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自分でも嫌になる…HSP特有の【考えすぎるクセ】をやめる方法とは?

出口のない考えが、頭の中をグルグル巡る!

HSPは、物事を深く考えすぎるために、ストレスを溜めやすい傾向にあります。

あんな風に言わないほうが良かったかな…
〇〇さんに良く思われていないかもしれない
もっとうまく立ち回るにはどうしたら良いだろう?

特に、考えてもはっきりとした結論が出ないようなこと、または心当たりがないようなことに対して考えを巡らせてしまうことってありませんか?

HSPは、常に外部からの刺激や情報をたくさん受け取り、またその刺激や情報に対して深く、丁寧に思考するという特徴があります。
特に、感受性の強さや想像力の豊かさゆえ他人の感情や他人に自分が与える影響などについては、ぐるぐるとループを繰り返すように考え込んでしまいがち。

物事を深く考えることは、とても大切。

自分の言動を振り返ったり、相手の心情を察して配慮することはひとつの才能でもあります。

でも、それによって自分が疲れてしまったり、心を痛めたりするのはつらいですよね。

そこで、この記事ではHSP特有の【考えすぎるクセ】を意識的に治していく方法についてお話します。

HSPが物事を深く考えすぎる理由とは?

冒頭でもお話した通り、HSPにはたくさんの刺激や情報を常に受け取っています。
非HSPの人なら、意識的に見たり、聞いたり、感覚を研ぎ澄ませていなければ分からないようなことも、勝手に頭の中に入り込んできます。

  • 外部からの刺激
  • 情報
  • 自分の中から湧いてくる感情
  • 思考
  • イメージ

頭の中には、【外部からの情報】と、自分自身で無意識にイメージをしてしまう【内部からの思考】の両方が渦巻きます。
ぼーっとしているような時間がなく、常に頭の中で情報の認識や処理が行われているのです。

HSPは、右脳が発達している傾向にありますが、右脳には以下のような役割があります。

  • 情報処理
  • 想像やイメージ
  • 感覚
  • 創造力

このため、HSPは直感や、五感の発達、芸術的感覚に優れている人が多いんですね。
直観や想像力で、あらゆる可能性を想像してしまうため、ささいな出来事に対しても深く考えすぎてしまうのです。

このような考えすぎのクセがある場合、体はどうなるかというと…

  • 神経過敏
  • ホルモンの過剰分泌

このような状態に陥ると、自律神経が乱れて体の調子が悪くなったり、慢性的な疲労感が溜まりやすくなったりするのです。

HSPの考えすぎは、脳疲労状態になりやすい

脳疲労とは字のごとく、脳が疲れている状態です。

体の疲れをとることを意識する方は多いですが、脳の疲労をとることに意識を向けている方は、あまり多くない印象を受けます。

脳疲労は、情報を受け取りすぎている状態である【情報過多】に陥ることが原因です。

HSPの考えすぎるクセは、脳疲労に直結します。

脳にストレスをかけることは、決して悪いことではありません。

例えば…

  • 難しい問題を解く
  • 本を読む
  • 難しい仕事に挑戦し、頭を使う

このように、脳に良い負荷をかけると、新しい回路を作ることになるため有効。
【脳トレ】などが良い負荷、良いストレスです。

しかし、逆に心配ごとや不安なことを考えると、脳は疲れます。

HSPの考えすぎるクセは、正解のない問題や結論を出しにくい問題に対することが多いもの。

特に人間関係、子育て、家庭環境、恋愛などの、人の感情に関係する思考は、考えても終わりがないですよね。延々とぐるぐる考えすぎるクセをループさせることになり、脳はより疲れてしまう。

このような悪いストレスを加えられると、脳が委縮してしまうということもわかっています。

HSPの考えすぎるクセを改善するには?

考えすぎのクセを自覚している人は、おそらく「考えても結果が出ない」ということに薄々気付いているのではないでしょうか?
これに気付けたなら、意識的に考えるのをやめるように、頭を切り替えていく他ありません。

決して気休めではなく、正しい手順で行うことで改善します。

1.まず考えすぎるクセが出ている状態に気付くこと

何かをしながら、頭の中で悶々と考えすぎのクセが出ている状態に、気が付く瞬間ってありませんか?

「あ、私またこんなことまで考えている。」
「あぁ、もう考えすぎて嫌になってきた…」

まずは、こうしていつものクセが出ていると自覚する瞬間がとっても大事です。
これに気付かないと、延々と考え続けてしまいます。
目の前で手をパン!と叩かれたような感じで、ハッとする瞬間を探してみてください。

2.今考えていることは、結論が出ることかどうか?

考えすぎのクセが出ていることに気付いたら、考えている事柄は答えや結論が出る問題なのかどうか、判断してみましょう。

A)今週の予定や、やるべきことを頭の中で整理している
B)さっき会った人の表情や態度が、暗かったような気がして気になっている

Aの場合は、自分一人の頭の中で考えて解決できること。
一方、Bは考えて続けたところで、答えは出ません。
第3者のことについて考えてしまうときは、多くの場合が答えの出ない問題なんですね。

自分が今ぐるぐると思考を凝らしていたことは「これ以上考えて、結論が出るかどうか」について見極めてみてください。

3.結論の出ない問題は意識的に、考えるのをやめる

意識的に考えるのをやめる。実はこれがとても大切。

思考のクセを断ち切るためには、環境や動作を変えることも必要です・

  • 他の作業を始める
  • テレビをつける
  • 音楽をかける
  • 場所を変える
  • 自分の好きなことをする

頭を切り替えるために、作業や環境を変えることがとても有効です。
少し明るい場所に行って遠くを見たりすると、脳が休まってリフレッシュできます。

「そうは言っても、考えるなと言われても考えちゃうのが、HSPなんじゃないの?」

そんな声が聞こえてきそうですが、意識的にクセをやめるということはもっとも大切で、初歩的な改善策です。

例えば…

  • 貧乏ゆすり
  • 爪を噛む
  • 指のや首の関節を鳴らす

このような表面的に見て分かる行動のクセも、やっていると気付いたら、自分でやめるように意識することで治っていきますよね。

思考も同じで、良くないループに陥っていると気付いたら、意識的にやめることが必要です。

私自身、考えないことを意識し続けた結果、心がだいぶ楽になってきました。

4.深く考えない人のマネをする

人は誰かのマネをすると、その人と同じような思考や言動を身に着けることができます。
ミラーニューロンという脳の神経細胞は、他の人の行動や考え方をマネすることで、鏡のように反応するという事実が分かっているのです。

憧れている人のマネをしていると、その人によく似てきたり同じ言動をとるようになったりすることってありますよね。
特にHSPは、他人の感情を自分の感情のように感じる特性を持っています。
誰よりも共感性が高いので、ミラーニューロンの効果も大いに発揮されると考えて良いでしょう。

  • 細かいことを気にしない人
  • 楽観的な人
  • 尊敬できる捉え方や考え方の人

このような友人知人と、コミュニケーションをとったり、話をするなどして、相手の良いところを盗んでみましょう。
※ただしあくまでも、自分が好きな相手、尊敬できる人であることが前提です。

少しずつHSPの考えすぎのクセを解放しよう


私は小さなころからいつも「頭の中で考えていること」に飲み込まれるような感覚を持っていました。

常に頭の中で、数人の自分が議論しているような感覚。

ああでもない!こうでもない!と、いくつもの案や可能性が飛び交っている。

それが、普通に過ごしているだけで疲れてしまう原因なのかもしれないと感じました。

毎回結論が出ないので余計にモヤモヤが残り、また思考が始まる…この無限ループです。これでは、慢性的に疲労感やストレスを抱えても当然ですよね。

自分の考えすぎるクセのパターンや、傾向を知ることも、慢性的な頭と心の疲れから解放されるカギになります。

自分の傾向を知ったら、次は判断。

不要な考えだと思ったら、すぐに取り払うようにします。

深く考えやすい、受け取る情報量が多いことは、とても素晴らしい才能であり、長所です。その長所を生かすためには、必要な思考と要らない思考を意識して分けることが必要だと考えます。

必要な思考はどんどん育てて、次に生かしていくことができる。HSPの豊かな右脳の力を、必要な思考だけにそそぐことができるように、あなたの脳をいたわってあげてくださいね。

\HSPについての書籍/

HSPの気質についての理解を深めるには、提唱者であるエレイン・N・アーロン博士の著書がおすすめです。筆者もこれは、バイブルとして何度も繰り返し読んでいます。

日常の生きづらさだけでなく、心の根本的な問題にも触れられているので、新たな発見や、課題が見つかることもあります。本の帯にもあるように「敏感さは欠点ではない」ということがよくわかる一冊。欠点になってしまっている要因を、より深く理解することが大切だと、筆者も考えています。

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