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「私は嘘は言いません」←これが無意識の嘘!グレーゾーンの嘘を見逃すな

人は誰でも、無意識に嘘をついているものです。嘘というのは、事実ではないことをあたかも事実であるかのように言葉にしてしまうことです。

人を騙そうとしていなくても、人を傷つけるためのものでなくても、人は無意識に嘘をついているんです。これを書いている筆者も、自分の気付かないところで嘘をついていると思います。

「私は嘘なんかつきません」「自分はいつだって正直者だ」と思っている人ほど、実は無意識に嘘をついている恐れがあります。

この記事は「嘘は悪いものだ!」と批判するのではなく、誰しも自分の気づかないところで嘘と共に生きているというお話をしたいと思います。

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大人は誰でも、無意識に嘘をつく。その瞬間とは?

嘘とは何も「今日は体調が悪いので仕事休みます」といってディズニーランドに行くような、わかりやすい嘘だけではありません。自分の都合のいいように、事実をちょっとだけ変えたり言葉のニュアンスを変えたりすることが結果的に「嘘」になることもあります。

「グレーゾーン」の嘘に心当たりはありませんか?

事情を人に説明するときに、ちょっとだけ自分に都合のいいように、自分の欠点がバレないように言葉の使い方を変えたりすることがあります。

自分に悪い評価がつきそうなこと、自分が少し後ろめたいと感じていることを誰かに説明するとき、どうしてもそこに「嘘」が入り込むものです。

「仕事をズル休みする」ような嘘、浮気を隠そうとするようなタイプの嘘なら、はっきりとした自覚があります。しかし、人間関係の中で無意識についてしまう嘘はもっと複雑で自分でも気づきにくいです。

「〇〇さんが仕事でミスをした」という問題に、自分も少し関わっていた。フォローが足りなかったとか、実は自分も少し予想していたミスだったとか……。

ただ「自分にも責任がある」というのは、自分の中でしかわからないこともありますよね。そういうときに自分は悪くない、という保身的な気持ちが出てくると、自分が関係しているという事実をなかったことにしたり、自分の都合が悪い事実を捻じ曲げて人に伝えてしまったりすることがあるのです

もしくは、 自分の評価を上げたくて、ちょっと話を盛ってしまうこともあるかもしれませんね。嘘ではないけれど、事実とまったく同じというわけでもない。

そういう「グレーゾーンの嘘」は巷にあふれかえっているし、誰もそれを見極めきれない。誰でも、日常の中で少しはやっていることなんです。

ただ、はっきり自覚がない場合でも頭や心のどこかに、モヤモヤとした罪悪感が残っているはずなんですね。でも、いつも保身や誇張に走ってしまう人は、こういうグレーゾーンの嘘に完全に慣れてしまっていて、気づかないところで繰り返し、嘘八百になっている場合もあるわけです。

結果「辻褄が合わない」とか「事実と違う」ということが、ところどころでポロポロと出てくることもあります。

説明するには嘘が混じる?

頭の中を、言葉として外に出すというのは、実はすごく難しいことです。「言語化」という言い方をされたりもしますが、頭で考えていることと、実際に人に伝えるときに出る言葉は完全なるイコールではありません

自分の感情や曖昧な記憶、勘違い、思い込み……といったいろいろなものが混ざったのが「言葉」なのではないかと思います。特に、語彙力も知識量も多い大人の場合、いくらでも事実のニュアンスを変えて説明することができます。

また、同じ言葉でも人によって感じ方や受け止め方が違ったりするので、ある事実をそっくりそのまま伝えたとしても、認識に差が出ることも。

それを「嘘」と捉えられてしまったり、信じたくない気持ちや、信じがたいという疑念が「嘘」を作り出すこともあります。

「言わない」ことも嘘になる?

小さな子どもが、お母さんのおつかいに行って「おつり、財布に入れておくね!」といって小銭をお母さんの財布に入れたとします。でも本当は、余計な自分のお菓子を勝手に買い、おつりの金額が実際より少ない。そしてそれをお母さんは気付かず「ありがとう!」と言って終わったとします。

これは「言わない」という嘘に当たりますね。お母さんの認識では、頼んだものだけを買い、ちゃんとおつりをもどしてくれています。でも、子どもとしては「お母さんに黙って、自分のお菓子を勝手に買った」という認識が残っています。

お互いの間には「嘘」の言葉はありませんが、頭の中で描いてるものや感じているものが全然違います。嘘は言葉ででたらめを言うことだけではなく、相手の頭の中を意図的に操作するようなことでもあると感じます

誰でもこんな「無意識の嘘」をやっているはず

筆者は何も、無意識に嘘をつく人が汚いと言いたいのではありません。誰もがこんな「些細な操作」を日常で繰り返しているはずなんですね。

ただ、先に挙げた例も「自覚できる嘘」の範囲内です。無意識の嘘は、そもそも自覚できないので例をあげることすらできないというのも事実です。

大人になると知識やプライドなどが増えてくるため、自分が嘘をついてしまったことや、相手の頭の中や感情を操作しようとしたことを正当化するようになるんです

「忙しかった」「気づかなかった」「そうするしかなかった」「穏便に済ませたいから」「そんな大ごとになるとは思わなかった」「周囲の目が怖い」

かんたんにいってしまえば、言い訳です。しかし、誰でもそういうことをやっていると思うし、それが人間であり脳の働きなのだとも感じます。

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バレるような嘘より、バレない嘘の方が怖い

人がつく嘘の99%は無意識であり、意識できる嘘は1%程度に過ぎない、ともいわれています

誰でも無意識に嘘をついているんですが、それってほとんど人にバレないですよね。バレる嘘というのは、明らかに事実と異なったり、辻褄が合わなくて「なんか怪しい……」と勘ぐられたりします。

このレベルの嘘って、正直幼稚な嘘なのでかわいいものだと感じます。その人がどうしたいのか、何を避けたいのか、何が欲しいのかがわかりやすいからです。

怖いのは「無意識からくる、バレない嘘」です

他人にはバレないのですが、無意識とはいっても自分の中に後ろめたさや、保守的な姿があるということがなんとなくわかっているはずなんですね。でも、見ないようにしたり正当化したりして「向き合わない」ことを続けていけば、当たり前のように自分の心に嘘をつきながら、無意識に適当なことを言って暮らすようになってしまいます。

でも、他人から表面的に見ただけでは、突拍子もない変な人には見えないことのほうが多いです。心と脳の無意識の中でやっていることですからね。

ただ、近しい人、親密な関係の人からは「あの人は都合が悪くならないために、自分に嘘をつきながら生きているんだな」ということがわかることもあります。また、直感的に人の嘘を見抜けるような鋭い目をもった人には好かれなかったりもします

気づいたときにはもう手遅れ……というよりは、一生気づかないままなのかもしれません。本当、こわいですねぇ。

無意識の嘘をどうやって対処していけばいいの?

無意識なのに、どうやってその嘘に気づけばいいというのか……。難しいと感じるかもしれませんね。無意識というのはなかなか操作しにくいので完全に無意識の嘘をつかないというのは無理な話です。

しかし「グレーゾーンの嘘と向き合っていく」ということで、ある程度対処できるのではないでしょうか。

世の中は嘘にまみれていると知ること

嘘はすごく根深くて自覚できないところにいっぱいある、ということを知っているだけでも違います。

「体調不良で仕事休みます」と言って遊びに行くというようなことだけが「嘘」だと思っていると、おそらく自分の中の無意識の嘘や正当化にきづくこともできません。

人の言葉や、テレビのCM、有名人の言葉、家族の表情や発言、自分の主張……いろんなところに真の事実とは違う「嘘」がたくさんあると常に覚えておくことって、とても大事だと思うのです。

「世の中は嘘にまみれている」という認知は、別に人を疑ってかかれとか、人は誰も信じられないとか、そういうネガティブな暗示ではありません。基本的に真正直に生きている人なんていないし、自分自身も真正直であるとは限らないという振り返りの視点を常に持つことにつながるという意味です

「この人は信じてもいい」と思える人のセンサーが働くようになる

嘘にまみれているという前提で生きていると「この人はちょっと違う」「この人は信じてもいいかもしれない」と思える人に、無性に惹かれるような「理由なき信頼関係」が持てるようになります。

もちろん、その相手も無意識に嘘をつきながら生きているのは確かなのですが、少なくともあなたにとって嫌なポイントで嘘をつくことをしないはずなんです。

みんな嘘をついているのは大前提としてありますが、そのポイントや見ないようにしている部分、気になってしまう部分というのが似ている人に「理由はないけど、この人とはうまくやれそう」という感覚を得るのではないでしょうか。

自分の中の「後ろめたさ」に目をつぶらないこと

なんとなく自分が「嫌だな」「めんどう」「やりたくない」ということを無視しないクセをつけていけるとよいです。

例えば「仕事に行くのが嫌だ」という理由も、最初はひとつではないはずなんですね。上司は嫌いだし、同僚とも合わないし、給料も安いし、満員電車で通勤するのも嫌、といったように色んな嫌な感情があるわけです。

でも、本当に一番無理な理由って1つなんです。あとはもろもろが言い訳で、「これがネックだ!」という大きな原因を特定することをやってみてほしいのです

脳は何かと言い訳する……という池谷裕二さんの本が有名ですが、人は「自分が幸せに感じるように働く」という性質があり、余計なことや都合の悪いことを無視しようとする傾向があるともされています。

ただ、それによって人に嫌な思いをさせてしまったり、自分のぼんやりした罪悪感と共に生きていくのもつらいものがあります。人間的に少しでも正直でいたいとか、心晴れやかでいたいと思うなら、目の前のめんどくさいことをどんどん追及して、その都度スッキリさせていく方が賢明です

その作業はとてもしんどいし、楽ではありません。でも、結果的に良い人間関係に恵まれたり、いい仕事と巡り合ったり、人生を本当の意味で楽しめるようになっていくことは間違いないと感じます。

嘘は悪とも限らないし、ほとんどが目に見えないものである

無意識の嘘をなくすことはできません。おそらく、すべての嘘、感情や事実の操作を自覚できてしまったら、苦痛すぎて普通に生きられないのかもしれません。人は、自分が幸せに感じるように嘘をつかせ、錯覚を起こしながら動いている……だけどそこに甘えすぎてしまうと痛い目を見ることもあるのではないでしょうか。

自分の無意識の嘘や正当化、また周囲の人のそういった動きに着目してみてください。今まで嫌だったことやストレスだったことも、少し違った捉え方ができるようになるかもしれません

ぼんやりした罪悪感や違和感といったものは、目には見えませんが必ず誰でも感じ取っているものです。それは、もしかするとこの「無意識の嘘」から発信されているかもしれない……というお話でした。/Kandouya編集部

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