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親戚の集まり…苦手すぎて憂鬱じゃない?あの場所が嫌いな理由とは

年末年始やお盆休みなどの長期休暇や季節行事には、親戚の集まりがつきものですよね。なんだか憂鬱だな、正直嫌いだな……と憂鬱になっている人も多いでしょう。

親戚の集まりは、気を遣うから苦手なのだ。確かにそれも一理ありますよね。年に数回しか会わない人たちばかり、なかには何年も会っていない人がいたり、初めて会う人がいたりすることもあるので、気を遣うのは当然です。

しかし、実際によくある親戚の集まりの様子を観察してみると、苦手意識をもってしまう理由がいくつも隠されていることに気づきます

この記事では、親戚の集まりが苦手と感じてしまうその理由を深堀してみました。その他の人間関係にも活きてくるものですので、対処法とあわせてお話していきますね。

親戚の集まりって苦手……その理由とは?

最初に言っておきたいのですが、特別な理由がないのに親戚同士の集まりが苦手だと感じるのは、あなたのコミュニケーション能力に問題があるとか、あなたの構え方が悪いということではない可能性があります

親戚同士の集まりには「違和感」や「不快感」を覚える場面や人の動きが非常に多いものなのです。ただ「そういうものだからがまんしよう」というのは、正直ナンセンス。

せっかくの関係性を「そういうもんだ」で片づけてはいけないと私は考えているのです。

そもそも、集まりが形式的

親戚の集まりは「会いたいから会う」「話したいから話す」という会ではない、というのが前提にあります。もちろん、身内という特別プライベートな間柄なので、定期的に顔を合わせて近況報告をしたり、特別な理由はないけど会ったりするのが普通なんですね。

ただ、あまりにも形式的すぎてその場に居心地の良さや、温かさというものがなくなってしまっています。

たとえば、もてなす方が「正直面倒だ」と思っていれば、それは来てくれた人にも必ず伝わります。その場にいる人たちが「親戚だからとりあえず会って、適当に何かしゃべらないといけない」という義務感に駆られていれば、その場の空気はよどんでしまうものです。

本音と建て前という言葉が日本には根付いています。しかし、実際のところ建て前の言葉や行動から、相手に本当の気持ちが伝わってしまっています。「本当はあの人(あの子)苦手だけど、親戚だからうまくやっていかなくちゃ」「めんどうだけど、そういうもんだからとりあえずやろう」というのは当たり前のように行われていること。ただ、そういう気持ちをいくら隠したところで、完全に取り繕うことなどは決してできません。

無意識に「苦手」「なんか憂鬱」と感じるのは、あなたが場の空気を読む力に長けていたり、強い感受性をもっている証拠だとも考えられます。

いちいち話が飛ぶ

形式的な場では、かならず話があっちこっちに飛んでしまい、終始とりとめのない会話になります

たとえば、若い子に「勉強はどう?」「就職決まったの?」という、定番のような話を年上の人たちが振るとします。それに対して、若い子が一言二言返す。

すると、そこに酔っ払ったオジサンが横やりを投げて茶化してきたり、話の腰を折ったりして、微妙に笑いが起こってその話題は終了。そしてまた、とってつけたような質問を誰かが投げて、それに一言二言答えると、誰かが横から口をはさんだり、的を得ていない発言が飛んだり……結果的に、水面を撫でるような会話で終わるというのが、親戚の集まりでは定番的に行われているのです。

若い子が、自分の近況や気持ちをはっきり話せても、こうなります。人前で話すのが苦手な子や、自分の将来や現状に迷いのある子だったらどうなるでしょうか。シーンとしたり、会話が途切れたりして、それを取り繕うかのようにまた形式的な話題や質問が飛び、堂々巡りです。

「そういうもんでしょ?」

そう思っている人もきっと多いのだと思いますが「そういうもんだ」「そういうのも目をつむってうまくやり過ごすのが正しい」と思っているからこそ、親戚同士の関係性はどんどん希薄になり、憂鬱でしかないものになる。うまくやり過ごそうとする気持ちが、逆に血縁関係をしがらみのようなものにしてしまっているのではないかと私は感じています

年上>年下の構図になっている

ここで必ずと言っていいほど浮き彫りになってくるのが、親戚の集まりの多くが「年上>年下」の関係性になっているということです。年上の人が、年下の人たちを招いたりもてなしたりするパターンが圧倒的に多いですよね。

居心地の悪い集まりには、年上の人が年下の人に敬意を持てていない場合が多いです

「自分より若い人の話を聞きたい」という気持ちを持てていない人は、必ず前に出てきます。先ほども、若い子に当たり障りのない質問をするのに、横から茶々を入れたり適当な相槌をうって話題をポンポンと変えてしまうのは、だいたい年長者なのです。

若い子の発言に対して「気をつけなきゃだめよ~」「さすがイマドキの子だね~(皮肉を込めて)」みたいな合いの手を入れて、話題をそれ以上深くさせない大人ってすごく多いですよね。

その心には、おそらく自分より若い世代の人に対して「未熟である」「何もわかっていない」「興味がない」「自分に理解できない話題」という理由から、無理やり閉じようとする心理があるのではないかと思うのです

逆に、若い人に対して敬意をもっている人や、自分より下の世代の人の話も対等に聞ける人は、相手が誰であっても話をしっかり聞く力があるので、質問力もあります。

話の内容がどうであれ、結果的にその場はけっこう有意義な話が繰り広げられることもあります。たとえ年長者には縁のない話が増えても、若い人同士の話を聞いているだけで「なるほど」と感心することもあるはずです。そこで「いやいや、私らの世代はな……」みたいな感じで前に出てきてしまう人が多すぎるんですね。

いつの時代もそうだったのかもしれませんが、目まぐるしく時代が変化しているこの頃はそれを顕著に感じるようになってきたのかもしれません。

めんどうな人、厄介な人がいる

親戚が何人も集まれば、ひとりやふたり厄介な人がいるものです。お酒を飲み過ぎる人とか、自分の話ばかりする人とか、自慢や悪口の多い人……いろんな人がいますよね。

ただ、そういう人ってわかりやすいので、あまり根が深くなりにくいんです。みんな「あの人は厄介だ」とわかっているから、みんなでフォローしたり裏で対策を考えたりもするでしょう。そういう人も確かに親戚の集まりが苦手な理由のひとつなのですが、理由がはっきりしているのであまり問題でないことも。

一番厄介なのは「理由がないのに、なんとなく苦手な空気」というやつです。

苦手な親戚の集まりでは、ストレス・コーピングが使える

このような苦手意識を一度持ってしまうと、その集まりが近づくたびに憂鬱になることもありますよね。会が終わると、げっそりすることもあるでしょう。

でも、だからといって「行かない」という選択が簡単にできないのもつらいところ。ただ、これは親戚に限らずどんな人間関係でも同じではないでしょうか

先ほどの「年上>年下」という構図ができてしまっているのは、会社の歓送迎会や忘年会・新年会などにも同じことがいえます。2019年は忘年会スルーという言葉も流行しましたが、やはりそこには「若者が主体ではない」というところに大きな問題があるのです。

苦手な集まり、居心地の悪い食事会でできるストレスコーピング

前半で私が書いた「なぜ、親戚の集まりが苦手なのか」という一連の観察は、実はストレスコーピングなんです

いつも自分が周囲に合わせ、右往左往してぐるぐる思考に陥ってしまうと、すごくつらい気持ちになりますよね。「あのとき、あんな返ししかできなかった」「もっと、おもしろい話題を提供できたらよかった」と、自責してしまう人も多いはず。そういう「自分が上手く立ち回れなかったから」という考えは、不要です!

自分が主催した会ならともかく、誰かに招かれたりもてなされる側で「もっと自分が適切に動ければ……」という振り返りはしなくていいのです。もしも誰かに、気が利かないとか動きがどうとか話がどうとか指摘されたとしても、それはあなたの問題ではなく、相手の問題です。

ストレスの対処には、①ストレスの原因を排除したり、環境を変えたりする方法②ストレスの対象を、自分なりの解釈や発想、観察で消化していく方法の2つがあります。

②の解釈や発想を変えたり、自分なりの視点で観察するのは、本当におすすめしたい方法です

最初は「そんなこと、できないよ」って思うんですが、どんなことも自分なりに解釈することや、違った視点からみるクセをつけることでおもしろいほどストレスが軽減します。

親戚付き合いは、付き合わざるを得ない関係性なので、関係を切るということは現実的ではありませんよね。そういう難しい問題だからこそ、自分なりに見る目を変えたり、観察していくという視点がすごく役立ちます。

自分なりの視点や観察は、必ず今後に活きる

人の動きや発言の意図、その奥にどんな心理があるか……しかも、年齢も性別も職業も全部バラバラで多種多様な人を観察できる場所。それが「親戚の集まり」なんです。

この空気を悪くしているのは、誰か? それに気づいているのは誰か? 私がもてなす側の年長者だったらどうするか?

こんな風にして、今目の前にある嫌な場を、ちょっとおもしろがってみてください。それは必ずあなたの今後の人間関係に活きます。

「なんとなく嫌」「理由はわからないけど苦手」には、必ず理由があるんです。それを「親戚なんてそんなもんだ」とひとくくりにしてあきらめてしまうと、おそらく自分が年をとったときはその「そんなもんだ」という会を自分で開かなければならなくなるかもしれません。ゾッとしますよね。

親戚付き合いに限らず、どんな変な会も、どんな最悪な食事会も、観察してみてください。特別気を利かせたり、場を盛り上げようと頑張る必要もありません。自分の中で「この集まりが苦手な理由は、一体どこにあるんだろう?」ということを、ちょっとだけおもしろがってみてはいかがでしょうか。

親戚の集まりが苦手なら、いつもよりちょっとだけ周囲を見渡してみて

嫌だという気持ちには必ず理由があります。「親戚付き合いは大事だ」という大人ほど、適当に会話して、適当にその場を流しているものなんですよね。

これから先も付き合っていくのだから、相手を悪いところを見てはいけない、苦手意識をもってはいけない、自分がもっと頑張らなければいけない……という考えでは、この先苦しくなるばかりだと思うんですね。

だからこそいつもよりちょっとだけ視点を変えて、周囲を見渡してみてください。典型的な居心地の悪いパターンになっていることも多いはずですし、その原因はあなたではないということもわかるのではないでしょうか。/Kandouya編集部

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