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『開かれた対話』をしてみませんか?対話型交流会について

あなたは「自助グループ」「ピアサポート」「オープンダイアローグ」という言葉を知っていますか?

これらはすべて「開かれた対話」をする場所を指します。

共通の課題や悩みを持っている人が集まって対話することで「話す人」「聞く人」の両方に、新しい発見や気づき、癒しなどをもたらし「自己解決」していくための取り組みです。

元々はアルコール依存や精神疾患などに用いられていましたが、近年では仕事の悩み、子育て、セクシャルマイノリティ、発達障害や気質、アダルトチルドレンや毒親などの幅広いジャンルで、自助グループやオープンダイアローグが開催されるようになっています。

Kandouyaではこのような取り組みを「対話型交流会」と名付けて、毎回テーマを設け定期開催する予定です。

このような「開かれた対話」をすることが、なぜ問題や悩みの解決に有効なのでしょうか?

ありのままの気持ちを言葉にできる場所はとても少ない

たまっている感情や、困っていること、悩んでいることは「言葉」にして発することで、スーッと体から抜けていきます。

感情はエネルギーなので、きちんと出して循環させることが非常に大切。

しかし、私たちの日常生活では、心の奥底にある本音や、自分が向き合うべき課題や悩みについて話せる場所がとても少ないです。

「家族や友人、恋人など気心の知れた相手なら何でも話せるよ」という人もいますが、一方でどこにも行き場のない気持ちや悩みを抱えている人はたくさんいます。

自分の悩みや課題を誰かと共有したり、同じ境遇にある人の話を聞く場所はとても限られています。

自分の悩みを誰かに話しても、同じ境遇を体験をしていない人、全く違った特徴をもつ人には「理解できない」「共感しにくい」ことも多いです。

そのため、話せる内容が限られたり、時には否定されてしまったり、議論になってぶつかり合ったりしてしまうこともあります。

自分は「話したい」と思っていても、相手が興味や関心を持って聞いてくれないこともありますよね。

ただ、課題を解決するためや悩みを緩和させるには、自分の状況や気持ちを言葉に出すことや、同じ体験をした人の話を聞いて「発見」することが非常に効果的です。

人と話している中で「あ、なるほど。そういうことだったのか」と気づくこと。

会話の中で「私もそういう気持ちになっているのかもしれない」と、投影すること。

「そういう視点があったのか」と発見すること……。

などなど、対話の中で生まれる「エネルギーのキャッチボール」によって、自分の中に眠っている感情や思考は循環し、動き出すのです。

すると、自分の内面は自然と変わっていきます。

対話型交流会の目的は何?

この会は、人と仲良くなることや馴れ合いを目的とするものではありません。あくまでも、他人の話を聞き、自分も話し、心の中に眠っているものを見つけたり、呼び出したりする効果を促すものです。

当会の目的は「対話を通じて、自己解決していく」「自分の中に眠っているものを発見していく」こと。決して誰かのアドバイスや他人の意見に翻弄される心配がありません。

ぜひ、自分のためだけに参加していただきたいです

うまく話せないことや、言葉に詰まってしまうことがあっても大丈夫です。たくさん話す必要も、上手に話す必要もありません。泣いてしまう人は、しっかり泣いてください。

◇どんな人におすすめ?◇

  • 気持ちや状況を言葉にして吐き出したい
  • 相談できる場所がない
  • 自分の気持ちを話すと泣いてしまう
  • 本音や自分の気持ちを言葉にするのが苦手
  • 同じ課題や悩みを持つ人と語りたい
  • 同じ課題や悩みを持つ人の話を聞きたい
  • 自分の話をする練習がしたい など……

「対話型」の交流会では、3つのルールを設けています

私たちが行う対話型の交流会では、大枠のルールとして3つの決まりを設けています。

①参加者が一人ずつ、順番に話す

参加者は、1人ずつ順番に話します。一般的な雑談では、話ができる人・できない人に分かれてしまいがちです。場の空気を読んでしまうためにうまく話せなかったり、輪に入れなかったりする人もいますよね。

そのため、対話型交流会では、自分の持ち時間は自分の好きなように話をしてもらいます。その間、ほかの参加者の方は、完全に聞き役になります。これを順番に繰り返していきます。

②ほかの参加者の意見を否定したり議論したりしない

対話型の交流会では、討論や議論をしません。

「私はこういう状況だ」「僕はこう感じている」と、あくまでも主語が「自分は」になるよう話すことも、ルールとして定めます。

当然、ほかの参加者の話を聞いて自分のことが連想されていくと思いますが、誰かを否定したり、批判したりしないようにすることも鉄則です。

③会で話した具体的内容は口外しない

対話型の交流会で話した内容を口外しないのもルールです。特に「○○さんがこう言っていた」など、個人がかかわる具体的な内容は持ち出さないようにします。

また、会で話したことは後に引きずったり、根に持ったりしないという考えも非常に大切になります。

対話を通じて、自分の中に眠っているものを発見し、解散する。リピート参加する場合も、発見→解散、発見→解散という繰り返しです。話したことは、会の場にそっと置いて帰ってくださいね。

※もちろん会の雰囲気やご感想、ご自身のことについてはお話いただいてもかまいません。

シンプルなルールと、大きな効果

基本的なルールは上記3つです。順番を守ること・他人の話を否定しないこと・口外したり、後に引きずったりしないようにするという、とてもシンプルな手法です。

話をするのが苦手な場合、聞き役として参加することもOKです。会の最中も、自分のターンを自由に「パス」することができます

とてもシンプルですが、共通の課題や悩みを持っている人が集まる対話は、話す人にも、聞く人にも大きなメリットがあります。

対話型交流会の進行役は、当事者経験のあるカウンセラーが努めますので安心してご参加ください。また、専門的な話を聞きたい場合やもっと話したい場合には、より知識と経験豊富な専門資格を持ったカウンセラーの個別カウンセリングにおつなぎすることも可能です。

仲良くするため、馴れ合いのためではなく「自分のために話す会」

対話型の交流会は、仲間を作るため、人と仲良くするための会ではありません

経験談、誰かが感じたこと、新しい発見や共感、気持ちの吐き出し場所を、得るだけの会です。会は主催者がきちんと進行をしますので、参加者の方は場の空気を取り持つ必要もないですし、人間関係のことを気にすることなくお話して、解散します。

人の目をおそれずに、自分の本音を話すこと。否定せずに耳を傾けてくれる人たち。そしてみんなで涙を流しながら自分の気持ちや過去を言葉にしていくその時間には、非常に大きな価値があります。

ただ「自分のために人と話す」機会は、日常生活にそう多くありません。当会は、本音を言える場所や、特定のテーマについて真剣に語り合う機会、高い関心を持って対話していくために活用していただける場所にしていけるよう私たちも尽力いたします。

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