HSPはスピリチュアル的能力が高い?

HSPの気質を持っている人は直感に優れており、第六感を持っている場合があります。
直感・霊感・超感覚とも呼ばれますが、簡単にいえばいわゆる「スピリチュアル感覚」です。
スピリチュアルというと、怪しいイメージを持たれてしまったり、オカルト好きなどと揶揄されてしまうこともありますよね。でも、目に見えないものの存在は決して不思議なものではなく、当たり前のこと考えられます。
この記事では、HSPの人が持つスピリチュアル感覚や第六感について、深く掘り下げてみます。
HSPの第六感、どんな風に発揮されている?

HSPが日常生活で感じる第六感について、例を挙げてみます。あなたはこの中にいくつ当てはまることがあるのでしょうか。
1.嫌な場所、早く立ち去りたい場所がある

あなたには、なんとなく嫌な感じがする場所に心当たりはありませんか?例えば、旅行やキャンプなど山の中にいったときや、よくいく場所だけれどなんとなくいつも長居したくないと感じる場所。
私は、水のある場所や山、昔栄えていたけれど今は廃れてしまった場所などに行くと、何とも言えない不快な気持ちになることがあります。実は、この「なんとなくこの場所が嫌だ」という感覚を持つ人は多いのですが、なかなかそれを口にできないという人は多いものです。
2.正夢や予知夢などを見る

夢で見たことが現実になったり、特定の夢を見た後になにか悪いことが起きたりという経験をする人もいます。夢に出てきた場所に「いかなきゃ!」と感じたり、なんとなく危ない気がするなどというはっきり説明のつかない感覚を持ったことはないでしょうか。
また、昔から同じ夢を何度も見ることや、特定の人や物、動物などの関連性の高い夢を繰り返し見るということもあります。
夢の知らせというと、オカルト的な印象を受けますが、夢は脳が作り出しているものです。脳の普段使っていない場所が活性化して何らかの記憶や、イメージを出しているもので、かなり重要性が高いと考えることもできます。
脳は宇宙とも呼ばれるほど、多くの可能性を秘めている器官です。何かしらのメッセージが、自分自身から発せられているということに過ぎず、決しておかしな現象ではありません。
3.霊体験や不思議な体験をしたことがある

HSPの人は、何かしらの霊体験や不思議な体験をした経験をもっていることがあります。
私の場合はっきりとした霊体験が一度、誰もいない部屋に誰かが返ってくる音がする、特定の人とのテレパシー体験などを持っています。怖いと感じることもあれば、何も感じない自然なことと感じることもあります。
ただ、こういう話は誰とでもできる話ではないため、多くの人が語らないということもあるのではないでしょうか。
スピリチュアルなものは存在するの?

自分が何かしらの直感や霊感を持っていると感じている方は、それをなかなか周囲に話せないという悩みを持っています。というのも、スピリチュアルは「普通じゃないもの」「怪しいもの」と思っている人が、世の中の大半だからです。ここでは、その概念を一気に崩していきたいと思います。
1.生き物が目で捉えられる限界

人間の目や耳で感じられる感覚には、一定の周波数があります。例えば、犬の目はカラーではなくモノクロで見えていることが分かっています。また同じ犬でも、犬種によって視力の強さやピント調節の機能が異なるともいわれています。
また、猫は夜行性の動物であり暗いところでも目がよく見えます。これは人間にはない、反射板のようなものが目の網膜の裏側にあるためです。
生き物の体の特徴、構造の違いによって、見えるものは異なります。実は、この世の中には目に見えないホコリがあり、それを人間が感知すると生きられないため、見えないように作られているともいわれます。
2.生き物によって聞こえる周波数が違う

イルカは人間には聞こえない周波数の声を出して、仲間同士会話をしたり呼び合ったりしています。さらにモスキート音と呼ばれる音は人間には聞こえない周波数で、蚊をおびき寄せるために発せられる音です。
目で見えるものや耳で聞こえる音には、それぞれの周波数があります。そして、人間を含めたすべての動物は、備わっている体の機能によってどの周波数の情報を受け取れるかが大きく異なっているのです。
3.人間は五感のほかに「磁気」を感じることが判明

今まで人間は視覚・聴覚・嗅覚・感触・味覚の五感しかないと考えられていたものが「磁気」を感じることができるという研究結果が発表されています。(東大とカリフォルニア大学の研究チームにより、2019年3月期の米専門誌に発表しています。)
これによって、人間に第六感があることが科学的にやっと証明されたということになります。
4.スピリチュアルとは「人間がそう呼んでいるだけ」
人に見えるもの、人に聞こえる音の周波数は限られたもの。その制限の外にも周波数は存在していて、そこに何があるかは人間にはわかりません。
人間はそうした「普通は見えないもの」「普通は感じないもの」をスピリチュアルと呼んでいるだけであって、この世にどんなものが存在するかはまだまだ未知数ということなのです。
HSPは、人の目に見えないものを察する能力が高い

HSPは、人の感情を読み取ったり、場の空気に気持ちや体調が左右されたりしやすいという特徴があります。五感の感覚も人より鋭く、敏感に感じやすいです。必然的に、第六感の感覚も鋭くなります。目に見えないもののエネルギーを感じ取る能力が高いのはもはや当然ともいえますね。
目に見えないものというのは、神様や霊などのオカルト的な存在だけをいうのではなく、人の感情のエネルギーやその移り変わりなどのことも指していると私は考えます。世の中はエネルギーによって作られており、それは人の感情であっても、霊的な体験や不思議な現象も同じです。決して特別なことではなく、自然なことなのです。
第六感やスピリチュアル的なものは、あって当然です。人間は目に見えているもの、聞こえる音、感触などが全てだと勘違いしています。宇宙の神秘や科学などを学べば分かることですが、この世の中には科学的に解明できないものや、正体のよく分からない現象などがたくさんあります。人間はただの生き物であり、できることも感知できるものも限られているのです。
HSPがスピリチュアル感覚とうまく付き合うには?

スピリチュアルな能力や、第六感は素晴らしい才能です。プラスの直感も、マイナスの直感も、活かせるものはじゅうぶんに活かしましょう。
1.感覚的に嫌だと感じる人、場所には近づかない

自分が「怖い」「嫌だ」と思うことは正しいと信じて、無理に接しない・その場所に行かないなどの制限をしましょう。霊的な感覚だけでなく、人に対しても同じです。
「この人、なんとなく嫌な感じがする」
「説明できないけど、この場所に違和感を覚える」
このような人間関係は、直感的にあなたに合っていない可能性が高いです。無理に馴染もうとしたり、合わせようとせずに距離を置くのが理想です。
2.何かのメッセージは人に伝えていく

不思議な体験をしたり、夢からメッセージを感じた場合は、できるだけ人に伝えてみるのもよいです。実際に予知夢や正夢を経験している人も多く、人にそれを伝えたり行動を変えたりしたことで、事なきを得るという事例も多くあります。
あなたは、自分直感的に感じることを信じ、行動を変えることができる、素晴らしい才能をもっているのです。それを最大限に生かしてほしいです。
3.自分の能力を怖がったり、否定したりしない

ここではスピリチュアル感覚や第六感はあって当然ということをお話してきました。やはり人は目に見えないものや不思議な感覚を「怖いもの」「悪いもの」として考えがちです。しかし、人間の知り得る世界は本当の限られているもの。さらに世界には鈍感な人の方が多く、その大勢の鈍感な人の感覚が「一般的」な感覚になっているのです。
HSPの第六感や直感力は素晴らしいものです。普通の人には理解できないこともあるし、怖い・異質と感じられてしまうこともありますが、それは非HSPの価値観であり、全く基準にはなりません。自分の感覚を信じて、それを良い方に活かしていってほしいです。
HSPのスピリチュアル感覚を自信に変えていく!

HSPの気質は、個性であり能力の一種です。決して不思議な人、おかしな人ではないということを多くの方に知っていただきたいです。
第六感が働く人は、鋭くものごとの本質をつかむことができ、普通の人より理解度が高く成長速度も速いのです。これをネガティブに捉えずに、自信に変えていきましょう。あなたはあなたの感覚を信じて進んでいってほしいです。
(文・夏野新)