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他人に執着しない心が、長続きする人間関係を作る。無関心との違いやメリットとは

他人に執着しない人。「楽そう」でもあるし「冷たそう」でもあるというのが、一般的なイメージかもしれません。人と人の出会い・付き合い・つながりというものは、一見楽しそうに見えて、様々なストレスや否定のし合いが起こってくるものです。

「他人に執着しない」というのは、「無関心」ということではありません。それなのになぜ、執着にも似た感情を親しい人や恋人などに抱いてしまうのでしょうか。執着する人もされる人も、本当は苦しいはずです。

今回は「執着心を持たない付き合い」の良さや本質について、また、意味のない価値観のずれと称した人間関係の亀裂を軽減し、長続きする”付き合い”について考えていきます。

「他人に執着しない」方が実はうまくいく!?

他人に執着することで満たされることはない

「執着する」とは、いわゆる自分の中の「とらわれの心」のことです。執着する対象は人物だけではなく、物や感情、食べ物まで様々なことが言えます。「そのこと」に対して「こうでないと納得できない」というこだわりの中、自分と相手の場合はそこにつらさが生まれ、すれ違ったりします。

自分で「これを買わないと気が済まない」とか、「これを絶対に一日一回は食べないと満足できない」とか、そういうこだわりを追い求めて自分で動く分にはなんの問題もないし、誰に文句を言われる筋合いもありませんよね。

しかしこれが「恋人」「友達」「配偶者」となると、どうしても「こうあってほしい」と相手に望んだところで相手の意思や感情を変えられるわけもなく、思えば思うほどストレスが溜まる……となりやすいもの。

一度相手があなたのために自分のことを押し殺してくれたとしても、他人への執着心は何度でも生まれてきます。終わりがないため、永遠に満たされることはないと言っても過言ではありません。

「他人に興味ありすぎ」な人ばかり!?

「他人」というと少し冷たい言い方にも聞こえますが、実際のところ、付き合っている人でも結婚している人でも、もちろん友人でも、元々は「他人」です。

そして、一緒にいる中で関係性ができることで「彼氏彼女」「夫婦」「親友」といった名前を付けられますが、根本的には他人です。元々自分とは全く違う人間であるのに、相手の好きなことや嫌な事、趣味や癖、意思決定などを見て否定したり、自分の思うようになってほしいと思ってしまうのでしょうか。

どんなに親しい関係であっても、いい意味で一線を引くことは必要な事であり、「違いを徹底的になくすために価値観を押し付け合う」ということにメリットはあまりありません。「自己満足」という意味では意味を持つ人もいるかもしれませんが…。

こうも思うのです。もしも相手が自分のことを細かく細かく知りたがったり、何を考えて何が好きで嫌いかまで常に知りたがったりしたら窮屈だなと。まして「なんでなんで?」「何を考えてそうしたいの?」といつも聞かれたり突っ込まれたりしたら、めんどくさくなります。

興味を持つことはいいことですが、完全に心の距離を埋めようとするのは、人間として無理があるのではないでしょうか。「そんなことまで気にしなくても」と思うほど相手の領域を見過ぎている人が、世の中にはゴロゴロといるのです。

「執着しない」と「無関心」の違いとは

では、執着しないということと、無関心ということとは、何が違うのでしょうか。

無関心というのは、簡単にいうと「相手の気持ちや価値観に対して元々興味がない、考えようとしない」ということです。愛情の反対は「無関心」。分かろうとして分からない、ではなく、そもそも「理解しようとも思っていない」という状態なんですね。

一方で「執着しない」というのは、「相手の気持ちや価値観に対して、いい意味で放っておいてあげること」なのです。相手が自分の考え方と違うと思っても、価値観が違うなと思っても、「この人はそう思うんだ」と考え、ムリヤリ変化させようと思わない心のことです。

「執着しない」ということには相手への愛があります。「無関心」ということには相手への愛はありません。そこがこの二つの決定的な違いです。

他人に執着しないことで起こる様々なメリットとは?

お互いがのびのびとした関係になれる

たとえば自分が相手に執着していて、相手に「こうしてほしい」「その考えはおかしい」と日頃から言っているとします。この場合、相手からも当然、「そんなに言うからにはそっちもおかしいところを変えてくれるんだろうね?」という気持ちをぶつけられることになるでしょう。

相手からすれば「自分ばかりなぜいわれなくちゃならないんだ」と感じるからです。しかし、相手の事が好きでも執着しないことで、それが「信頼」に変わることがたくさんあります。

「そうなんだ」「いいんじゃない?」とお互いに言えることで、縛り合わずにありのままのお互いを認め合えるでしょう。無理に否定するのではなく、「私は違うけど、あなたはあなたでいいんじゃない?」と思えることは、自分の心もしめつけず、相手の心もしめつけずにいられる言葉ではないでしょうか。

長く一生続く関係性になれることも

恋人でも夫婦でも友達でも、仲が良くても執着しない関係をしっかり作ることができれば、とても長続きします。

友達を例にあげると、べったり一緒にいなくても気にしない、誘いを断ったり断られたりしても気にならない、相手との違いを面白く思える、相手の幸せを素直に喜べるなど、いい影響が起こるからです。

時には環境が変わったり、ストレスが溜まっていたり、なかなか会えないこともあるでしょう。そんな状況の変化にも流されない関係性を作ることができるから、「執着しない仲良し」は最強なのかもしれません。

自分の事を大切にすることにも繋がる

相手に執着するという事は、自分との付き合いをする上で相手が感じるハードルを上げているのと同じです。それは同時にあなたも同じだけ相手の価値観に合わせる努力をしなければならないということです。

ある程度のことなら必要なときもありますが、いつの間にか自分の首をしめていることにもなりかねません。相手を受け入れたり認めてあげることは、自分自身も大切にすることと同じなのです。自由に思うこと、感じること、好きなこと、嫌いなことを、自分も言えて、相手も言える。

そのためにも執着しない、されない関係を目指すことはとてもいいことではないでしょうか。

「他人に執着しない」は無関心とは違って愛がある!

他人に対してがっかりしたり、裏切られたと感じたり、腹が立つときというのは「相手への期待や執着が強まっていたから」なのかもしれません。それでも人間ですから、心が言うことを聞かないことだってありますよね。

でも、”執着しない”という新しい愛情や信頼の形を作ってみませんか。

「相手の事がどうでもいい」とか「相手に興味がない」ということとは違うのです。執着しないことで相手もあなたも自然な姿で、長く一生ものの関係を作ることができたなら、とても素敵ではないでしょうか。/kandouya編集部

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