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そんなことはわかってる…正論ハラスメントに要注意!?ロジハラをうまく交わすには

「正論ハラスメント」というニューワードが登場しているって、知っていますか?

〇〇ハラスメントという言葉は、認知されているだけでも50種類以上あるといわれています。パワハラ、マタハラ、ジェンダーハラスメント、ドクターハラスメントなど……なんでもかんでもハラすなよ、と思ってしまうのは私だけでしょうか。

なかでも近年、仕事関係や職場内で「正論ハラスメント」や「ロジカルハラスメント(ロジハラ)」という言葉が話題になっているとのこと。

この記事では、正論ハラスメントという言葉をテーマに「正論」についてじっくり考えていきたいと思います。

正論ハラスメントとは?

正論ハラスメントとは、他人に正論を真っ向からぶつけることで相手を困らせたり、自分が優位に立とうとすること。ロジカルハラスメント(ロジハラ)などと表現されることもあります。

解決に導くための正論ではなく、むしろ相手を困惑させたり傷つけたり、不利な状況に追い込んでしまうような行為を指しています

仕事や職場関係で、上司から部下に対して行われることが多いようですが、日常生活でも正論をぶつけられることにつらさを感じたことがある人は多いのではないでしょうか。

正論とは、その字のごとく「正しい理論」。理屈としては真っ当だけれど、それができない状況にあるから困っているんだ……というのが、正論ハラスメントにあう人のホンネです。

正論を言うことがハラスメントになるの?定義はどこから?

正論を言うこと自体は問題ありません。何が正論で、何が異論なのかなんて、人それぞれで違ったりもします。

しかしハラスメントとなると

  • いじめ
  • 嫌がらせ
  • 苦しめること
  • 悩ませること
  • 迷惑

などの意味を含み、人を傷つけたり問題をこじらせたりするようになるのですね。

もちろん、感じ方は人それぞれなので何をもって「ハラスメント」になってしまうのかは曖昧で難しいものです。

しかし、ひとつだけ定義をするとすれば「相手の視点がまるでない正論」をぶつけることで、相手が自分を満たそうとしているところにあると私は考えています。

つまり、正論を言うことは相手のためや問題解決のためではなく、単純に言う人の心が気持ちいいから、優越感に浸れるからという理由でやっているのが明らかな場合です。

正論ハラスメントは身近なところで行われている?

正論ハラスメント、これって本当にいろいろなところで行われているものです。

  • 職場
  • 夫婦関係
  • 親子関係
  • 友人関係
  • 恋人関係

一方が片方の上に乗っかるようにして優越感に浸ろうとするような関係性で起こります。だからこそ、どんな関係性でも受けてしまう、もしくはやってしまうものです。

どんなハラスメントも、基本的に力関係が対等ではない関係性ができあがってしまっているときに起こります。

正論ハラスメントの場合、相手が言っていることはあくまでも「正しい理論」なので、受ける方は反論しにくくなります

正論に対抗するのが「感情」になってしまうためです

ロジック的に正しいことを押し付けられてしまうと「そんなことわかっているけど……いろいろあってできないんだよ……」なんていう、弱弱しい反発をするしかなくなる。

そうなれば、説得力として強いのはどうしても正論になってしまうわけですね。

いい正論と、悪い正論って何?違いはあるの?

ここで一度「正論ってなんなんだろう」というところに立ち返ってみましょう。私自身、正論を言いたくなるときもあるし、実際に言ってしまうこともあります。

ただ、困っている相手に対して正論をいうときには細心の注意を払うべきであるとも考えます。

悪い正論とは?

どこかで見聞きした正論をただ並べただけの正論は、押しつけがましいだけで人の心に全く響きません

「自分はわかっているんだ」という優越感で話している人の話はすぐにわかります。

たとえば「有名な起業家の本に書いてあったこと」だったり、SNSやブログで目にした情報をそのまま言っているだけだったり。

もちろん、学校や親から言い聞かせられてきたような「道徳的で正しいこと」だったりする場合も多いですよね。

正論を話している時は、話しては妙な快感を覚えるのです。単純に、気持ちいいのです。

ただ、相手の立場からすると「そんなわかりきったことを言われても何の解決にもならない」という憮然とした気持ちしか残りません。もしくは、正しいことを強く押し付けられたことで「自分はダメだ」という劣等感に苛まれることも多いです。

いい正論とは?

内容が「正論」を軸にしたものであっても、話す人自身が心と体で体感した「学び」として話す場合、それは聞き手の心にスッと入ってくるものです。

正論に行きつくまでの経緯には、複雑な心境、失敗、遠回り、葛藤などさまざまな「感情」や「苦悩」があるはずです

最終的に言いたいことは同じでも、ただ聞きかじったスローガンのような「清い心!弛まぬ努力!」みたいなものを聞かされるより、自分の経験からくる生々しい体験を基に話をしてくれた方が圧倒的な説得力があるんです。

「自分の体験を語る」というのは、人や状況によっては避けたい場合だってあります。

失敗や嫌な思い出をさらけ出して、そこから這い上がった「学び」を語るというのは正直恥ずかしいですよね。自分の弱い部分、カッコ悪い部分を丸裸にするようなものです。

どこかで聞いた正論を並べて「自分は人生分かっちゃってます」みたいな説教をするのとは「目的」や「負うリスク」が全然違っているのです。

しかし、相手が何かそこから汲み取ったり、感じとったりしてくれるのなら……という相手目線が強い。それが、いい正論の定義だと私は考えています。

正論ハラスメントに対処するにはどうする?

正論をぶつけることで、問題を余計にややこしくてしまう人には、どんな対処をすればいいでしょうか。

正論が過剰になりすぎている人への対処法として大事なことをお話します。

お互いが、同じ土俵で戦っていることに気づこう

ハラスメントレベルであってもなくても、お互いに見ている視点がまったく違っていると気づくことが非常に大切です。そして「正論ハラスメントだ!」と言っている人も、実は同じ「正論」をかざしていることに気づけるといいです。

仕事の場面で例えてみましょう。

相手が「計画通り遂行できないのが悪い!もっと順序だてて管理して、効率的にやるべきだろう!?」と言っているとしますね。これは仕事上の正論です。

そして正論を言われた側の人は「そんなこと言ったって仕事と家庭の両立でいっぱいいっぱい、チームをまとめることもしなくちゃいけないし、効率化にも限界があるんだよ……」と思っていたりします。これは人間性としての正論です。

実はお互いに、まったく違うジャンルの正論で戦おうとしてしまっているんですよね。

正論ハラスメントの場合、力関係や権力的に正論を言ってくる人の方が社会的立場上優位にあります。だから、ものを言いやすい、ぶつけやすいというだけ。

なので、あなたも同じ土俵で戦っているのだから、思ったことや事実をはっきりと伝えていいのです。感情論や人間性としての正論は弱いなんて思わず、自分の意見や、自分が正しいと信じられることを伝えていいと許可を出しましょう。

「正論からは逃げる」という道を “自分で” 選択する

「同じ土俵で戦っている」なんていう表現をしましたが、結局最後は同じ土俵に立つことをやめるしかありません。

「結局、正論に負けるのか?」という風に思うかもしれません。「いつも弱いものが屈するままでいいんだろうか」と思う人もいるかもしれませんね。

でも、ここで重要なのは「戦わない」「降りる」「逃げる」という選択をしているのは自分なのだ、とちゃんと自覚することです。

正論には勝てないから逃げるのでも、相手が正論をぶつけてくるから屈するのでもありません。

「自分はこんなくだらないことに付き合えないから、逃げよー」

「つまらない正論に応じている暇はない、逃げるぞー」

という感じで「自分で逃げる道を選べる」「選択できる」「コントロールできる」という考え方をもつこと。

人は、自分の人生を自分でコントロールするという実感をもつように意識することで、ストレスへの耐性が上がることもわかっています。

正論を並べるだけのロジハラは「同じ土俵に立たないこと」

タチの悪い正論を聞いているのって、ただただ苦痛だったりつまらなかったり、自分に自信をなくしたり……本当にいいことがないですよね。

でも、それに対して躍起になって「正論ハラスメントだ!」「私はこの人に苦しめられているんだ!」と思えば思うほど、その苦悩は増幅してどんどん苦しくなっていくんです。

もちろん、「こういう人は好きじゃないな」「はっきり言って嫌い」と自覚することは大事です。

でも、応戦しようとしないこと。逃げたり、ズルくなって適当にやり過ごして、遠くから俯瞰して見るようなことも、自分を守る方法です。

どんなことにも応用できる考え方なので、ちょっとめんどくさい人間関係にあてはめて考えてみてくださいね。/夏野新

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