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無意識にがまんしてない…?優しい人ほど病んでるという事実

誰にでも優しく、どんなときも穏やかでニコニコした人。そんな人に誰もがなりたいはずですし、そうあるべきだと幼いころから思ってきたのではないでしょうか。

しかし「優しい人」こそ、実は陰で病んでいたり、生きづらい気持ちを抱えていることが多いのもまた事実です

優しい人であれ、誰にでも平等に優しく親切に接するべきである……という考えは、正論のようで実はある意味呪縛のような考え方なのです。

この記事では、なぜ優しい人ほど病んでしまうのか、どのメカニズムや背景をじっくりと見ていきます。そして「優しさ」とはなんなのかを、改めて見つめなおすことも一緒にやっていきたいと思います。

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優しい人って実は病んでる……!?

人から優しく見える人、いつでも穏やかで親切で、真っすぐで一生懸命……という人を見ると、私は正直怖くなったり、心配になったりします。それは「絶対に、どこかに歪みが出る」からです。

根っからの優しい人、善人なんていない

「あの人は本当に優しい」「どこからどうみても良い人」

そんな風に見える人の中にも、必ず闇や腹黒さはあります。これは、絶対です。

たとえば、誰かを憎む気持ちや嫉妬する気持ち、人の好き嫌いや人を見下した気持ち……いろんな人間の「悪」の部分です。

これがない人なんて、100%いません。人間は「人からどう見えるか」という客観性をもっているので、自分の言動や振舞いをコントロールできますよね。だから、いくらでもその「悪」の部分を隠して、優しい人に見せることができるのです。

もちろんそれは、悪意からではなく「人によくしてあげたい」「自分を犠牲にしてでも、人の役に立ちたい」「他人を嫌な気持ちにさせたくない」という良心からきていることがとても多いです。

人に親切にすること、人の悪口を言わないこと、自分の気持ちよりも人の気持ちを優先すること……こういうのは、社会を成り立たせていく上で、大切な「理性」でもありますよね。

しかし、理性ばかりで生きていたら、自分の中の本当の欲求や、快不快、好き嫌いの感情の行き場がなくなります

「がまん」は万病のもと

自分の欲求や、快不快、好き嫌い……といった、自分が感じるままの気持ちというのを無視して「優しい人」としてふるまっていると、どうしてもそこにはがまんが生まれます。

がまんは、万病のもとといわれるほど、人の心だけでなく体までもむしばむことがあります

誰にでも、どんなときでも、同じスタンスで「優しい人」として生きている限り、どうしても心の中にがまんの毒が溜まるのです。自分の心の中だけで毒を処理する……というのは、普通の人間には絶対にできないことなんですね。

結局、自分の無意識のところでがまんの毒が漏れていたり、心や体を病んだりしてしまう。無自覚のところに、その弊害が出るというのはいちばんこわいことなのです

優しい人は「立派な人」に見えやすい

優しい人は、立派な人に見えやすい傾向にあります。

たとえば、いつも穏やかで落ち着いていてニコニコしていて、何を言われても何をされても怒らない……

そういう人を見ると「あの人は人間ができている」「立派な人だね、すごいよね」という風に見えますよね。

でも、その人はもしかしたら、家に帰ったら家族に今日あった嫌なできごとを吐露しているかもしれないし、ひとりになってから泣いているかもしれないし、日記に自分の腹黒い気持ちを書きなぐっているかもしれないんです。

それが悪いことなのではなく、どこかでがまんの毒を吐き出さなければ人は正常を保てないのです

立派に見える人、周囲から優しい人と思われている人ほど、その吐き出し口や手段は少なくなります。人よりストレスを抱えやすい一方で、周囲からの「優しい人」のレッテルに苦しんで、行き場がなくなるということはけっして珍しいことではありません。

どんなに周囲から立派に見えても、心の中には闇や毒があるのです。それが、人間です。その、やり方やバランスを間違えてしまったり、がまんを溜めすぎていると、病んでしまうのは当たり前。

病んでいる人ほど、優しい人をやめるのが難しい

人に優しくしすぎたり、優しい人という自分のキャラクターに縛られたり、がまんを溜めすぎてしまったりする人ほど、心が病んでいる恐れがあります。

そして、一度病んでしまうと「優しい人をやめる」ということがとても難しくなっていきます

心が病んでいるときは、自分のまわりで起こること全てを自分のせいだと感じたり、心が正常なときは流してしまうようなささいなことも、大きなことと捉えてしまったりするものです。

そうなってから「優しい人をやめよう!」と思っても、すぐにはできません。人の脳や心を変えるのは、落書きを消してまた書き直すのとは違って、とても時間と努力のいることなのです。

「自分の優しすぎる性格によって、自分で病んでしまった」という自覚がさらに自分を追い詰めることもあるでしょう。

すぐに行動や思考を変えるのは、実際難しいものなので、まずはなぜ自分の性格がこのような性格なのかを理解したり、d自分にとって大事にしたい人や場所をしっかり分けていくことが先決です

「人に優しくすること」「親切にすること」だけが大切なことではないと、少しずつ理解して、ちょっとずつ変わっていけば上出来です。

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病んでしまうのは本末転倒。今より少しだけ「自分に優しい人」になってみよう。

ちょっとだけ周囲のことは忘れて、自分自身のことを考える時間をもってみませんか?

「優しい人でいる理由はなんだろう?」と考えてみる

あなたが「優しい人」として生きてきた、その理由を考えてみたことはあるでしょうか。

私も、どちらかといえば「誰にでも優しくする」ことを大事にして生きてきたところがあります。私の場合「人が傷つくところを見たくない」とか「自分の言ったことで相手が動揺するのが怖い」「人とぶつかり合うのが怖い」といった理由が多かったです。

  • 人からの誘いやお願いを断ること
  • 自分の意見をはっきり言うこと
  • 怒りをあらわにすること

自分の気持ちを大事にするのが怖いと感じる部分がありました。

自分の言ったことややったことで、人が傷ついたり動揺させてしまったり、困らせたりしたら悪いから……という理由で、多くのことを飲み込む性格なのです。これは今でも大きく変わっていませんが、これを理解しただけでも生きづらさが少し楽になりました。

優しい人は「断る力」をつけていく

誰にでも優しく、あわせて、いつもニコニコして、相手の意向を汲み取って生きると、いろんな人が寄ってきます。

誰だって、優しくて受け入れてくれやすい人に、救いを求めて生きていますよね。あなたが誰にでも優しく親切に、一生懸命であることに、甘えてくる人がいっぱいいるわけです。そして「あなたは立派だね」「優しいよね」といって、相談やお願いを受けることもどんどん増えていくんですね。

そこで「断る力」が大事になります。

断ったら相手が悲しむかもしれない。あなたにしか頼れないと言われたら、見捨てるような気持になる。そういう気持ちから、無理をしてしまって病んでいるんです。

  • 食事や飲み会などに誘われたとき
  • 仕事を頼まれたとき
  • 忙しいときにくるLINEやメール
  • 嫌なことを言われたとき
  • ちょっとそれっておかしくない?という疑問をもったとき

生活の中にある、いろんなモヤっとする気持ちを、敏感にキャッチしてください。そして、そのひとつひとつに対して「自分はどうしたいのか?」を立ち止まって考えることが大事です。

返事を早くしなくてもいいし、返事をしなくてもいいです。全力で行きたい!やりたい! と思わないことには、乗らなくていいです。

思っているほど、あなたの対応が雑でも、他人はそれほど騒がないものです。普段あなたが、徹底的に優しい人をやってきたおかげで、周囲は「あの人は基本的に良い人だから」というレッテルをしばらく貼ってくれています

いきなりキレたり、怒鳴ったりするわけじゃない、単純に自分の気持ちを言ったり断ったり、スルーしたりするくらい、なんてことありません。

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優しくないあなたを、好きだと言ってくれる人を大事にする

スルーする力や、断る力を少しずつつけていくと、必ず離れていく人がいます。

離れていく人を見て、あなたは「私が優しくしなかったから」「きっと、嫌われてしまったに違いない」と思うかもしれません。これが、正直いちばんこわいところで、なんだか見捨てられたような気持になることもあると思います

でも、案外他人は、他の人と交流することに忙しくなっただけだったり、他に楽しいことが見つかっただけだったり、なんとなく合わないのかなと察して離れていったり……特にあなたのことを「嫌な人!」と嫌煙して離れていくばかりではないのです。

それに、離れてしまった人、嫌われてしまった人を追いかけることに、意味があるでしょうか?

あなたは、あなたが優しくない一面をみせたり、愚痴を吐いたり、自分の好き嫌いを表明しても「それが、あなたなんだよね」というスタンスで見てくれる人を大事にすればいいのです。多分、周りにひとりかふたりくらいだったら、優しくない部分を含めて、あなたが好きだという人がいるはずです。

誰にでも平等に優しく接するよりも、そういう人を見分けることに、意識を向けてみることもかなり重要です。そして、そういう存在は本当に限られた人数でしかありません。そこで「本当に大事な人間関係は、1~3人で上出来」と考えることもかなり重要です。

いきなり変わるのは無理! 少しずつ積み重ねていくと、1年後には大きく変われる

優しい人が病んでしまう理由と、その改善策をお話しましたが、正直一気にガラッと変えることは難しいです。

「優しくするってどういうことなのか」と気づいたり「本当に大事な人間関係ってなんだろう」ということを考えたりすることが大事です。そして、変わるまでにはかなり長い時間を要します。

私の場合「本当に大事な人間関係だけに絞ろう」と意識するようになってから、1年くらいでだいぶ楽に、器用になってきたように思います。ただ、今すぐ変われないこと、またいつものパターンに陥っていることなどに落胆することもあると思うのですが、誰でもそうなので安心してほしいです。

自分にとって「人に優しくする」ってなんなのか、今一度じっくり考えてみてはどうでしょうか。そして、がまんや違和感を無視することは「心を病む原因になる」ということを、しっかり覚えておいてほしいなと思います。/Kandouya編集部

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