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八方美人って悪い人なの?みんなにいい顔しちゃう人の心理とは

八方美人とは「誰にでもいい顔をする」「人の意見に流されやすい」「自分をもっていない」など、批判的な意味や悪い印象を表す言葉として使われています。

でも、八方美人とはもともと「誰に対しても気遣いを欠かさず、良心的にふるまう様子」を意味しています。どんな人への対応にも十分気配りをし、美しくあろうとすることです。どこから見ても欠点がない、という意味ですね。

八方美人はどうして、悪い意味で捉えられてしまうのでしょうか。

誰に対しても分け隔てなく同じ対応をすることができる、またきちんと配慮しているのにも関わらず、なぜ批判の対象になるのか……

この記事では「八方美人」の心理や、そこから見える長所と欠点を分析してみます。

 

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八方美人の心理は、共感性と不安

八方美人な人は「人から嫌われたくない」「相手を悲しませたくない」という気持ちが入り混じっています。

なぜ人から嫌われたくないの?

嫌われるのは、誰でも嫌です。

好かれるのと嫌われるの、どちらがいいかと言われたら、やっぱり好かれたいと思う方が大半です。

「嫌われる勇気」というフレーズがあるように、私たち人間は他人から嫌われることは、やっぱりどうしても怖いのです。

そこで、対人関係では「なるべく相手に合わせよう」「できれば嫌われず平穏に過ごしたいな」という気持ちが自然と働いているものです。

これは、争いごとや衝突を避けるために無意識にやっている場合が多いです。つまり、衝突や問題が起こることへの不安からくるということなのですね。

ただ、不安を解消するための行動であるのに対し「周囲に悪い影響を与えるような争いごとを避ける」という危険回避とも捉えることができます。

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なぜ相手を悲しませたくないの?

八方美人になりやすい人の特徴として見逃せないのは「相手を悲しませたくない」「不快にさせたくない」という点です。

人の意見に合わせすぎる人は「相手が心地よく話せるように」「相手の気持ちをとにかく肯定してあげたい」という、共感性からきている場合があります

もし、自分が相手の意見に賛成できなかったとしても

「相手が自分の思いを話しているときに話の腰を折られたり、批判されたりしたら、きっと悲しいし嫌な気持ちになるのではないか……」

という人の感情の動きを予測しているのです。

人の気持ちがわかるからこそ、やってしまうこと。もちろん、短所になる場合もありますが、長所と考えることだってできます。

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八方美人は自分がなく、流されやすい? ほとんどの人がそうだろう

日本人は、相手に合わせたり察し合うことが得意な人種です。

「NOと言えない日本人」という言葉もよく聞きますよね。

つまり、人の意見に合わせたり流されやすいのは、だいたいの人がそうなのです。

もし仮に「私はそうは思わない!」とはっきりNOを言うことで、結局仲間外れにされたり、逆に批判の対象になったりすることだってたくさんあります。八方美人な人が自分の意見を言わないのは、悪者になる危険性を考えている。心の中にはちゃんと自分の意見も主張も持っています。でも、それをはっきり示すことで、新たな問題が起こることがわかっているから言わないのです

これは、誰しもがやっていることですから「自分の意思」「主張」をもっていないことと、八方美人とは関係がないと考えます。

八方美人じゃだめなの?八方美人の定義とは

悪い意味で使われる八方美人は

  • 相手によって意見を変える
  • 人の意見に流されてばかりで自分がない
  • 本音を話さない
  • 人からよく思われたいだけ

こんな風に批判されることが多いのではないでしょうか。

確かに、相手によって自分の意見をコロコロ変えるのは、話の内容によっては不都合が生じます。

例えは、仕事や何かの活動など具体的な話し合いの場合、ちゃんと目標を設定し、作業や行動をする必要があるので意見を変えるのは迷惑ですね。いくら嫌われるのは怖い、危険回避の手段だとはいっても、言うべきところは言うという意識は必要です。

でも、正直あとの「人の意見に流されてばかりで自分がない」「本音を話さない」「人からもよく思われたい」というのは、それで全然OKだと思うのです。

自分の意見・本音・人からどう見られたいか……そんなものは、本人の心の中でしかわからないことです

心の中に自分なりの深い考えをもっていても、それを人に話すか話さないかは自由です。本音を人に言うか、誰に言うかも、本人が心の中で決めればいいことなんです。

人からよく思われたいなら、それでいいのではないでしょうか。

八方美人というのはもともと美しい言葉なのに、見る人が勝手に「あの人は自分がないね」「流されやすい子なんだね」「結局自分がよく思われたいだけでしょ」と批判的な気持ちで見ることで、今の悪い解釈が生まれているのかもしれません。

八方美人だと、批判されないためにできること

人が心の中でどんなことを思っていてもいい。でも、やっぱり人間関係でそれなりにうまくやっていくためには、批判されない方法を模索していくことも必要ですね。

八方美人になりやすい人は、ちょっと意識するだけで人間関係がすごく楽になります。

自分から乗っからないこと

自分の意見をあえてはっきり主張するのは難しいですが「自分から乗らない」という点には気をつけましょう。

相手の意見が自分の考えと合わなくても「その場の雰囲気をよくしよう」「相手に気持ちよくしゃべってもらおう」とすると、どうしても自分から話を広げたり、心から共感しているように見せてしまうようなことはないでしょうか

まずは「自分と相手の意見はちがう」と感じた時点で、自分と相手の気持ちにはっきり境界線を引くように意識してみてください。

あえて自分から話に乗ったり、必要以上に共感を示さないということも必要です。

その振舞いは「評価」のためか「平和」のためか?

自分が人に評価されたい、自分が得をしたい、誰かを貶めたい……

そういったよこしまな気持ちから、自分の意見をコロコロ変えて、その場をうまくわたっていく人もいます。

これは、正直八方美人とかではなく「自分のことしか考えられない人」です。

例えば、目上の人に媚を売る人や、ルックスのいい異性に好かれようとする、影響力のある人にすり寄っていく……このようなケースは、八方美人とは違いますよね。

こういう人は、いつか必ず他人から距離を置かれますし、結局損をして悪い評価を得ます。

八方美人と、自分のことしか考えられない人との違いは「目的」にあります。

目的が人を悲しませないためや、自分や自分の周囲が平和であることを目的としている。

自分が誰かに勝つこと、目立つこと、得することを目的としているなら、それは問題ですし批判的に見られてもしかたがありません。

ただ、八方美人という言葉の奥には、さまざまな人間模様があるのです。この言葉ひとつで「八方美人な人は腹黒いヤツ」と決めつけるのは、とても狭い考え方ではないでしょうか

本音で話せる相手がいるなら、他では自分を隠したっていい

もしもあなたが、本音で話せる人が一人もいないのであれば、八方美人で平和主義的に生きるのはとてもつらくなります。

でも、たったひとりでも「この人には自分の意見も主張も、そして弱みも全部見せられる」という人がいれば、あとはすべて虚像だって構いません

その相手は、恋人でも友人でも家族でも、どんな人でもいいです。思ったことを、そのまま言葉として出したときに受け入れてくれる人のことは大切にしましょう。

世の中では

  • 常に正直な姿であること
  • 自分に嘘をつかないこと
  • ありのままのじぶんでいること

こんな風に「常に自分の意見をはっきり主張して、強くあろう」と呼びかける人が非常に多いです。もちろん、それができる人はそうするべきだと思います。でも、できない人もたくさんいます。できないから、八方美人という方法で身を守っているんです。

自分の中の意思や直感は、自分の中だけでわかっていればいいことなのですが、やはり心の中だけにしまっておくと揺らぐものです。

だからそれを定期的に信頼できる人に話して「これでいいよね」という再確認をする必要があります。様々な情報が入ってくる中で、自分ひとりでそれを常に維持するのは難しいもの。だからこそ、たったひとりの本音で話せる人以外に自分のすべてをみせる必要なんてないのです。

八方美人は、捉え方やその奥の心理を見ることで強みになります

もう一度いいますが、八方美人とは「誰に対しても、抜かりなく配慮をする人」「どこから見ても欠点のない対応ができる人」のことです。

何も悪いことはありません。

ただし、その目的が「自分の欲」や「損得勘定」になっている人は「自分のことしか考えられない人」として、自然に人が離れていきます。

八方美人というのは、あくまでもひとつの言葉でしかなく、その人を丸ごとすべて表す言葉でないということを覚えておきましょう。そして、八方美人は本来長所であることを知ってくださいね。/Kandouya編集部

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