概念を取っ払ってしまい、誰でも一人の人間であることを思うと、「信じられなくても当たり前」と考えることもできます。

誰も信じられない原因は心の傷にある

人間不信の人にとって、ごく自然な形で誰かを愛したり一緒に過ごすことほど大変なことはありません。相手がどんなに優しくてもストレートに受け止めることができない、裏をかいてしまう。そしてそんな自分を責め、相手を疑い、疲れて人間関係を絶ってしまいたくなります。

・SNSでは、何度も辞めては作りを繰り返してしまう
・相手のささいな言動が気になり、対話のシャッターを閉じてしまう
・本音で話すことが怖い
・過度な恋愛依存
・仕事を辞める時に無言で飛んでしまう
・いきなり一人になりたくなって全員をブロックする

https://kandouya.net/mentalhealth/2826/

信じられないと言っても、相手に期待して落胆しているような行動が現れるものです。
感情だけで言えば「好き」な恋人でも、長年の「親友」でもこれは同じ。

疑う心が出てきたとき、昨日までは笑い合っていたはずでも、「やっぱり信じられない」と思うもの。これはワガママ、自分勝手なのではなく、自分でも嫌なのに、相手にとっては「何を考えてるかわかんない」なんて言われてしまうこともあるでしょう。

生きていて「あ、この人は人間不信なんだ。きっと人を信じられない何かがあったに違いない。辛かったんだろうな。大事にしてあげよう」と、ほっておいても考えてくれる人はごくごく稀です。むしろ、ほぼいないかもしれません。悲しいけれど、人間不信ではない人からすれば理解できないことの方が多いです。

1.親や家族に裏切られた経験

中学生頃から20歳を過ぎて、大人の道を進んでいく中でもなかなか失った「人を信じる気持ち」は取り戻せないものです。根強い人間不信を抱える人は一番に育った家庭内でその思いを植え付けられてしまった可能性が高いでしょう。

たとえば親が不仲なことをあなたのせいにされた、理不尽な扱いを受けた(理不尽だ、と気づいたのは大人になってからだ)、兄弟で裏切り合いがあった、愛された実感がないなど。

原因はたくさんあります。虐待、今でいう毒親もこれに入ります。

親が隠れているつもりでしていた不倫に気付いていたり、いつも一人ぼっちだった人も、人との接し方や信頼の仕方がわからないまま大人になってしまうのです。ちなみに筆者は虐待を受けたタイプの人間不信なのでよく分かります。

親でさえ自分を裏切るのに、他人なんて信じられるわけがないって、そう思いませんか?

2.友人関係を上手く築けなかった経験

中学生、高校生くらいの思春期の頃、友達関係で辛い思いをしませんでしたか?陰口や悪口に苦しんだ、特に女性に関してはグループ行動の中で仲間外れや過剰に神経を使っていたということは?

大切な思春期のうちの友人関係は、人を信じる信じないに大きな影響を及ぼします。

たとえば信じていた友人が陰でこそこそあなたの悪口を言っているのを知ってしまったり、力の強い子(目立つ存在、容姿がかわいい、気がキツイ)に圧倒されて話を合わせるしかなかった経験もあるかもしれません。

「たかが学生時代の未熟な友達関係だから」といって済ませるのは、ずいぶん乱暴です。

この時期大きく信じる心に傷がついた人は、大人になってからも長く苦しみます。

3.恋人に嘘をつかれ裏切られた経験

付き合った彼氏や彼女に浮気をされたり、嘘をつかれていたことがある人も信じるのが怖くなります。これは相手のことが好きであればあるほど、またあなたが当時純粋であればあるほど、とてつもなく心に残る出来事でしょう。

この場合は恋愛だけ信じられないといった偏りのある人間不信が起こることがあります。

そのため「付き合ったらいつかいなくなる」「嫉妬や信じられない気持ちで落ち込むから恋愛はやめておこう」と、どんどん恋愛に対して臆病になっていくのです。

早いうちに大きく傷つく恋をした人は、大人になると駆け引きをしようとしたり、等身大の自分を見せることが怖くなります。もう傷つきたくない、あの時の気持ちにはなりたくないという自己防衛です。

とても辛い経験をされましたね。今でも苦しいのでしょう。

「憎しみが消えない…」許せなくてもいいよ。忘れられない過去がつらいあなたへ

誰も信じられない気持ちとの付き合い方はあるのか?

「誰も信じていない」という基本的なスタンスに入り切ってしまうと、誰と一緒にいても目に見えない壁を作り続けていくことになります。しかし、問題はそこではありません。

誰も信じられないことによってあなたが自分を責めたり、このままではだめだとマイナスに捉えていることです。

信じられない気持ちがしんどいとき、ゆっくりでいいのでこう考えてみてください。

100%信じられる関係はこの世にはない

人は誰でも自分を本能的に守っています。そして、自分が一番大事です。

人間不信の人にとって「信じられる」という気持ちは、どんなことがあっても嘘をつかず、裏切らず、自分を大切に思い続けてくれる人のことではないでしょうか。

傷ついているからこそ、関わる相手に求める「信頼度」も高度です。だからこそより一層、そういう人が見つからない。

ですが、100%信じられる人間同士の付き合いというのは、”ない”と考えてみましょう。本能的に自分が一番大事だからこそ人間で、相手の事は二の次なのが普通なのです。

だからあなたも他人を信じられなくても構わないですし、そんな自分を守ってあげても何も悪くないのです。

どこまでいっても人間は、一番が自分、次が他人。これは冷たいのではなく、ごく普通のこと。その部分に敏感になり過ぎないで…!相手のことも、自分のことも責めないようにしよう。

誰も信じられなくたっていい!

どんな人とでも、コミュニケーションをとる時に「信じられるか」「信じられないか」で見てしまうのなら、まずは「信じられなくてもいいや」と肩の力を抜くことから始めてみましょう。

よく相手に期待するな、求めるから勝手に裏切られた気持ちになるんだ!なんて言葉も聞きます。

ですがこの「自分が求めすぎているからだろう」という、さもあなたが自分を責めざるを得ないような考え方はしなくていいです。

傷ついた分だけ愛されたいのは当然だし、冷めたように思えていても無意識に期待してしまう時だってあるでしょう。それでも信じられないからこそつらいんですよね。

たとえば知り合ったばかりの人や新しい友人ができた時、気になる人ができた時でも、最初は信じられなくても当然だとのんびり構えて接していくことが大切です。

あなたの直感を信じてみる

人間不信も長くなると、相手のことは信用できないものの、自分の感性や直感が冴えてくるようにもなります。

それは初対面での印象で「あ、この人はなんか嫌」とか、逆に「この人なんか好きかもしれない」と感じるようになるのです。相手の事は信じられなくても、少しだけ勇気があれば自分の直感を信じてみることはできるはずです。

問題は「それでも裏切られたらどうしよう」と勘繰ってしまうところにありますが、それでもいいので、感覚に素直に従い、理屈でものを考えないようにしてみてください。

そうすれば、仮にまた嫌なことがあったとしても、どんどん人を見る目が養われていくでしょう。次に同じような感覚になったら、その人とはほどよい距離で浅い付き合いをしよう!という風に、冷静にコントロールできるようになるのです。

堂々と付き合いをする人間を選ぼう

根本的な部分で見ると、原因が何であれ誰も信じられなくなるあなたは、優しいし、繊細な人なのです。だから、少々潔癖になってしまうところもあるのでしょう。「ちゃんと信頼できる人と関わりたい」「うわべの付き合いなんて意味ないよ」と自分を追い込んでしまうのではないでしょうか。

しかし人付き合いは「選んでいいもの」です。他愛もない話だけする人、職場だけの関係の人、悩みを相談する人、深い話もできる人。段階的に分けて選んでみるのもOK。

そうして少しずつあなたにとって、信じられない人、信じたいけどそこまでの人、ちょっと信じてる人、信じてる人。という風に振り分けて付き合っていくようにすることで、あなたのペースで疲れずに人付き合いができてくるはずです。

堂々と、心の中で、ね。

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