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きれいごとばっかり言わないで!ポジティブな人が嫌いなのはなぜか

ポジティブでいつもハッピーなあの人、どこからどう見ても「いい人」なんだけど、なぜか一緒にいると疲れる。言っていることに反論の余地はないんだけど、なぜかイラっとしてしまう。

あなたは、ポジティブな人に対して「正直、嫌いかも」と思っていませんか。また、そんな明るくてハツラツとした人を嫌うなんて、自分は性格の悪いやつだと思って、自分を責めていませんか?

この記事では、なぜあなたがポジティブな人を嫌いだと思ってしまうのか、その原因を探ります。

「ポジティブな人嫌い」と感じてしまうのはなぜ?

ポジティブとは、前向きで明るく「よい状態」を指す言葉です。なのに、どうして嫌いになってしまうのでしょうか。ポジティブな人に落ち度はないのに、なぜこんなに拒否反応が出てしまうのでしょう。

考えている領域がまったく違う

ポジティブな人とネガティブな人とでは、考えていることの「領域」や「範囲」がまったく違っていることがあります。

ネガティブな人は、警戒心が強いために、ものごとに対してさまざまなパターンを想定し、起こり得ることをすべて想像しながら動いています。

「こうなったら、嫌だな」

「こうなる危険性もあるだろう」

「これを言ったら、あの人とあの人が傷つくかもしれない」

ネガティブな人は、ひとつの物事に対してありとあらゆる「危険性」を感じ取ります。ネガティブ思考、マイナス思考などとも呼ばれて、これはよくないことだとされやすいです。

しかしポジティブな人は、危険回避の思考がそれほどないです。

「こうしてみたい!」

「私はこう思った。」

「事実なんだから、伝えるべきじゃない?」

こんな風に、サッパリとしていて常に「自分がどう感じるか」に重きを置いています。

ネガティブな人は、自分よりも他人や周囲にどのような影響が出るかという点をメインに考えます。しかし、ポジティブな人は常に自分がどうしたいか、どう感じるかをメインに考えているのです。一見同じ人間、同じ年齢、同じ性別でも、ひとつひとつの物事に対して考えている領域や範囲がまったく違います。

ポジティブな人は、人の痛みがわからないことがある

ポジティブな人は、ときどき「相手の気持ちになる」ということを忘れてしまったり、考えないで発言してしまったりすることがあります。例えば……

  • そんなことで悩んでいるの?
  • もっと前向きに行こうよ!
  • そんなこと考えてたら時間がもったいないよ

励ましの気持ちで言ってくれている言葉が、ときどきあなたの心の傷に塩を塗ることがあります。勇気を出して話しても、ポジティブな人からするとさほど問題とは思えないために「そんなこと忘れなよ」という一言で終わってしまうことも。「理解できない」という気持ちが、あなたにとって「だからポジティブな人は嫌いだ」という感情に繋がっていることもあります。

切り替えや割り切りが上手すぎて、ついていけない

ポジティブな人は、気持ちの切り替えや割り切った考え方が得意です。一方、ネガティブな人はひとつのことをより深く考えて処理するために、気持ちの切り替えや割り切った行動が苦手。

ポジティブな人と一緒にいると、その気持ちの切り替え方やテンポが早すぎて、ついていけないことがあります。

例えば、ポジティブなAちゃんという友達は昨日、あなたに泣きながら電話をかけてきたとします。悩みを聞いてあげたAちゃんが心配で心配で、夜寝る前も朝起きたときもAちゃんのことが気になってしかたなかった。それなのに、今日になったらいつもと変わらないテンションで「おっはよ~!ねえ、聞いて聞いて~」……

Aちゃんの中では、もう気持ちが切り替わって次の段階に進んでいるのですが、その切り替えの早さあなたの中の情報処理にかかる時間が合わなすぎて、相手よりも自分が疲れてしまう。こんな光景はよくあるのではないでしょうか。

ポジティブな人の言葉はすべてが「正論」

ポジティブな人は、言い方を変えると「とても器用な人」です。なんでもまっすぐに捉えて、その通りに実行できる人。だから、どうしても話の内容やアドバイスは正論です。「正しい理論」なので、もちろんポジティブな人の考えが間違っているわけではありません。でも、不安や危険回避の傾向が強いネガティブ派の人からすると「まっすぐ過ぎて受け止められない」「それができないから悩んでいるのだ」と、憤りを感じてしまうのです。

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“生まれつきポジティブな人”と“生まれつきネガティブな人”がいる

人は、生まれながらにして「ポジティブな人」と「ネガティブな人」がいます。どちらが優れていて、どちらが劣っているというものではありません。生まれつき思考が違うのは、あなたの顔と他の人の顔が違うように、考え方、感じ方も違って当然だということです。

生まれつき思考が違うってどういうこと?

ポジティブ思考の人は、例えて言うなら新幹線です。出発点から目的地まで、なるべく最短で、効率よく進もうとします。一方で、ネガティブ思考の人は、私鉄の各駅列車です。時間はかかるけれど、1駅1駅確実に止まります。

新幹線と各駅列車、どちらの方が優れていますか?また、どちらかだけを必要としますか?

新幹線だって便利ですが、各駅列車がないと困ります。そして、目的地によって乗り換えたり、利用する電車を変えることもあります。

ポジティブとネガティブもこれと同じで、どっちが優れているわけでもないし、劣っているわけでもない。目的や好みで使い分けていいのです。

人間は生まれもったものだけでなく、経験してきたこともすべて違う

ネガティブとポジティブな人は、生まれつきの気質だけでなく、今まで経験してきたことも違います。

環境要因は、人格を作るのに大きな役割をもっています。あなたとポジティブな人では、きっと見てきたものも感じてきたことも、周囲から言われてきたことも、楽しいと感じたことも……全部違うのです。

だからポジティブな人を、嫌だなって思ってもいいんです。相手が、よかれと思ってしてくれたことや言ってくれたことも「嫌だな」と思っていいのです。あなたが心の中で感じることは自由です。

ポジティブな人が嫌いなのは、相性が悪いだけ

ポジティブな人を嫌いだと思ってもいい、しかしだからと言って攻撃したり、陰口を言ったりするのはかなり下品な行動です。

好き嫌いはあって当然なので、そこを責める必要はありません。でも、それは単純に相性が悪いだけであって、相手があなたより劣っているわけではありません。ここで「スルースキル」が役立ちます。

相性の悪い人とは、無理して行動を共にしなくてもいいのです。よかれと思って言ってくれるアドバイスに納得できないのなら「ありがとう」と言って、参考にしなくたっていいのです。

あなたが好きな食べ物と、嫌いな食べ物があるのと同じです。私は、グレープフルーツが嫌いですが「グレープフルーツむかつく!」「グレープフルーツが好きな人の気が知れない!」とは思いません。

ポジティブじゃなくても、幸せになれるし強く生きられる

ポジティブになれなくたって、幸せにはなれます。

むしろネガティブな人の方が、幸せになれると言われることもあります。ポジティブとネガティブは、陰と陽に例えられます。陰と陽、つまり光と闇です。光と闇は、常に一緒に存在していますが、闇が深ければ深いほど、光の明るさは強く感じられます。

暗ければ暗いほど、星がキレイに見えるのと同じです。でも、明るくて眩しくて仕方がない場所に、少しの闇があっても何の変化もありません。つまり、ネガティブな人はより大きくて強い「幸せ」を感じることができます。

つらいことや悲しいことをたくさん持っている人の方が、小さな幸せや、ささやかな喜びに感謝できるのです。

ポジティブな人が嫌いなら、無理して合わせる必要はない。あなたが悪いわけではない。

ポジティブな人が嫌いだと感じるのは、あなたの性格が悪いからでもないし、相手が悪いのでもありません。ただ、相性が合わないために疲れるだけです。足の速い人に合わせて歩いて、疲れてしまうようなもの。

だから、無理して付き合おうとしなくていいし、自分もポジティブ人間になろうと頑張らなくてもいいのです。あなたはあなたのペースで、暗い闇の中の一筋の光に感動できたら、それはとても幸せなことだと思いませんか。/Kandouya編集部

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