
ネガティブなツイート「ネガツイ」。
一般的にはTwitterでネガティブなことばかり言う人は嫌われると言われています。見ると自分まで嫌な気分になる、絡みづらい、かまってちゃんみたいでしんどい。こんな理由がよく出回っていますね。
確かにネガティブなツイートばかりする人よりも、ポジティブなツイートをしている人の方がキラキラして見えるかもしれません。しかし、ネガツイをする=ネガティブだから排除!という風潮もどうなのでしょうか?
この記事では「ネガティブなツイートをする人って、結局どんな心理なの?」と素朴な疑問を感じる方に、ネガツイに隠された心理をご紹介します。少し違った角度から「ネガツイ」を捉える記事です。
ネガティブなツイートに隠された「5つの心理」

なんで公のところで、わざわざネガティブなことなんて言うの?と思う人もいるでしょう。ここではネガティブなツイートに隠された心理を5つご紹介します。一概には決めつけられませんが、可能性の高い心理です。
リアルでは笑顔の仮面を被っている

ネガティブなツイートを繰り返す人って、根暗なんだ!嫌なことばかり考えていそう…。と思うかもしれませんが、実はリアル(本当の日常生活)では、辛い目に合ってもニコニコ笑っていることがあります。
Twitterとは全く違う現実世界では本当に厳しい環境下にいたり、誰も味方がいなかったり。どんなに不満や理不尽な目に合っていても、我慢して隠している人なのです。
「そんなのみんな大なり小なりあるけど」という声も聞こえてきそうですが、Twitterで見えている「その人」はほんの一部分のその人だという理解で考えてみましょう。そばに信頼して愚痴を言える友達もいない、誰にも悩みを言えないからこそ、ネガツイで気休めをしていることもあるのです。
ツイートでしか吐き出せない
「笑顔の仮面」にも通じることですが、ネガツイをしようとしているわけではなく、「何を言おうかな」と考えた時に本音を吐き出したくなったのです。本音を言ったらネガティブになってしまった。「ネガツイ」は意図ではなく「結果」ということもあるということ。
ストレスの発散の仕方が不器用
SNSではどんな自分を見せたいかというと、大半の人はネガティブを隠そうとして、充実していることを投稿するでしょう。「インスタ映え」や「リア充アピール」があるのも同じ。
しかしネガティブな人はあえてそれをしようとせず、包み隠そうとしませんよね。ネガティブな人は不器用なんです。「運動してストレス解消!」「友達と遊んでストレス解消!」ということが簡単にできるなら、ツイートで吐き出したりはしないでしょう。
当然のようにSNSで「元気な姿」を見せている、もっと言えばキラキラした様子を見せている人の言う言葉や姿なんて飽き飽きしているし、つまらないと感じることもあります。
少しでも共感してくれる人がいると感じたい
ネガティブだからこそ、「自分だけがこんなにしんどい」と思ってしまう傾向もあります。そこでネガツイをすることによって心配してもらいたい、自分だけじゃないんだと安心したい心理も隠されているのです。
たとえばネガティブなことを言って、フォロワーさんに「それわかるよ」とリプをもらったら、やっぱりホッとするし嬉しいですよね。何も言わなくても「いいね」してくれる人がいることで、共感してもらえた=孤独感が和らぐ、のです。
他人の反応なんて気にしてない
ネガティブなツイートをする人の中には、「なんで他人の目を気にして呟かないといけないの?」と真っ向から思っている人もいます。
Twitterの中で言う言葉は誰のものでもなく自分のモノ。何を言おうが自由じゃないか。そう感じているのです。「逆に、みんなよくいつも前向きでいられるなあ」「ほんとなの?」とさえ思っているかも。
よくある特徴的な「ネガティブツイート」と本音

ネガティブなツイートをする人の心理は様々ですが、「ネガツイ」の代表例も見てみましょう。Twitterをやっている人なら一度は必ず見たことがあるはずです。
そしてそんなネガツイの裏に隠された本音も明かしていきましょう。
「今日嫌なことあってもう無理」
「今日は最悪なことあった」「詳しくは言えないけど、マジ限界だわ」など、詳細には言わないけれど確実に何かがあったことを呟いている人っていますよね。
こういうツイートの裏の本音は、「気にしてほしい部分もあるけど、そこまで突っ込まれたくない」です。腹があまりにも立っていて同調だけしてもらいたいなら、何度もツイートを繋げて事細かに言うはず。
それをしないのは、聞いてはもらいたいけれども、まだ心の整理がついていないんですね。
「もうツイッターやめちゃおうかな」
「Twitterやめようかな」「Twitter辞めようか迷ってる」「Twitter疲れた」というネガツイも、よく見かける呟き。どうした?と思うような突発的なタイミングの場合もあるでしょう。
この時点ではほとんどの人が「やめる気は本当はない」が本音です。なぜなら、辞めようかな?とツイートしたくなる人は一時的に自己肯定感が下がっているから。
本当は辞めたくないけれど何か嫌なことがあったり、メンタルが弱っているのです。そこで自己肯定感を取り戻すために、フォロワーさんに向けて発言して様子を見ています。
「え?なんで辞めないでよ寂しいよー!」「○○ちゃんのツイート好きなのにやめないで!」と言ってくれる人が複数いれば、その人はTwitterを辞めずに明日も何かしらツイートしているはずです。
「どうしよう…」と意味深に一言
「やばいんだけど」「どうしたらいいかわかんない」といったアバウトだけれど困っていることをアピールしているようなネガツイもあります。
冷静な人であれば「本当にどうしようかと困ってるなら直接誰かに相談しろよ」なんて、皮肉ってしまうかもしれません。このツイートの本音はずばり「かまってほしい」「心配してもらいたい」であることが大半です。
中にはちょっとオーバーに書いている人もいるはず。本気で大変な緊急事態なら、まずTwitterを開いている余裕はないからです。
他人の悪口や批判
ネガツイの中でも攻撃的な発言や、他人をディスる人がいます。こういったネガティブツイートをする人の本音は「1人では怖いから、味方で自分を囲みたい」です。
攻撃型のネガツイをする人に賛同する人が集まると、それがたとえ100人だったとしても力になります。その賛同者を見ることによって承認欲求を満たし、強くなったように錯覚していくのでしょう。
一般人を名指しで攻撃する人もいますが、よくあるパターンでは人気者、有名な人、芸能人などを叩く「アンチ」の心理です。また、「自分がやりたくてもできなかったことをやって成功している人」を妬み、憎らしく思う気持ちが攻撃になることもあります。特定の才能がある人、魅力を感じる人ほどアンチが湧くのはこのためです。
ユーモアセンスの高いネガティブツイート
時々わざとネガティブで面白いことをツイートしている人もいます。これはネガティブをユーモアや強みに変えて、逆にファンをつけている人のことです。ポジティブでファンを集める人もいれば、別の角度で共感をたくさん得られる人もいます。
「モテない」ことを面白くツイートしたり、「妻が怖いけど結局好き」ということを言っているほっこり系のネガツイ、1人で寂しいことを開き直って言っているネガツイなどがあり、見ると思わず「ふっ」と笑えてしまいます。
元々センスがある人もいますが、あえてそのようなキャラクターを作る人もいます。愛されるネガティブツイートです。
ネガティブなツイートはうざいですか?大人な対応法はこれ

ネガティブなツイートにも種類があり、その心理や本音を見てみるとネガツイするから必ず悪だとは言い難い部分もあります。かまってほしい、気にして欲しいという気持ちも本当ですが、それ以上に「本気で吐き出す場所がない」という人もいるでしょう。
悪意のあるネガツイはあえて語る必要もないので置いておきますが、ここではネガティブなツイートに対する対応法をご紹介します。
嫌なら見ない(ミュート)
ネガティブなツイートが増えてきて「タイムラインが暗くなってしまった」という人も多いと思います。ネガツイばかり表示されることで、他の人のつぶやきに紛れてたくさんのマイナスな発言を目にしてしまうと、なんだか嫌だしやる気も失せるのかもしれません。
Twitterにはタイムラインに表示されなくなるミュート機能がついているので、ネガツイが目に入らないようにしましょう。ネガティブなことを言ったらからといって即ブロックは少し乱暴かもしれません。もちろん個人の自由ですが、あなたの印象も下がる可能性があります。
無言であたたかく見守る(無視)
これまでそうでもなかったフォロワーさんがネガティブなツイートをし始めた場合、しばらくは無言であたたかく見守ることをおすすめします。見守るというのは「反応しない」ということ。反応しない=いいねもつけない、返信もしない、リムーブもしないということです。
結果:徹底して「ネガティブな人を構わない」
「この人ネガティブ発言ばかりでうざい…」「なんでこんなことばかり言うの?」と、目に入ってイラっとする方もいるでしょう。しかし、ネガツイを発見したからといって自分自身の感情を乱されたりするのはスマートな対応ではないのです。
悪目立ちしている人や、自分とは違う人の事を「徹底して構わない」「反応しない」ということが一番むずかしいとも言えます。きれいにスルーすることができるスキルを手に入れましょう。それが大人です。
番外編:素敵な大人はネガツイくらいで怒ったりしない!?

ネガツイをする人を見極めていない可能性
ネガティブなツイートを連発しそうな人は、本当は見極めることができます。フォローする前によく見ればわかるものなのです。SNS、とくにTwitterの場合は顔が見えなくてもどんどん繋がれるため、機械的に考えがち。
しかしTwitterとはいえ、その向こうにいるのは「人間」です。SNSでなければ、自分と関わる人間のことはちゃんと見て判断しませんか?それと同じ意識を、SNSにおいても再度しっかりと持つようにしましょう。
何気なくフォローする前に、しっかりその人が何をツイートしているかある程度さかのぼってチェックする、言葉使いやどんなことをしている人かきちんと確認する、もっと言えば、その人をフォローしている人も軽く見ておくといいです。
ネガツイをしている人だけが悪いというわけでもなく、付き合いたくないと思ってしまいそうな人をきちんと選別していない方にも問題はあるよ、ということですね。
たまにネガティブになることは誰にでもある
人生経験の豊富な人や、ネガティブに肯定的な人はそこまでネガティブに嫌悪感を示さない傾向があります。しかし、少数派であることは間違いないでしょう。まだまだ、ポジティブな方がいいという考え方の元でどんなことも進んでいるからです。
ネガティブなツイートをしたくなることくらい、人間だからあります。多少の愚痴や弱音は、「そうかそうか」と許してあげてもいいのではないでしょうか。「この人ネガティブ!うざい!」とすぐに思わず、自分は自分だと割り切っていられるのもまた、どんとした器のある大人です。
もしも10代でこれができる人がいたなら、とても尊敬します。偉いです。
ネガティブなツイートは寛大な心で流すのが鉄則。

ネガティブなツイートに対する心理というところから、対応法などを見てきました。まとめてみると、ネガティブなツイートをしている人は、もちろん今「順風満帆ではない」のかもしれません。誰にでもしんどいこと、つらいこと、言いたくても我慢していること、あると思います。
それをたくさんの人が見ているTwitterで言えるか言えないか。言えてしまう人の事を、人は「承認欲求が強くてうざい」「むかつく」と簡単に言います。しかし、それもまたやっていることは「アンチ」と一緒です。なぜなら、あなたには抑圧された我慢があるから、素直に口に出せないから、それができる人のことを好ましく思わないところもあるから。
つまりは言い出せば心理などキリがなく、どんな人にも複雑な心理や裏側の意図があるということです。だからこそ、ネガティブなツイートは「寛大な心で流す」のがベストな対応ではないかと言えます。
どんな人でも自分をしっかり持ち、自分が心地よいと思える人と付き合っていくことがベストですよね。/kandouya編集部