嘘をついてしまうから、結局1人ぼっちになるんだって思わないで。
嘘は誰でもつくものです。それが大きくても小さくても。
嘘をつくことが多い人は「虚言癖があってややこしい人」なんて言われますよね。でも嘘をついてしまうことで本当は本人が一番苦しんでいることもあるのです。
嘘をつくたびにまたひとつ嘘を重ねてしまったと後悔し、自分でもつらいのにまた嘘をついてしまう。そうしていつのまにか、本当の自分はどこにいるのか、どんな人間なのかわからなくなって。
でも、そんな嘘をついてしまう自分には、本当の味方などできない。一人ぼっちなんだと思わないでください。嘘をつくことで自分を守る人は、そうなる前は誰よりも純粋だったからです。
隠しているけれどとても傷つきやすいから、繊細だからこそ、嘘をつくのだから。
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あなたはずっと寂しい気持ちを抱えてきたんじゃない?
小さい頃からでもそうじゃなくても、嘘をつくことで自分を一生懸命守ってきたのではありませんか?
「本当のことと違うことを言った方が、お母さんに怒られない。褒めてくれた。」
「嘘をついて友達と同じものを持ってるって話した方が、みんな盛り上がってくれた。」
「ケガをしたり身体がしんどいと言えば、周りの大人や先生は優しくしてくれる。」
寂しい思い、誰かによって抑えつけられてきた感情、嫌われたくないという不安。それを解消する方法もわからないまま、大人になっても本当の自分でいられない。そんな自分にうんざりしても、やめられない….
嘘をつくことは一般論では「いけないこと」でしょう。でも、自分を守るために、自分を保つために、嘘をつくことしかできない人もいる。そんな思いをちゃんと向き合って理解してくれる人がいないから、やめられないんですよね。
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嘘をつかないと「自分なんか…」と怖い?
見栄を張るタイプの嘘をついてしまう人は、話を大きくしたり、自分を大きく見せることで安心感を得たいんですよね。
「私はちゃんと周りの人と同じレベルになれてる」
「弱い、ちっぽけな人間だと思われたくない…」
たとえば彼氏がいないのにいると言ったり、前にこんな評価をされたことがあると話を作ってみたり、こんなすごい人と知り合いだ…と関わったことがないのに話してみたり。
実際にはないことをあったかのように話すことで、相手に認められていたい。だけど、1人になると虚しさが襲ってきたり「もっと詳しく聞かれたらどうしよう」と焦ったりもして。なにやってんだろう私って。
本当は弱くても不安でも支えてくれる人がいれば良かったのに、強くならないといけない理由があったのではないでしょうか。他人に対して信じられない気持ちがあるから、見捨てられる気がして嘘をついてしまうのですね。
恋愛での嘘は、彼の愛情を確かめるためだよね。
好きな人ができると嘘つきになってしまう人もいます。よくあるのは、嫉妬してもらいたくて他の異性を匂わせるような嘘をついたり、本当は好きなのに「気持ちが分からない」と言ってみたりして、彼がどれだけ焦ってくれるかを見て愛を確かめてしまうということ。
「そんなこと言うなよ」
「俺だけ見てろよ」
「俺は好きだよ」
と言って欲しいだけなのに、思うようにいかなくて余計に不安になったりしませんか?
「等身大の恋なんて私にはできないよ。そんなに簡単にできないんだよ。私だってできるものなら素直でいたい、彼とまっすぐ向き合っていたい。でも気持ちを確かめないと怖いんだよ。ほんとにどこもいかないかわからないじゃん。」
これが本心でも最初は自分でも気づいていないし、気づいていてもそのまま丸裸になるのは怖いですよね。
男性を、信じられませんか? 過去に傷ついたことがあるんですね、きっと。
嘘をついてしまうのをやめたい…大丈夫、変われる。
だって、嘘をついてしまう自分をこうしてわかっているでしょ?
本気で嘘と現実の境目がわからなくなっている人は、嘘をついていることに罪悪感を感じません。嘘をついている感覚さえもなくなっていくからです。
でもあなたは自覚しているし、自分にモヤモヤしたり、時には罪悪感で押しつぶされそうになっているのではないでしょうか。確かに嘘のつじつまが合わないことが勘のいい人にバレたりして離れられたり、嘘がバレて嫌われたことだってあるかもしれません。それでも繰り返してしまう自分を疑い、責めているのかもしれません。
しかし嘘をついていることを自覚している人は、必ず変わっていくことが出来るし、何度だってやり直すことができます。
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嘘をついてしまうのをコントロールするにはどうすればいいか
ありのままの、あなたの存在価値をわかって。
嘘をついてしまうのは、本当のあなたを見せた時に愛されないのではないかと不安だからです。
よくあるのは”キャラづくり”。
これもいわゆる「嘘」の1つですよね。作ってしまうとそのキャラでしかいられなくなり、素の自分で素直にいることや自分らしい行動、言葉使い、考え、本当に一緒にいたい人…そのすべてができなくなってしまう。
すべての皮を脱いで、人付き合いをできる人なんてこの世にはいません。誰だって、自分に嘘をつくことのひとつやふたつ経験しているんです。ですがまずは、ありのままのあなたに十分価値があるということに気付いてください。
無理をしなくても、何か心にトラウマがあるのだとしても、素のあなたにだって魅力はあるのです。
嫌われるのを恐れなくたっていい。
人に嫌われること、人に拒否されること、否定されることが怖くて嘘をついてしまうのなら、嫌われることを恐れることなんてないし、嫌われたとしてもそのことによって本当に必要な人が見えてくるということを忘れないで。
筆者は嘘はつかないですが、嘘をつかなくても嫌われる人には嫌われていますし、離れていく人は普通にいます。
それでも全くの反対で「大好き」と言ってくれる人もいます。下手くそでも、不器用でも、寂しがりやでも。結局は嘘をついてもつかなくても、結果は変わらないのです。だったら、あなたがあなたらしくいた方がずっといい。
そのつらさを、弱さを、ひっくるめて認めてくれる人の存在は、自分の内がわを見せて初めてわかるのです。
嘘をついてしまいそうになったら、「ダメ。」とちゃんと向き合う
今日までのことは、もういいのです。これまでの付き合いのことはもういいので、明日から、あなたが「この人は好きだな」「信頼できそうだな」と思える人を大切にしていきましょう。
その相手が恋人でも友達でも、やることは同じです。
嘘をついてしまうときは、そのほとんどが会話の中であり、何気ない瞬間ですよね。いちいち「こんな嘘をつくぞ」と準備して挑むわけはありません。
人と話していて羨ましく思ったり比べてしまったり、自分を大きく見せて強がりたくなったら、心の中で「だめ。私は私で良い」と繰り返し自分に伝えてあげましょう。嘘なんかついても、好きになってもらえるわけじゃない!と自分自身に何度でも言い聞かせてあげてください。
そして本当の気持ちでいられるあなたをゆっくりとつくっていきましょう。
あなたが「すごい」と思う人も悩んでいるし、強くない。
よく思われたくて、すごい!と褒めて欲しくて、離れていってほしくなくてついてしまう嘘。
でもあなたが思っているより、あなた以外の人がどのくらい悩んでいて、どんな思いを抱えていて、どれだけ正直者かなんてパッと見ただけでは分かりません。
今日このときまさに今も、たくさんの人が素直になれなくて、人に嘘をついて、自分に嘘をついて、人とうまくいかなくて、変われなくて葛藤しています。だからあなただけが「嘘ばかりついてしまう悪い人間」だなんて思い込むのは絶対にやめてください。
むしろ正直に生きている人の方が少ないですよ。まっすぐに生きすぎても、理不尽なことにたくさん巡り合う世の中です。
あなたが自分を責めたり嫌いになると、より一層自分のことが惨めに思えて、さらに嘘を重ねてしまいたくなります。大丈夫、あなたはまだまだこれからです。
絶対についてはいけない嘘は「病気」や「寿命」に関すること
ひとつだけ、この嘘だけは絶対につかないでください。
「私は病気だから、もうすぐ死ぬの」「病院で○○の病気って言われて、もうあまり生きられない…」
あまりにも愛されたくて、心配して欲しくて、大切にされたい人は、時々こういった命に関わる嘘をついてしまうことがあるようです。実は昔、私の友人がそうだったのです。
彼女は突然私にこう言いました。
「体調が悪くて病院に行ったら、治らない病気がわかった。もしかしたら、長く一緒にいられないかも…」
私はそれを信じました。そして涙がボロボロこぼれました。私にできることはないかと、一晩中悩みました。しかしそれは嘘で、周りの人に大切にされたくて、構ってほしくてつい嘘をついてしまったのだそう。
嘘だとわかったとき、第一に安心しました。でもそのあと、強い不信感を抱いたのも事実です。私は離れませんでしたが、それを機に離れていった人もたくさんいたでしょう。
そのあと話をたくさんして関係を取り戻しましたが、これだけはやっぱりダメだなと思います。なにより、言葉には魂が宿ると言いますので、思い込みから体調不良になったり、本当に病気になってしまうかもしれませんからね。
嘘をついてしまうのはみんな同じ。ちょっとずつ正直に生きていこう。
「嘘をつくことは悪いんだよ。だめなんだよ。」
そんな風に大人に言われて人は育つものですよね。確かにそうかもしれません。
でも正直それはむずかしいですし、傷つきたくないと、自分を守りたいと思って嘘つきになってしまう人の気持ちもわかります。でも正直でいたいな、もう嘘をつきたくないなと思うのなら、今からでも遅くなんてありません。変われます。
嘘をついてしまう癖をやめたら、素直なあなたをみてくれる人も現れます。弱くてもいいじゃん、だめなとこがあってもいいじゃん、それでいいじゃんと笑ってくれる人もいます。
そんな人を大切にする人生は、ちょっと怖くて、でも清々しい。
勇気を出して一歩、踏み出してみてほしいです。/kandouya編集部
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